カードゲームライトノベル Wカードフュージョン14話 メインサーバのありし場所1
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「カーディン?大丈夫?」
「ああ、問題は無い」
確かに、荒野を車形態で走る事自体に問題は無い、しかし、こっちに来てからちょこちょこ戦って、前の戦いの後もスタンドで修理に没頭していたような・・・
窓から、機械が隙間から見える荒野広がり、舗装すらされていない道路を走行するカーディンの中で、考えてしまう、
僕の名前は鋼野 双歩(ハガネノ ナラブ)、飛角小学校四年二組で、
よく童顔だと言われ、茶髪を上に上げた髪型をし、
上に外側が赤色で袖橋や下端が白いジャケットを着ており、そのジャケットの左肩の裏の方には車の車輪に飛行機の肩翼がくっついたようなオブジェがくっ付いていて、
中にオレンジ色のシャツを着用し、腰には茶色のベルトを巻きつけ、
下には濃い色のジーパンに白いスニーカーをはいている、
一応一通り洗濯はしているし、水で体も洗ってはいる、カーディンのセンサーでも大丈夫だと出ているから問題ないはずなのだが、
それでも家のお風呂が恋しくなる時もなる、
食べものは石のようでもとりあえずあるし、お風呂も探せばあるかもしれないのだが、
さすがに生死に関わらず、とりあえず代用できるものでもあるため、探す気にはならないのだ、そんな時間、無ぇし
で、僕が乗っているのがカーディンだ、
荒野に同化するような岩の色、天井の上には何も乗っていない、
というより、上をかさ上げしてそう見せかけている、と言った方が適切だが・・・
あのデカブツと戦って以降、去っていったレオン君達と同じ方角に進んでいる、
さすがに、こちらは修理やエネルギー補給などで足止めを食った部分もあるため、追いつくことは結局無かった、
いや、追いついてどうこうという話でもあるまい、下手に戦闘吹っかけられてきても困るし、
だとするなら、待ち伏せ等してきていないのは幸運と言えよう、僕達を探してくる機械の姿も見えない、なら、リュッケンやアリスは、約束守って向こうへの報告を控えているのだろうか・・・?
ん?何かが行く先、荒野の向こうに見えてきた、あれは・・・大きな・・・城か?
それは、とてつもなく高い、城、
荒野よりも黒い色で作られているが、材質などはよくわからない、遠すぎるのだ、
「カーディン?あれは・・・?」
「今までの話を総合するに、おそらく、あれが、私達が目指している場所だろう、」
「メインサーバのある、場所・・・」
メインサーバ、僕達の目指すべき物、
そこに僕達が捜すべき人物の情報があるかもしれないという、
そしてもう一つ、メインサーバである行動を起こせれば、僕達の世界に、この世界の機械達が攻め込むのを阻止できるかもしれない、
・・・どうあっても、行かなければならない、例え、探し人の情報がなかったとしても、それを確かめる意味も込めて、だ・・・
映命さん、必ず助けるから、必ず・・・
「行こう、カーディン、僕達がなすべきことをするために!!」
「ああ!飛ばすぞ!!」
カーディンが速度を上げた、遠くに見えたお城に向かって!!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――