バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

ニューロンズ:AI/10

ニューロンズ:AI 10
 
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 10
 
 俺は警察に呼び出され、警察署に向かって住宅街の街中を歩いていた、
 なんでも、忍者の村の事件で訊きたいことがあるらしい、
 家を囲む塀の間の道を歩く、
 「おい!前の忍者頭の人からメールだぞ」
 「開いてくれ」
 と俺の返事と共に目の前に画面が投影され、メールの内容が出てくる
 え~と、なになに・・・
 セイザ殿、此度ご健勝の程と思われますが
 あ、この辺りはいいや、
 大切な内容は・・・
 あのドローンの内部の装置よりあのドローンは竜巻発生装置と推測し調査を続行・・・
 え?あのドローン、竜巻発生装置だったの!?
 状況を鑑みればそうかなとは思ったが、なぜわざわざそんなもんをあんなテーマパークなんかに・・・
 もう少し調べようとした所、証拠品扱い警察にとられたって・・・?
 テレビや行政辺りじゃ災害扱いだぞ?事件扱いしていない以上証拠品なんて話でもないくせにどうなってるんだ・・・?
 「ともかく、今は警察署に行くぞ」
 「だよな、どうなってんだろ・・・」
 エクセルの声にとりあえず同意し、そんなこんなで警察署に着く、コンクリの四角い建物で、上に警察署と看板が付いている、
 正面に付いたガラスの両スライド自動ドアに近づき、空いたところに入る、
 「すみませーん!」
 「はいどーぞ」
 中は各所に通路を備えた壁紙が白く床が白い石で出来た広い空間、
 返事の聞こえた正面の四角く簡素な白いカウンターの前まで行き向かいの警察の制服を着た受付の女性に話すと、1階右奥の第三取調室に行くよう言われそっち方向の通路を通って指定されたであろう場所行く、
 「あ、君がセイザ君かい?」
 不意に男性の警察官の一人が話しかけてくる、
 きちんと帽子まで制服を着ているがどこか覇気がない
 「いやいやご足労かけてすまないね」
 「ま、私に足は無いがねぇ」
 と、不意に画面が出現する、
 そこには、神主が着るような白い斎服を着た蛇が写っていた・・・
 白い斎服を着た動物型AI・・・?まさか・・・!?
 真正面にその蛇が俺を見据える
 「ああ?その顔、自己紹介が必要なようだね、私はテンプルAIのみへび、もちろん、この体は分体だ」
 テンプルAI・・・国を司るAIで、オンリーAIはおろか、ビッグAIよりも強大な力を持つ・・・
 この国のテンプルAIは、そう、干支をモチーフにしているとか・・・
 突如俺の右肩外側にエクサスが写る画面がみへびを向く方向で浮かぶ
 「テンプルAIがなぜこんなところに?」
 エクサスの疑問にみへびはそちらを見て
 「なぁに、いくつかの警察官に分体が配布されているだけの事、ま、色々理由があってね、驚くことじゃないよ」
 淡々と答える
 「でも、警察のAIが蛇なんて・・・」
 「定期的に配置換えが入る関係でね、前は犬の彼だったよ、ま、二回に一回は犬の彼なんだけどね・・・」
 まぁ、そうだよね
 エクサスの続けざまの疑問にやはり淡々と少しあきれ気味に答えるみへび
 「おぉ!ひさしぶりじゃのう、みへび」
 と、いきなりみへびの画面に右より竜のAIが入り込んで来る、こちらも白い斎服だが・・・まさか・・・!?
 みへびがそちらを少しうっとうしそうに眉をひそめ見る
 「たつりゅうの爺さん、今は仕事中だ」
 「なぁに、ちょっと話すぐらいよいではないか、法務省の仕事でこっちに来てな、いや、委員会以外で話すのなど、めったにないことではないか?」
 「当たり前だ、私的に仲良くなって仕事に影響が出たらどうするんだ」
 まったく、と言った感じで呆れた声を出すみへび、
 と、たつりゅうが何かに気付いたように俺達の方に目を向ける
 「お?すまんね、部外者ということは今から取り調べかな?いやいや、すまんすまん、そういうことなら、邪魔にならんうちに退散するかね」
 「そうしてくれ・・・」
 言いながら、たつりゅうは振り返り画面がそちらに注目する中で歩いて去っていった・・・
 「やれやれ、いつもながらマイペースな爺さんだ・・・」
 みへびがこちらを振り返ると同時に画面もみへびを中心とした画角に戻る
 「じゃ、さっそく取り調べに、ん?」みへびが右斜め上の宙を目から力が少し抜けた不思議そうにを見る「なんだ、寒い・・・?」
 付近の空調がいきなり体感氷点下の空気を吐き出す!?
 「エクサス!」
 「間違いない、ウィルスだ!!」
 
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※この記事は検索エンジン向けタイトルとソーシャルメディア向けタイトルにAIタイトルもしくはそれを調整したものを採用しています