マシーナリーオブアイドル 2
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「え・・・?」
なんで?私が・・・?
「理由は君の横に座っているそれだ」
え?私の横に座ってるってこの白い機械人形が?
私が右側を向くとそこにいた人型黒ベースに各所に女の子の体型を模した白アーマーを付け青緑の宝石眼と白いツインテールパーツを持つ白い機械人形が同じように右を向く、
「君が首に付けているチョーカーはその神経シンクロマシンニクルのコントローラーだろう?」
声をかけられ私は姿勢を戻す
「そうだけど・・・?」
簡単に言えば今私が付けているこの黒いチョーカーを付けて体を動かすとこの機械人形が私と同じ動きをするのだ
「そうです、それを使ってダンスをするのがうちの慕路、灼未智(シタイミチ ヤミチ)の売りですから」
後ろで立って控えるマネージャーがフォローを入れると目の前の灰スーツの男はさらに目に力を入れ私を睨む
「その反応速度が他の同じ神経シンクロマシンニクルよりもかなり早く、ほとんどラグが無い」
へー
スーツの男以外の皆が理解できず呆然と動きが止まる
実際他所とほとんど同じ気がするんだが・・・
「理解していないようだが話を進める」
あ・・・はい・・・
「私の所の巨大神経シンクロマシンニクルはその白い人形と同じ原理で動いている」
あ、そうなんですか・・・
「それだけ機構の動きが鈍くなる故、一つのラグが大きな影響を及ぼす」
・・・
「そのため、そのラグが少なくなればより素早く動け、ロボット利用犯罪者たちに対処できるというわけだ」
へー、ほー、ふーん・・・
わからん!!
「お話は分かりました」
背後たらのいきなりの声に私はその発言者を見上げる
いつもの黒グラサンが光っているように見える!
ま・・・マネージャー?!わかったのか!?さすがだぜ!!
「しかし、それだけだとうちのアイドルを貸し出すメリットが無い、ただ働きで平和に貢献しろと?」
そのマネージャーの声に顔が自然とスーツの男の方に戻る
「無論、給与も出そう、そして、我々警重装備科のアイドルへの仕事もそちらに優先的に回し、サポートしよう」
「乗った!!」
ようやくアイドルとしての仕事の話が来て、私は嬉々として言葉を発していた
顔からは笑顔がこぼれているに違いない
「おい!それはおそらく最初からそのつもりで・・・」私を見降ろすマネージャーはマネージャーを見上げる私を見て、「はぁ、わかった、ここからは私達で話す、お前は口出しするなよ」
戸惑い吐き出すように瞬きしながらため息つきつつ釘を刺したのだった・・・
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