バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

セブンスターズ/2

セブンスターズ 2
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 

 
02 音川 瞬也 2
 
 「パソコン、来たか」
 待ってしばらく、ようやく、演持紗月と演持如月が両手にダンボールに包まれた幾つものパソコンを持ってくる、
 よしよし、何とかあり付けそうだ
 「それじゃ、回線につないで」
 各自、お釣りの清算と備え付けられた通信ランに接続し、
 俺は持っていたイヤホンを繋ぎ、音楽ソフトをダウンロードやらして
 「で、どんな歌がいいんだ、歌姫様?」
 いつの間にか一緒にパソコンを覗いていた歌珠にパソコンを見ながら質問する
 「ふっふーん、それわね・・・」
 イヤホンの片方を渡して動画サイトやらで音楽を一緒に聞きイメージを固めていく・・・
 「あ!この曲、私好きなんだよ」
 「これよりもアップテンポがいいな」
 「こういうディープなの、次に頼むのはこんなのかな・・・」
 聴きつつ音楽ソフトとメモ帳で曲を書きつつメモをする
 大体イメージがつかめて来たな、女の子らしくな元気がよく楽しくなるような・・・
 そんなこんなしているうちに夕日が差して来る・・・
 「お、もうこんな時間か・・・」俺は周りを見渡しながら
 「歌珠、演持紗月、演持如月、画加来、動間、来てくれ、マスターのとこで星清算する」
 と、何故か隣の歌珠が目を見開き驚く
 「ええ!?私と紗月はわかるけど他は!?」
 お前な・・・
 「演持如月は演持紗月がパソコン買いに借り出してたろ?画加来、動間はお前、ネットにPVも流さない気か?」
 歌珠はちょっとだけ怯む
 「う・・・確かに」
 「てことは俺は用無しね」
 示書がパソコンを見ながら冷静にそう言った
 「今回はだろ?何なら見に来るか?」
 その言葉が興味を引いたようで俺の方を改めて見る示書
 「ああ、そうしたいな、星の取引の手順を見ておきたい」
 というわけで、雑居ビル一階の喫茶店まで来る、
 とはいえ、内部は白と黒のタイルが交互に並べられ、
 アルミの飾りがそこかしこに飾られ赤いソファとテーブルがそこかしこにある
 レトロアメリカン風な内装だが・・・
 「マスター、星の取引やってくれ、後コーラ、Mサイズね」
 「はいよ」
 俺が店に入りのいの一番の言葉に奥のカウンターから返事を飛ばしてきたのは黒髪オールバックのマスター、
 赤い長ネクタイのバーテンダーの様なスーツを着こんでいる
 「で、渡す側と渡される側は?」
 「俺が演持紗月に、演持紗月が演持如月に、だ、理由はパソコンの買い出しとその手伝い、それから、歌珠多摩実が俺と画加来立江と動間観代に、理由は作曲、および、PVの制作だ」
 「じゃあ、まずはパソコン関連だな、さっき、妙にデカい荷物持ち込んでたけどそれの事か?」
 「そうだ」
 と、マスターは困ったように少し眉を顰め
 「事前に言って欲しいんだが・・・」
 だが、すぐに表情が戻り
 「じゃあ、お前が演持紗月と演持 如月に一つずつってことか?」
 「形式的には俺から演持紗月に二つ、演持紗月が演持如月に一つってとこだがそれでいい、専門外の事だしな」
 「お待たせしました、先に席に座られては?」
 話しかけてきたのはここのウェイトレス、切りそろえられた長い黒髪にヘッドドレス付きの白エプロン灰色地のメイド風ウェイトレスを着たな静寂な雰囲気を漂わせる美しい女性である
 「おっとそうだった、入口で話しちゃ迷惑だよな・・・」
 それぞれが思い思いの場所に座る、俺はマスターと話すためカウンター席、
 「どうぞ」
 と、俺の前に大きめのコップに入ったコーラが出される
 「ありがと」
 言いながらカウンターのマスターの方に向き直る俺
 「それじゃ、続けて、歌珠多摩実からの依頼だ、歌珠」
 「ああ、うん!」
 と、背後の離れた赤いソファ席に座っていた歌珠が俺とマスターを見て話し出す
 「さっき言った通り、音川瞬也への依頼でーす!(随分元気な声だ)後で、画加来立江と動間観代にもPVを作ってもらおうと思いまーす!!」
 「私はPV内の絵ね」
 「私は動画の制作作業かな・・・」
 離れたパイプ椅子席で向かい合い座った二人、画加来がこちらを見て、動間がつぶやくように言う
 「んじゃ、続けて星の配分だな、どうしたいんだ?依頼者さん?」
 マスターが歌珠多摩実を見て指定する、
 主導権を握っているのは俺だが、あくまでこの話を出したのは歌珠多摩実だ
 歌珠は目を瞬きさせ戸惑いながら
 「ええっと、全員☆1つ・・・じゃダメだよね、じゃ、とりあえず音川は星2つで(周りを見る歌珠)残りは星1つでいい?仕事内容いかんで増やしたりするってことで・・・」
 「了解」
 「了解」
 「了解」
 俺達3人とも了承する
 「お前らがいいならそれでいい」
 と、マスターが俺達を見渡し話し出す
 「というか、このままだと分かりずらいな、今度、ホワイトボードでも用意するから、それで把握してくれ、今回の事はメモでもして後で反映するから、それと・・・」
 マスターが俺に迫る
 「テナント料はどうする?」
 う・・・
 「お前ら中学生が払える額じゃないだろ?とりあえずは待つが・・・」
 「俺達が作るPVの広告料とかじゃ・・・ダメか?」
 「以前に提示した額まで行けるか?俺は別に借金取りみたいなことをするつもりは無い、お前らが遊び惚けずちゃんと商売する気なら、あまりとやかく言うつもりはねぇよ」
 う・・・う~ん・・・
 「ちょっといいか・・・」
 示書斉史!?
 「それに関しては俺に案がある、マスターの名義と、音川瞬也、歌珠多摩実、画加来 立江、動間観代、演持紗月を貸してくれ、音川瞬也は星1つ、他は星2つ出す」
 「僕は仲間外れ?」
 演持如月が少し不満そうに示書に言い出す
 「ならお前にも星1つだそう、その代わり、仕事してくれよ」
 「うん、わかった」
 首を縦に振り了承する演持如月
 「わかったのはいいが、俺の名義ってのはどういうことだ?金を借りるとかカード作るとかじゃないよな?」
 マスターの声に、マスターの方に向き直る示書
 「安心してくれ、説明する、」
 と、示書の顔に徐々に顔に力が入り真剣な表情になり、皆を見る
 「それから、今回の事は全員覚悟するように」
 なんなんだよ一体・・・
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――