ニューロンズ:AI 13
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13
「ウィルスバスター協会?」
「あの忍者のおっさんが推薦してきやがった」
朝ベッドの上で起きた時にエクサスが画面を投影し知らせて来た、どうやら、寝てる間にメールが送られてきたらしい
「ウィルス退治の資格がもらえるそうだ」
何の役に立つんだろ・・・?
でも、どういうわけか最近、色々巻き込まれてばかりだしな・・・
「とにかく、行ってみようか?」
「この時間にこのアドレスだそうだ」
俺の返事に画面に時間とアドレスを出すエクサス、
「この時間て、怪しくないか?」
「とにかく行ってみるといい、ふっふっふ・・・と怪しげに笑う感じだった」
本当に大丈夫か・・・?ま、怪しい場所ならログアウトすればいいし、行ってみるか・・・
深夜、家の回線を通じて、アドレスにアクセス、
電脳世界特有のクリアグリーンな床以外何もない空間に出る、
「えーっと、ここで招待メールを出す、と・・・」
電脳空間が一瞬光に包まれ、どこに転送された、
さっきよりも暗い空間に、
そして、目の前にいくつもの人影、いや、AI影がある・・・
中央奥にはフード付きで宇宙をイメージしたような紫のローブを被った黒いもやのような存在
中央手前に中央奥のAIの方を見るを向く頭部が機関車で前面に切れ込みを入れ目を露出させた黒い人型
中央手前右に同じく中央奥のAIの方を見る頭部が外輪船で前面に切れ込みを入れ目を露出させた黒い人型
中央手前左に同じく同じく中央奥のAIの方を見る頭部が火力発電所で切れ込みを入れ目を露出させた黒い人型
とフードを被ったAIがこっちに気が付き、機関車の横より顔をのぞかせ
「ああ、君が紹介のあった、エクサス君、ですね?初めまして、私はワイズ・アルゴリズム、ここの主です」
「あんたが紹介状の?あの忍者とはどういう関係?」
「古い友人でしてね、ネット関係をいじらせてもらいましてですね、忍者村のネットワークにウィルスが入らないようにしたんですよ、しかし、まさか物理でどうにかして来るとは・・・」
へぇ・・・
「それで?あんたがウィルスバスター協会の関係者?」
すると、ワイズが驚いたように動きを一瞬止め、
「ウィルスバスター協会?」その後、驚きから何かを理解したのかゆっくりと硬直が解ける「ああ、彼、そんな嘘をついたんですね、いえいえ、違いますよ、強くなることは確かですけどね・・・」
と、ワイズが怪しく笑う、
嘘なんかい!そんな感じはしたけどさ・・・
まぁ、今は実際に強くなることも重要か・・・
「それで、強くなるってどういうこと・・・?」
「ああ、私はね、特殊な能力を持ったオンリーAI達とその能力をより利用する方法を一緒に考えるお仕事をしてましてね・・・」
「おいおい、俺はそんなことしてもらう必要はないぞ」
「でしたら、純粋なパワーアップとお考え下さい、オンリーAIの中には作り手が能力を思いついて実装したもののその能力のせいで動作が重くなったり、どこかにバグが発生したりしてですね、それをどうにかするために私が、ああ、私は昔からいろんなプログラムコードをログ化して保存してましてぇ、先に話は聞いておりましたので、私秘伝のプログラムコードの中からあなたに合ったものを」
「ちょっと待った!」
と、そこで機関車頭がワイズに右手を開き出し止める
そして、エクサスの方にゆっくり振り返る
その目は明らかにエクサスを見下している
「そいつ、本当にそこまで強いのか?」
「そうそう」
今度は船あたまが腕を組みエクサスを見て見下していた
「実はそんなに強くないとか?」
「だよな」
発電所頭が続く、こちらは腰を深く落とし下から挑発的に見上げている
「弱い奴のチューニングやったって意味ないですよ」
「なんだと・・・?」
エクサスが三人を明らかに怒り目じり釣り上げた表情で対峙する
「エクサス、安い挑発には」
「まぁ、私はどっちでもいいんですけど・・・」
奥のアルゴリズムが俺達を見て呆れそう言う
「どうします?どのみちテストはやろうと思ってましたし、やりますか?もちろん、言い出しっぺのあなた方もやるんですよね?」
3AIが勢いよくアルゴリズムに振り返りながら右拳を握り右腕を立てたガッツポーズなど決め
「おうよ!」
「もちろん!」
「やってやるぜ!!」
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※この記事は検索エンジン向けタイトルとソーシャルメディア向けタイトルにAIタイトルもしくはそれを調整したものを採用しています