バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

札使いどもが夢の跡 ダブモン!!28話/02

札使いどもが夢の跡 ダブモン!!28話02
 
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 ここは・・・どこだ・・・?
 俺は夜空の元に立ち尽くしていた・・・
 「どこだよ、ここ・・・?」
 「どうしてこんなとこに・・・?」
 「確か、魔王城で女神様が杖で床を叩いて・・・」
 と、後ろから兎白と鼓動の声がする、
 俺は慌てて振り返り、周りを見渡す、
 「カンテーラ・・・?」
 二人も同様に口と目をこともなげに開いた唖然とした表情で周りを見渡していた・・・
 「フリィジア・・・?」
 「イグリード・・・?」
 いない・・・?
 それに、四葉もウィルピーも・・・?
 下の方に少しの森が見えるだけ・・・
 「おおい!カンテーラァア!!」
 「フリィジアァア!!」
 「イグリードォオ!!」
 叫んでみても出てくる気配はない・・・
 兎白と鼓動は両手をメガホン代わりに口に添えて叫んでまでしているのに・・・
 どうなってるんだ?それにここは・・・?
 再度周りを一周見渡してみる
 ここ・・・俺達が女神の城に挑んだ山頂・・・?
 でも、城は無いし、元の場所に戻れそうもない、
 それに今までの事は・・・夢・・・?
 夢・・・?でも、それを確認する方法は・・・?ここにいる意味は・・・?それに、今まで・・・長く・・・
 「とにかく、家に帰ろう」
 考えの果てに出た言葉に、兎白と鼓動が俺を見て首を縦に振りながら口を開く
 「ああ・・・そうだな・・・」
 「うん」
 二人も、同じ考えか・・・
 俺達は山を降りて行く・・・
 
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