バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

ラブティアエブリバディ!!/9

ラブティアエブリバディ!! 9
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第9話 更新データの裏
 
 「あ、タッチディで更新データのお知らせだ」
 「更新データ?何のゲームだ?」
 「ほら、私がよくやる」
 「は!?ちょっと待て!!」
 タッチディをエディが覗き込む
 「マジだ・・・おい!三人に連絡しろ!!」
 と、私の部屋に三人が集まり円のように回り座る
 「・・・更新されたのは他のプレイヤーの村と行き来する通信ケーブル門・・・」
 はぁ・・
 エディの説明に私はいまいち理解ができていない・・・
 「更新の内容は新規公式村への案内状・・・」
 「普通にプレイした限りではどうです?」
 「普通に告知のあった村に行ったよ」
 右手の泳弧さんの質問に私が答える
 「だが、サーバーとかほったらかしのはずだから、オートで行われる対戦などのマッチングならともかく、新規のデータは送れないはず・・・」
 そう言うもんなのエディ?
 「そういえば、ペイントスプラッシュはすっかり更新無くなりましたね・・・」
 「エグボもそうだよ」
 「私がやってる他のも・・・」
 「これな、この村にアクセスする際に俺が手をかざすと・・・」
 タッチディが光り出す!!
 「多分だけど、妖精界に通じてるんじゃないかと思うんだ」
 「本当ですか!?」
 「行こう行こう!!」
 「行ってみたいです!!」
 「待った、」
 私達のはしゃぎをエディは止め、泳弧さんの方を見て口を開く
 「どう思う、泳弧?」
 「・・・罠の可能性が高いです」
 泳弧さんが静かに答える
 「他は?」
 「同意」
 斜め左前の実鈴ちゃんまで・・・
 「そうなの?」
 「まぁ、考えなくても、ねぇ・・・」
 本当に実鈴ちゃん・・・
 「確かに、敵側が監視してるであろう回線使って更新データ送ってきてんだ、敵側が外に逃げた要請をおびき出そうとしてる、って考えた方が自然だな」
 「ですが・・・」
 「行かなきゃならない・・・だよね?」
 泳弧さんが言いかけたことを代弁する
 「ええ、このまま何もしてなくてもジリ貧ですし・・・」
 「ラブティアのままで行けるの?」
 「俺の力使ってんだからたぶん行けると思う」
 君子ちゃんの質問にエディが返す
 「帰りは?」
 「タッチディ使えば行けると思う、そういえばこのソフト皆は?」
 「ええっと・・・」
 「いきなりはねぇ・・・」
 「同意・・・」
 「ダウンロードでどうにかできないか?」
 「やってみる!」
 協力プレイ用のダウンロード通信で何とか全員分門が開いた状態にできた
 「いくよ!」
 「ラブティアチェンジ!ラブティアエブリディ!」
 「ラブティアチェンジ!ラブティアスペイント!」
 「ラブティアチェンジ!ラブティアエッグヨーク!」
 「ラブティアチェンジ!ラブティアミステリパ!」
 私達は変身!
 そして、タッチディが光り出す!
 光が晴れた時、そこには廃墟が広がっていた・・・
 一体化したような石造りの幻想世界の家々、それが崩壊していたのだ、ちょうど私達は大通りにいて、延々と続く街に、正面向こうにはお城のようなものも見える
 そして・・・
 「よく来たわね・・・」
 城を背にしてそこにいたのは、黒いリクルートスーツとサングラスを付けた黒髪の女性・・・
 それが私達を見下ろす・・・
 「あなたたちが私達の計画の邪魔をしているのね・・・」
 「あなたは?」
 「私の事はヤミリクル、とでも呼んでもらおうかしら・・・」
 ヤミリクル・・・?
 「そして、彼らがあなた達の相手・・・」
 と、私達の周りを囲うように怪物たちが頭を上げ出てくる!?
 「それじゃ・・・」
 ヤミリクルが振り返り去っていく・・・
 「そうだ、いったん離脱・・・」
 とヤミリクルが顔を横にして目だけこちらを見るようにして
 「言い忘れてたけど、あなたたちの脱出は結界で封じさせてもらったから、じゃあね」
 そう言ってヤミリクルの姿が掻き消える・・・
 タッチディを触ってみても何の反応も無し!?
 「うう・・・本当に脱出できない・・・」
 「エディ!?どうすればいい・・・?」
 「とりあえず、怪物をひるませて・・・」
 泳弧さんの質問に、エディが本当にとりあえずと言った感じで答え、
 「一点突破、ですわね・・・」
 泳弧さんが結論付ける!
 「皆さん、エブリディの後ろに、一気に攻撃して道を開けます!」
 「フラワーガーデション!」
 「ツインアクアスプラッシュ!!」
 「ヨークフラッシュ!!」
 「チェインスパーク!!」
 一気に出された攻撃に、怪物たちがひるんでいく・・・
 と、怪物の一体が小さなネズミくらいの大きさの犬の姿に・・・!?
 「あれは、まさか・・・ドグか!?」
 え・・・
 「行きましょう!!」
 泳弧さんの一声に私達は走る、ドグと呼ばれた妖精を回収しつつ・・・
 ・・・
 裏路地に入り込み、怪物が表通りを走るのが見える・・・
 「ドグ!?どうして怪物に!?」
 私達の奥でエディがドグに話しかける、
 ドグは何とか目を開けエディを見る
 「あいつら・・・俺達に妙なもんをとりつかせて・・・」
 妖精を怪物にしてるの!?
 そして、ドグはなんとか立ち上がり、私達を見る・・・
 「そいつらは・・・ラブティアか?」
 「ああ、そうだ!」
 「なら、俺の力を貸すぜ・・・」
 と、どこかからカードを取り出して来る・・・
 裏にWと書かれたカード・・・
 「これを・・・そうだな、お前に・・・」
 目線は私の方を向いていた・・・
 私がカードを受け取ると、カードのWと書かれた逆側に、絵柄と文字が追加されていく・・・
 
                               CMの後は、
    皆で自由にメロディとリズムと振付けを付けて、歌って踊ってみよう!!
 
                           私はピーチクリーム!
                         私は爽やかミントバニラ!
                         私はカスタードクリーム!
                         私はラベンダークリーム!
                      甘いラブティアシュークリームと
                    チョコの付いたラブティアエクレア!
                          全国のお菓子売り場で♪
                            (架空のCMです)
 
                         ♪毎日、毎日突き進め!!
                           どんな時でも全力全開
                        欲しいもの狙って狙い撃て!
                           君と僕の思いを・・・
                         未来に届け叶えるんだ!!
                        ラヴティアエブリバディ!!
                         ♪~~~~~~~~~~~
                            日常がつまんない?
                      そんなことないよ一緒に遊ぼう!
                           どんな願いも叶うよ!
                         誰にも迷惑か・か・らない
                                だ・か・ら
                                  一緒に
                              毎日過ごそう!
                           君の毎日私達が・・・
                          楽しくしてあげる~~~
                        ラヴティアエブリバディ!!
                         ♪~~~~~~~~~~~
                        ラヴティアエブリバディ!!
 
                      妖精の世界で私達は罠に落ちた、
                でも、絶対に、生きてここから帰るんだから!
             第10話 絶対に負けない!妖精世界からの脱出を!
                   誕生!ラブティアエブリディ!サマー!
                  次回も、ラヴティア、エブリバディ~!!
 
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