バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

メインサーバのありし場所/7 カードゲーム小説WカードFu

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カードゲームライトノベル Wカードフュージョン14話 メインサーバのありし場所
 
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 「馬鹿なあいつらを倒しただと!?」
 そして、僕の方に顔を寄せてくる、ちょ、近い!!
 「まさか、単品じゃねぇだろうな!?」
 「違うよ、セットだよ、近いっつーの!!」
 思わず両手でジャルーソの顔を押し返す!!
 「ぬぅ・・・」
 ジャルーソは顔を離した後、僕達を見て口を真一文字に結び、何かを考え込んでいる、
 何なんだよ、一体・・・
 「おい」
 「なに?」
 「城に入りたいって言ってたな?」
 「そうだけど?」「そのとおりだ」
 僕とカーディンが返事を返した後も、じっと僕達の方を見る
 「付いてこい」
 そして、そう言って向こう側を向いて歩き出した、
 城に入る隠し通路にでも案内してくれるんだろうか?
 周りが状況を察知し、互いに顔を見あわせたりした後、散って離れる
 周辺から人、いや、ロボがいなくなった後、僕とカーディンはジャルーソを追って進む、僕はカーディンに乗らずに歩いて、だが、
 すると、進んだ先で、ジャルーソが手に大柄な銃を持って、柄を中ほどで下に折り、折ったその手で少し大きめの弾丸を装填していた
 銃は黒く、肩から下げる太めのひもが付いており、バレルが上下に二つあるが下の方は穴が埋まっている、恐らく、下の方に弾丸を入れ、バレルに付いた前後稼働の持ち手で上の方に送り込む仕掛けなのだろうが・・・
 「ねぇ、その銃、何に使うの?」
 「時期にわかる、」そこでジャルーソは銃を戻し「こっちだ、まだ時間はある」
 またもつぶやき、人け、いやロボけの無い荒野の方に歩いていく、
 僕とカーディンがそれを追っていくところ、突如荒野のど真ん中で停止し
 「ルールを説明する」
 ん?ルール?
 「俺が一撃でも喰らうか、この銃内部の弾丸六発をすべて使い切ればお前達の勝ちだ、この作戦への参加を許可してやる、だが・・・」
 僕達の方に振り返りつつその銃の根元を右目の方に当て、こちらの方に狙いを定めてきた!
 「ちょ!!」
 「安心しろ、中に入っているのは特殊なペイント弾だ、追跡用に使うもので無色透明、特殊なセンサーにのみ反応するよう作られている、無論、殺傷能力は無い、そして・・・」
 「その弾丸に一発でも当たれば僕達の負けってこと?」
 「そうだ!」
 くる!
 思った瞬間、僕は後ろに跳んでいた、僕のいた場所にベショっと水が破裂するような音がなる
 「ほう、勘は鋭いようだな・・・」
 「まぁ、人並みにはね・・・」
 そう、会話中に、いきなり銃をぶっ放してきたのだ、このジャルーソは!!
 「でも、残り五発になっちゃったんじゃない?」
 「なに、いいハンデだ」
 口の減らない・・・
 と、ここで左手後ろの方からカーディンが僕の前に出てきた!
 「助っ人は許可しているか?」
 「無論、お前達二体でと、考えていたさ」
 ジャルーソは銃を構えたまま、カーディンが来ても動揺せず、銃口はきっちり僕に向けたままである
 「私に弾丸が当たっても失格にはしないでくれよ?何せこの図体だ、弾丸を避けるのにも苦労する」
 「お前に弾丸を当てても対してダメージは喰らわんだろう、あくまで、ルールはそのガキに弾が当たるか否かだ」
 ま、そのつもりじゃなかったら、ずっと僕に銃口向けてる、なんてことは無いよね・・・
 「カーディン」
 「双歩、やるしかない」
 「わかってるよ、さぁ、やろう!!」
 右手でジャケットの左内ポケットから上が白、下が黒で、中央にパトランプと羽を模したエンブレムの付いた長方体の物体であるデッキケースを取り出し、ジャルーソに突きつける、
 すると、デッキケースが一瞬光った後、僕の前に緑の半透明で角の丸い板と緑の画面が出現、
 デッキケースを左手の方に置くと、デッキケースからデッキが外れてシャッフルされて山札になりながらその場に置かれつつデッキケースが上下反転しながらその外側に置かれた、
 と、緑の画面に五枚手札を引けって出たな、とすると、2T1S5Tルールか!
 右手で山札の一番上のカードを引いて左手に移して手札にする、
 それを計五回繰り返して左手に五枚手札を溜め
 「プログレス、チェーンジ!!」
 カーディンが叫ぶと、車の色が上白下黒で上にX字のパトライトが付いたパトカーとなりながら、
 パトカーの前部が扇状に割れて両肩となりつつ、黄色い機目と鋼の顔を持つ間から先が切れた三角頭が出てきて、その頭の額にあるパトライトと羽を模したエンブレムがきらりと光り、
 同時に、後部が曲げていた足を一気に延ばすように伸びてその足が地に付き全体を上に跳ばし、
 そこで腰部が180度反転しつつ両肩から脇を閉めるように両腕が出てきて、両腕が互いにタイヤを外側に出すように横に180度回転し、
 胸部となったX字のパトライトの下二つが根元から内側に振り子を上げるように回転して収納されパトライトが緩いV字のパトライトとなり、パーポーパーポーと音を出しながら光る!!
 そして、カーディンが着地!!
 「ほう、それがお前の本当の姿か・・・」
 ジャルーソが下から上までじっとカーディンの方を見る
 「なんだ?私の体に何かついているのかっ!?」
 「いや、知り合いの奴にそっくりだと思ってな、」
 知り合い・・・誰の事だ・・・?
 「だが、例えあいつに似ていようと手加減するつもりはない!」
 ジャルーソが右手の銃を力強く握りしめながらきっちりと僕の方に照準を合わせ直しつつカーディンの方を斜めに睨み付ける、サングラス越しだからよくわからんが・・・
 「それはこちらも同じこと、手加減無しで行かせてもらう!!」
  ジャルーソの言葉に呼応するかのように、カーディンが右拳を思い切り ジャルーソの方に出して構えた!!
 ようし、城の潜入に力を貸してもらえるか否か、この2T1S5Tルールのカードバトルで決まる、
 城に侵入して、探し人の居場所を見つけ、次元の穴の建設を阻止し、僕達の世界と、そして、映命さんを救うんだ、絶対に!!
 
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