バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

忍者マウンテンサイクリングレース/16

忍者マウンテンサイクリングレース 16
 
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 16
 
 周りには崩壊し木々や草に侵食された少し古いコンクリートの家々並ぶ夜の村、
 ここは我が林業会社の土地にして今は放棄され廃墟となった集落だ、
 なぜこんなところにいるか?
 もちろん、自転車レースをするためだ、
 ・・・見た目は廃墟だがよく村や町の潜入任務の訓練や予行演習で使うのである程度は整備されていたりする・・・
 指定されたスタート地点、元、村の出入り口に忍者装束の皆が集まる
 「で、なぜお前がここにいる?」
 「たまに見に来ちゃ悪いの?許可は取ってるわよ?」
 俺の後ろには濃紫の忍者装束に身を包んだ丹が何故かここにいる、
 周りの忍び達もバレないように丹に注目を集めている、
 「悪くはないだが、理由が無いわけではないだろう?」
 「理由は・・・その・・・」
 なぜか目をそらす丹
 「その・・・頑張りなさいよ!!」
 「うむ、任せろ」
 何故か打ちのめされたようにのけぞる丹
 「そ、それだけ・・・」
 「うむ、だが、礼儀は忘れん」
 「へ・・・?」
 丹が何故か驚いたように目を見開きこちらを見る、
 俺は振り返って丹をまっすぐ見て
 「応援、かたじけない、ありがとう」
 言いながら俺は後ろに振り返り直し先にあるスタートラインに向かう、
 どうしていいかわからず目を白黒させている丹を置いて、
 スタートラインに忍びが集まり
 パンッ!
 スタートライン横の濃い目の青の忍び装束纏う忍びが掲げ鳴らす銃の空砲の音と共に今、スタートする!!
 
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