バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

札使いどもが夢の跡 ダブモン!!28話/05

札使いどもが夢の跡 ダブモン!!28話05
 
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 「カ・・・カンテーラ・・・!?」
 「早く開けてくれ~」
 俺の疑い交じりの驚き声に呑気な調子で声を上げるカンテーラ、
 「わ、わかった!」
 急いで窓の鍵スイッチを下げ開け、窓を右に開きカンテーラを入れる
 「サンキュ」
 言われつつ窓を戻し鍵を閉める
 「で、ここはどこなんだ?」
 部屋に入り降り俺の部屋を見回すカンテーラ
 「俺の家だよ」
 「お前の家?じゃあ、こっちに来てからの変な気配は・・・」
 俺の方も見ずに言い放つカンテーラ、まぁ、俺達の世界に来たことなんて無いだろうしな・・・
 「俺達の世界だ」
 「へぇ」
 言いつつ、浮遊し今度は部屋全体を見回し始める
 「変に見るなよ」
 「これは失敬」
 ったく・・・
 言いながら降りるカンテーラ、
 「で、お前はどうしたんだ?目が覚めたら姿が見えなかったんだが?」
 俺の方に振り返り普段通りこともなげに話し出す
 「どうやら、俺らだけ近くの藪の中に吹っ飛ばされてたらしくてな、いやいや、目が覚めたら山の森の中で荷物だけあってお前らがいないから焦ったぜ」
 「で、どうやってここに?」
 「お前の気配を追って来たんだよ、それぐらい楽勝だからな、フリィジアとイグリードもな」
 あいつらもこっちに来てたのか・・・
 「それとお前の荷物」
 「お、サンキュ」
 言ってカンテーラが自分のマントの中から差し出してきた荷物を受け取る・・・
 向こうで使っていた腰の背袋もそのまま・・・
 あれって夢じゃなかったんだよな・・・
 荷物もカンテーラが持ってたし・・・
 ・・・俺は無言でパソコンに向かい机に備え付けの椅子に座りつつ電源をオンにしてパソコンにつないだヘッドフォンを付けていた・・・
 「なんだよ、帰って早々箱かテレビか?なんか光らせて、おい、お~い・・・」
 
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