魔石物語 11
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11 魔の尾骨3
「・・・そんなことが・・・」
私は言いながら目を見張っていた・・・
それを店主は顔の方向を出入り口の方に戻し
「尾骨の中に宿っていた残留思念に当てられちゃったのね、かわいそうに・・・」
呆れ果てた声でとてもかわいそうには聞こえないが・・・
「えええ・・・」
「ま、あなたもそういう魔法使う時は気を付けてね、って話、ろくでもない声とか聞かないようにね・・・」
私も呆れ交じりの声を上げる中で店主の私も見ずにのやる気の感じられない警告、
「だ・・・大丈夫ですよ・・・」
私は思わず声が出ていた、そんな私の方を店主は改めて少し斜めに顔を向け
「本当?強力な魔石っていうのは時に強力な念が宿ってるから、ってこともあるんだからね・・・さっきの少年だって・・・」
ん?
「え?あの少年がどうかしました?」
「実技に使うっていうなら先生がそばにいるから大丈夫だろうけど、一人で使ったら乗っ取られかねないからね・・・」
「はい・・・気を付けます・・・」
・・・本当に気を付けよう・・・
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