バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

ウルフォス/9

ウルフォス 9
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 ウー!ウー!ウー!
 「警報!?」
 「ミーティングルームに集合しましょう!!」
 廊下を歩いていた俺と丹頂池さんが走り込み、ミーティングルームに駆け込む!
 「何だあの怪獣は!?」
 ミーティングルームの画面に映っていたのは・・・頭と腹になぜか横向きのスマートフォン画面のついた、岩のような皮膚の二足歩行の怪獣・・・!?
 体中に電子回路が付いているように見えるが、生身の尾や、体から生えたいくつもの棘なども垣間見える・・・
 「まさか、あの方向・・・街に向かっているんじゃ!?」
 「なんだと!!」
 丹頂池さんの推測に隊長が大声を上げる!!
 丹頂池さんが即座に画面の前のキーボードに走り込んでキーボードを叩くと、上から見たマップが表示され、怪獣の向く方向に確かに町があるのが確認できた・・・
 「あのように生き物を改造してあまつさえ街を襲わせるなど、絶対に許せん!みんな、出動だ!!」
 了解!!
 セスウィングに乗り込み突進!
 確かに、怪獣の行く先にはマップの通り町が見える・・・
 これ以上先に進ませるわけにはいかない!!
 光線を浴びせかける!
 しかし、光線が当たる直前、こちらの気配を察したように振り返る!?
 そして、光線を画面で吸収してる・・・!?
 そのまま画面の部分から光線が跳ね返ってきた!?
 慌てて左に避け・・・
 「豹賀!いったん戻ってセスドリルで再出撃だ!!」
 そうか、ビームが効かなくても物理攻撃なら・・・
 「了解!」
 俺たちがセスウィングで飛び回っている間に戻っていった鷲ヶ埼さんのセスウィングがセスドリルを連れて戻ってくる!
 「パワーアップしたセスドリルの力を見せてやれ!」
 「はい!」
 セスドリルの後ろからジェット噴射!地上での高速移動を実現した!!
 その勢いのままドリルがサイボーグ怪獣の足をかする!
 「よし!」
 あの怪獣、痛がる様子を見せたが鳴き声さえ・・・そうか、もともとなかったのかもしれないが、改造されたから鳴き声を上げる口すらないのか!?
 しかし、かすったセスドリルに対し怪獣は素早く振り返って左手に持たれ、俺達の方に放り投げられる・・・
 よけっ・・・
 が、反応が遅れてしまった俺のセスウィングにぶつかる!
 ええい!仕方が無い・・・!
 「ウルフォス!!」
 このような生命を冒涜する改造、許すわけにはいかない!!
 機械で体を覆う怪獣・・・元は牙の生えた口もあった、物を見る目もあった、何かを嗅ぐ鼻もあった!腹にあのような画面も無かった!!
 とはいえ、あの画面部分は!
 素早く近づき顔の画面に爪を叩き込むと、きぃと音を立てて傷がついた、向こうは慌てて後ろに下がる、このぐらいなら・・・!
 よし、もう一撃・・・
 が、向こうが右手を丸鋸に変化させ振りかぶってきた!?
 慌てて後ろに避けつつ・・・相手は丸鋸を前に出しつつ、後ろに跳んで距離を取る・・・
 爪の攻撃を警戒しているのか・・・?
 だが、それくらいで・・・!
 「ワオオオオオオ!!」
 思い切り音波を発射!!
 画面の傷の部分を共振させ、破壊した!
 おし・・・今なら!!
 「ワオオオオオオオ!!」
 光線を発射し、割れた部分から奴を爆散した・・・
 ・・・
 「あのようなことをするとは・・・許せん!」
 再度集まったミーティングルームで隊長が画面を背に憤る!
 そして、机を囲むような位置の俺達はその隊長を見て、
 「ですね、あんなことをする奴らから地球を守るためにも」
 鷲ヶ埼さんが同意し、
 「俺たちは戦わなければ」
 豹賀さんが意気込み
 「そうね」
 丹頂池さんが締め、俺は皆を見て、声を出す!!
 「ええ、みんなの力を合わせ、頑張りましょう!!」
 
 ウルフォスチョコレート!
 ウルフォスと怪獣の形をしたスナックチョコレート!
 サクサクで・・・甘くて・・・おいしい!
 ウルフォスカードも入ってるぞ!全20種だ!!
 
 ウルフォスチョコレート!
 
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