大決戦!!賭けられる、世界の命運!! ダブモン!!27話08
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皆で森の中の一本道を、魔王城のある街にまで歩を進めていく・・・
俺の名前は双運、良星(そううん りょうせい)
たった黒髪で黒目、黒バンダナ、赤銅色の袖なしシャツに左肩後ろの炎翼のブローチ、
ジーパンをはき、腰掛けの袋、腰左右にポケットを大量に垂れ下げたベルト、を着けている、
「この先で間違いないと思うが・・・」
俺の頭の上でそう言ったのはカンテーラ、右手を日よけにしながら先を見ている、
フードの中には黒の両瞳のみを覗かせていて濃紺のフードつき袖付きマントをつけ、左手に黄色の燭台カンテラ、
中には黒の両瞳に加え黒いもやのような物のみがありし、
フード左上には流星と太陽の中間のような少しの楕円にたくさんの細い四角い鉄の棒を放射状に付けたような装飾が付いている、
「ちょっと緊張するなぁ・・・」
そう後ろで軽く固く言ったのは稲走、兎白(いなばしり とはく)
身長は高めで痩せており、ぼさっとした髪に
鮫の絵が入った長袖Tシャツに背腰掛けの袋、青くポケットがいっぱいついたジーパンを身に付けている、
「魔王だろうと何だろうとどうにかして見せるわよ!」
そう兎白のそば右肩辺りで言ったのは氷の精霊リィジア、
両肩に氷の鎧の意図、液体状の氷の様にくねる髪、
上の方では流線状にクリスタル状の氷がオールバックの髪のように並んでいる、
「そんな簡単じゃないと思うけど・・・」
さらに後ろから心配そうに言ったのは海象、鼓動 (かいぞう こどう)
少し太めの体型、黒髪、短髪、
橙と緑の長袖サバンナ草原シャツにジーンズ、背腰掛けの袋
腰左右にボックス状のポケットが一杯ついた膝上までの皮を下げている、
「ま、ああ言われたからにはやらなきゃならんわな」
そう鼓動の横辺りで何か納得したように発したのはイグリード、
人型の炎の精のような姿で
こわもての顔に燃えたぎる髪の毛、筋骨隆々な灼熱の肉体を持つ、
「なぜここに来て・・・」
そのまた後ろで疑問を呈するようなことを言ったのは蜜羽、四葉(みつば よつば)
金髪ツインテ、高そうでヒラヒラが盛大に着いた白シャツに黒スカート、黒タイツ、首元にワンポイントの黒リボン、茶色の革靴、
左胸に筆記体で黒字金縁で意の文字のバッチが付いている、
「何考えてるんでしょうかね・・・」
四葉の横辺りで四葉に返したのはウィルピー
黒い目と白い腕が付いた光の火の玉のような姿で
背に鍛冶槌と鍛冶鋏を背負っている、
と、前の森が大きく開け、そして、その正面、いの一番に俺達の目に飛び込んできたのは・・・
ん?あれは巨大な街?いや、それよりも、その後ろに見える塔・・・いや、城は・・・見覚えがあるぞ!?
見えてきたその魔王の城に俺達は思わず目を見開く、
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