バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

マグナムサッカー/5

マグナムサッカー 5
 
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 5
 
 ・・・がはっ!!
 吹き飛ばされた俺は壁際でうつ伏せに倒れ血反吐を吐いていた、
 ・・・口の中でも切ったか・・・?
 顔を上げたら盛大な砂埃と硝煙の匂い・・・
 この感じは間違いない・・・あいつら・・・
 手榴弾を放り込みやがったな!!
 なるほど、芝生が無いのはそんなもん放り込んだらいくら芝生があっても足りないからか・・・
 急に離れたのも被害から逃れるためか!!
 「おいドローン!!爆弾放り込むのは反則じゃねぇか!!」
 立ち上がりつつも見上げる力も惜しく審判ドローンに吐き捨てる俺の声
 「問題無し、昨日改正されたルールにより、手榴弾を使用するのは問題ない、それにより誰かが負傷しても問題無し」
 昨日だと!?タイミングが良すぎる!!
 斜め上の方から聞こえた声に慟哭する
 あいつら、この国の奴らを買収しやがったな!!
 ここは第3国、サッカーなんかで国際試合をするなら公正を期すためにそうなるのだが・・・
 「なお、手榴弾は持ち込まなければならない、支給は無し」
 えげつねぇことやってくれるじゃないか・・・!
 ブゥウウウウ!!
 わぁああああ!!
 ブーイングと歓声が同時に来る、
 無論、俺達の国の奴らや応援する奴ら、奴らの国の奴らや応援する奴らの声で二分されているのだ
 「あんたらには散々辛酸をなめさせられてきたからな」
 選手の一人が俺を見降ろし吐き捨てる
 「今度は俺達が勝つ!どんな手段を使ってもな!!」
 「おもしれぇ・・・!」
 辛酸舐めさせられてたのは俺達の方も同じだ、
 勝って負けて勝って負けて、そんな歴史だったからな!!
 国の人達はいい思いも、つらい思いもしてきたんだ!!
 「カントクゥ!!指示だ!!無いなら俺が勝手に出す!!」
 「勝手に出すな!軍務違反だ!!ちょっと待て!!」
 反対側の壁側の控えにいる監督は顎に手を当て少し考え、顔を上げ周りを一瞥、
 「まず戦えないという奴らは交代!人員を出す!!フィールドに残った奴らは極力誰かをマークしろ!!ゴールキーパーはゴールを捨てろ!!」
 了解!!
 と、立ち上がり監督のいる控えに歩き交代する中でいつの間にかランチャのそばまで来ていた
 俺は何とかランチャーを下から見て
 「やれるか?」
 「任せろ、俺だって奴らは倒したい」
 そう言って、ランチャは嫌らしく笑った・・・
 
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