バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

セブンスターズ/17

セブンスターズ 17
 
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17 示書 斉史 2
 
 瞬也からは音ゲーの依頼っと、
 プログラム自体は出来ると思うが、俺、リズム感あんまり無いんだよなぁ・・・
 まぁ、そのあたりは瞬也に手伝ってもらうか・・・
 そう、構想をまとめたテキストを表示させたパソコンの前で考える、
 画加来立江からはノベルゲー、
 動間観代からは格ゲー、
 演持紗月からは動画映えするFPSときたもんだ、
 無論、すべて同時並行ではない、
 さすがに順番にやっている、ノベルゲーはとりあえずRPGから色々流用してそれっぽくできるが、
 格ゲーはほとんど一からだろうし、
 FPSは3Dの技術とエンジンからやらなきゃならない、
 だが、それらも俺の野望の前では取得すべき技術・・・かもしれない
 それから下働きを8ヶ月、
 そろそろ星も資料も溜まってきたころ、
 俺はパソコンの周りに散乱した企画資料の山を見る、
 そして、俺は他の全員とちゃぶ台を囲んでいた、
 極力、顔に力を込めた真剣な表情で、
 「というわけで、大型RPGの手伝いをしてほしい」
 「で、ここに広がってるのが資料ってわけか?」
 瞬也がパソコン前からまとめ持ってきたを見つつ言及する、
 俺は瞬也の方を見て
 「そうだ、瞬也にはこれから渡す資料に準じた音楽を作ってもらいたい」
 瞬也が俺を見返し
 「わかった」
 軽く返答する
 「ねー私はー」
 歌珠多摩実が全員を見るような恰好で眉を曲げた不満気な表情と同じく不満気な声で愚痴る、
 まぁ、瞬也に仕事出せばこいつも愚痴るわな、幾つも曲を依頼し依頼されで最近明らかに距離が近いし・・・
 俺は改めて歌珠多摩実を見て
 「もちろん主題歌兼OPを頼む」
 「それで、私は?」
 今度は画加来立江、
 もちろんそちらを見て
 「資料出すから、それに準じた絵を・・・後は動間観代と組んでOPムービーを」
 なぜか動間観代は俺に向かい楽しそうに目を縦に見開き
 「マジ!?フルでバリバリ作っていいの!?」
 俺は思わず戸惑い
 「い、いいけど、何でそんなテンション高いの?」
 「なんとなく作ってみたかったの、MAD動画みたいな、見せ場だけで構成されたようなムービー」
 「そ、そうか」
 勝手の作ればいいと思うのだが・・・
 「私達は?また広告宣伝?」
 演持紗月がこともなげに言い出す
 と、俺は演持紗月の隣の演持如月も視界に入れ
 「そうだな、二人にエンディングテーマを歌ってもらおう?」
 「デュエット?」
 「デュエット?」
 「だな」
 「えー私は~」
 「主題歌歌うんだからわがまま言わない」
 歌珠多摩実の文句を瞬也がそちらを見て抑える
 ・・・そんなこんなの夜・・・
 「あ~はいはい、今夜はこっちに泊まるよ、じゃーなー」
 作業中にかかって来た親からの電話を切る、
 でも、腹は減ったよな、
 冷蔵庫に何かないかな・・・
 俺は冷蔵庫の置かれた出入り口にまで歩く、
 と、ちゃぶ台に動間観代が突っ伏して眠っている、
 最近寒いからか少々厚着、いや、こいつは前からこんな感じだったか?
 そして、伏した体の下から服に包まれた肉塊がはみ出ている
 ・・・柔らかそう・・・
 ・・・ちょっとぐらいなら触っても・・・
 思わず手が伸び、指の先が触れ
 「何やってるの?」
 「うっどわ!?」
 後ろから聞こえた画加来立江の声に思わず吹っ飛ぶようにひるみながら振り返る、
 そこには不機嫌そうにしかめっ面をした画加来立江が・・・
 「何しようとしてたの?」
 「い・・・いや、別に」
 思わず心臓の鼓動が大きくなりながらも答える俺、
 「まぁいいわ、今回は見逃す」
 ほっ
 「でも、次は無いからね」
 「は・・・はい・・・」
 
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