バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

疾走、荒野の向こう/16 カードゲーム小説WカードFu

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カードゲームライトノベル Wカードフュージョン10話 疾走、荒野の向こう16
 
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 「お~っし、このまま」「この火山地帯を突破、だな!」
 辺りを過ぎ去りゆく溶岩の川を横目に、カーディンが爆走していく!
 ん?あれ、上の方に空色の飛行する何かが・・・
 「さぁ、それでは、この乱入者が順位を落とすまで、私達は付いていきたいと思います!」
 「もうレースも終わり近いしね~」
 「まぁ、最初から終了間際になったら後ろから一位に行くようにプログラム組んでたんですけどね!」
 間違いない、この声とあのプロペラが四つ付いた見た目、あれは、実況解説飛行機械!付いてきちゃったのか!!
 「ちょっと、なんで・・・ゴホン!」
 大声を出そうとして思いとどまる、僕がカーディンの中にいるのを知られたらまずい、飛行機械がたくさんのロボットがいる観客席に繋がっているならなおさらだ、
 「カーディン、あの飛行機械になんでいるのか、聞いてくれない?」
 「了解だ、ごほん、ちょっと、なんでここにいるのさ!」
 僕って、こんな感じの口調だろうか?
 「だって、さっきも言ったように、このまま一位のいるとこに行かなきゃいけないし、それに・・・」
 「それに・・・?」
 「一位に猛追し、チャンピオンに迫る無名大型新人、これ以上に面白そうなものは無いっ!」
 ひどい言い様である、散々運がどうとか言ってたくせに・・・
 「というわけで、順位落とすまでよろしくね」
 「わかった!」
 「元気のいい返事は必要ない気がする・・・」
 僕はあきれ、ぼそっとつぶやく、刹那、先の黒山ふもとに洞窟が見えてきて、その洞窟に突入!!
 中は光が全くない、どころか、蛍光灯の類すら付いていないらしく、真っ暗だ
 「いかん!ランプを付けるぞ!」
 「了解!」
 パッ!
 カーディンが前方のライトをつけ、洞窟内の様子がはっきりと見えるようになった、
 それは、走っているコンクリート路以外は天然の洞窟そのもの、
 黒く光る鍾乳石がところどころ上下から生え、いくつか繋がり柱のようにもなっている、
 その広さは異常と言っていいほどに広く、道とライトが無ければ確実に迷っていただろう、
 僕達の走る道の上にも鍾乳石が・・・鍾乳石が・・・
 そこには、天井を走る一台の車があった、
 形は後ろに中型ウィングの付いたまごうこと無き競技用スポーツカー、なのだが、
 その全面にむらなく悪魔の翼の付いた女性が描かれている、チラリと八重歯が映えるアレである、
 思わず目をそむけてしまい、これ以上の詳細は見る気がしない
 「とうっ!」
 ん・・・?
 見ると、天井を走っていたコウモリ車が下に降りた、
 ガシャ!
 幸い背面は・・・ごめん、めちゃくちゃ描かれてるわ、これ、
 とにかく、
 「ええっと、カーディン、僕の声代弁して、お願い」
 「わかった」
 「んじゃ、なんで天井を走ってたんだ?」
 「んじゃ、なんで天井を走ってたんだ?」
 「ハッハー!やはり、登場は凝らないとな!」
 あ、登場シーンのためなんだ
 「ああっと、ブラッディ選手、余裕の宣言だぁー!」
 「一位になってからやれという話ですねー」
 「一位になってやった後に順位落としたらかっこ悪いけどねー」
 「一位になってやった後に順位落としたらかっこ悪いけどねー」
 「ええい、うるさいわ!」
 あ、カーディン、まだ僕の代弁してくれてるんだ、
 「もういいよ、ありがと、カーディン」
 「もういい・・・あ、わかった」
 と、そんなこんなしているうちにカーディンのスピードが落ちてきた、
 後ろを見ると、ワイルドハンドが透明になって行き、そして、消えたところだった、
 同時に、デッキケースにカードが回収されてシャッフルされ飛び出しながらデッキケースの右側に置かれて山札となる!
 ようし、行きますか!
 右手でカードを一枚一枚引きながら左手に移して壱弐参肆伍枚と手札とし、
 続けて、何も置かれていないチャージゾーンに向かい、
 「リチャージ!」
 「それにしても・・・だ?」
 「なんだ?」
 山札の一番上のカードを右手で引き、
 「ドロー!」
 「月が出ていないのが残念だなぁ、満月であれば、私の全力が見れるのに!」
 「今は昼だ!」
 ・・・
 辺りが凍りつく、
 一言言いたいところだけど、今引いた手札は・・・
 こいつは・・・よし!
 今引いたばかりのカードをチャージゾーンに
 ん、杭血結晶士 先手業怪?さっきの月云々の一言、カードだったの?
 ううん、なんかよくわからんなぁ、とにかく、今引いたカードを改めてチャージゾーンに裏側で置いて、
 続けて、左手の手札から一枚カードを引き、1番の場所に裏側で置き、残ったカードは一気に全部チャージゾーンに置いて、
 「セット!」
 「え、あ、うん、そうだね・・・」
 まだカーディンとなんか言い合ってるよ・・・
 「さらに洞窟内だから月も見えない!」
 「あ・・・はい・・・」
 「そもそも、今日は満月ではない!」
 「・・・」
 「カーディン、一言だけ伝えてお願い、なんでそんな塗装してんの?」
 「なんでそんな塗装してんの?」
 「ふっ、この塗装ならみんなが注目してくれるからだ!」
 確かに、あの塗装なら注目するだろうなぁ、いろんな意味で・・・
 「さぁ、乗ってきたところでそろそろ行かせてもらうぞ!」
 お、そろそろ来るか!なら、こっちも!
 右手で1番に裏側で置いたカードを持ち、表に!
 「オープン!バトルマシンズ イースト&ウェスト!」
 バサバサバサバサッ!
 突如、ブラッディからたくさんのコウモリ小型ロボが放出され、
 それが一つ一つ、苦み走った顔になったり、黒い膝、肘になったり、大きく翼を広げてマントの中部になったりしていき、
 伝説に聞く吸血鬼のような見た目を取った!
 長袖スーツの上下にその両肩から長マントを伸ばし、上で二つに分かれた髪型を持ち、青白い顔に赤い目をして、口周りに濃く鋭い黒ひげを生やし、口元には鮮烈な牙が存在する、涼しげで恐ろしげといった感じの奴だが、元がコウモリなのでマントやスーツの外側は紫色であり、
 そこかしこに合体のつなぎ目が見える、
 さらに、その吸血鬼ロボ、ステーク・リーブ・ストラック、ステークが両手を恐ろしげに広げると、そこから別のコウモリロボが多量に出てきて、ステークの左右に新しい吸血鬼を作り上げた!
 右手側は髭が生えておらずに背筋がしゃんとし、ステークより若く、左手側は髭や髪が白くなっていて肌にしわが増え、ステークより年老いているといった感じである、
 そして、三体の前に一斉にコウモリが集まるとそれぞれが巨大な杭を形成、
 ステークが右手に杭を抱え持ちながら左手を握って肘を下げ、左腕全体に力を籠めて構え、
 右の若い方、おそらく、プファール・バラッション・グラッシュレーゲン、プファールがキザったらしく左手を額に当てて右手の杭の平らな方を床に着け余裕といった態度を取り、
 左の年老いた方、多分、パーロ・レスチャーリ・イッセラバットーロ、パーロは、杭のとがったほうを床に突き置き右手を平らな方に付け杭のバランスを取りながら、ただ、こちらの方を闘志あふれる真剣な目で真っ直ぐ見ている
 「さぁ、この布陣をどう突破してくれるのか、み・も・の・だ・な」
 あ!緑の画面に向こうのほうの向こうのコストが!杭血結晶士 杭打暗喝と杭血結晶士 杭打乱科?
 なるほど、杭血結晶士 先手業怪の力で先にあの吸血鬼二体を召喚し、この二枚をコストに出したってこと・・・
 なら、次はこっちの番だ!
 突如、左右から、薄い銀色と上緑下白間線赤の二つの新幹線が走り込んできて、
 その二つの新幹線が前部からすぐ後ろを下に回しつつその反動で宙に跳んだ!
 そこで新幹線それぞれの後部が左右に分かれて両足となり、中部が腰となり、後部の端の方から黒い、上げていたつま先を元に戻し伸ばすように黒いつま先が飛び出し、
 さらに、前部のすぐ後ろから少し下にかけての互いに右、左部分が飛びだして右腕と左腕となり、
 続けて、反対側が今度は周辺の装甲を長方形として装甲ごと飛び出して、装甲を一枚のプレートとして肩に付けた左腕右腕となる、
 さらに、今度は胸部の上から、前に伏せていた顔を上げるように頭を上に上げた!
 その頭には、それぞれ銀と緑の機瞳がはまり、白い鋼の顔を持ち、その頭には銀と、上が緑下が白で中に赤い線の入った鋭角的なヘルメットをかぶっていて、
 体の方は、新幹線のボディ以外は全体的に白くて、それぞれ互いの左と右の肩に新幹線の装甲のような銀と緑後白前赤中ラインのプレートを付けている、
 とそこで突然、それぞれ左右の足の中部が飛び出しそこからスナイパーライフルとマシンガンが出てきて飛び出して、互いに左、右手で掴み、その手で飛びだした左と右の足の中ほどの部分を押して閉めつつ、着地し、
 その銃を前のコウモリ群達に向けた!
 「ほう、シルバーバレットかね?しかし、二体だけでこの三体に勝てるとでも?」
 「いいや・・・」「いや・・・」
 「一体だ!!」「一体だ!!」
 バトルマシンズ イースト&ウェストのコストとして二枚を表に!
 「僕はバトルマシンズ イースト&ウェストのコストにマシンサモンリソースを指定!」
 さらに、表にしたうちのもう一枚を右手で持ち、1番のイースト&ウェストを左手で持って山札奥のトラッシュに置き、
 右手で持った一枚を1番に移動!
 「そして、もう一枚、バトルマシンズ イースト&ウェストのコストとしてもう一枚、バトルマシンズ ツインオーバレットを指定!!1番に、召喚っだぁぁあああ!!」
 召喚されたイーストとウェストが右左手の銃を上に放りつつ自身も大きく上に跳躍!
 さらに、互いの頭が引っ込みつつ、胸の新幹線の下から黒い拳を伴った両腕が飛び出し、
 両足が元の状態に戻りつつ肩のプレートがある方に上げていたつま先を降ろすように黒いつま先が出現、
 さらにプレートが前後反転しつつ重ねたカードの上の方を翼を広げるように回転、両の腕が収納され、
 胸にパトライトと羽が描かれているプレートを胸から両の肩にかけて付けた格好となり、
 イーストの背中からパトランプと羽のエンブレムが額で光る黒いヘルメットが現れて上に飛び出し、
 ウェストの背中から鋼のフェイスマスクに橙の機瞳が光っているプレートの方を向いた頭が出現して上に上がると、
 イーストとウェストが背中合わせに一体化し、現れた頭にヘルメットが覆いかぶさった!
 そこで上に放り投げた銃をその両の手に受け取りつつ着地!
 両手を差し交わせながら右手に持つ機関銃を横一線に辺りに撃ち込み、正面に向かって狙撃銃を一発撃つと、
 左手の狙撃銃を肩に担ぎつつ、右手の機関銃を腿の所に持って来て斜めの方に体を傾け吸血機たちのいる正面を見据える!召喚成功!それじゃ、一気に行くよ!「僕はバトルマシンズ ツインオーバレットの効果を発動!全部ぶったおせぇえええ!」
 ツインオーバレットが両手の銃を構え、一斉にぶっ放す!
 ダダダ・・・
 ダン!ダン!ダン!
 がそこでステーク、プファール、パーロがそれぞれが自身の杭を両手に抱え腕に力を込める、すると、それらの杭から赤い水晶が幾重も生える、
 そして、三体がその杭を振るうと、銃弾がそれらの赤い水晶に弾かれた!
 くっ、一筋縄ではいかないか、でもっ!
 ジュイン!
 ツインオーバレットの銃弾の一つがパーロの杭にぶつかり、その衝撃でパーロの杭が分離、パーロが丸ごしとなる!
 そこにツインオーバレットが集中砲火を仕掛けて行く!
 ダダダ・・・
 ダン!ダン!ダン!
 パーロは銃弾の雨を浴びてあわててコウモリに分離していった!
 しかし、その隙にプファールが前に出る!
 プファールが杭をツインオーバレットに振るう!
 だが、これは隙だらけ!
 ツインオーバレットは後ろにサッと避けつつ至近距離からプファールに銃弾を浴びせる!
 プファールはこれを杭で受けるも銃圧には競り勝てずに杭が崩壊しつつ吹っ飛ばされ、これもコウモリに分離しつつ難を逃れた、
 そこで上に跳ぶステーク!
 ステークの杭に周りのコウモリロボが集まって行き、巨大な杭を形成!そこで赤い水晶が生え、
 その杭と杭前面を幾多の棘のように覆う赤い水晶をステークが叩き付けようと自身ごと落としてくる!
 だが、ツインオーバレットは冷静に両手の銃を巨大杭に向かって撃ち込む!
 ダダダ・・・
 ダン!ダン!ダン!
 あれは、杭の少し右手の方を狙って一点に集中して撃ってるな、一体どうする気だ?杭の軌道は変わってないし・・・
 あ!杭の赤い水晶に銃弾の集中砲火を受けてひびが!
 そして、そのひびが広がり、とうとう、銃弾の当たっていた周辺のみ赤い水晶が割れ、
 そのままツインオーバレットは銃弾を撃ち続け、その奥の全ての杭コウモリを弾き飛ばし、
 ズドォン・・・
 杭が落ちる頃には、杭の自身に当たる部分を全て弾き飛ばした!
 と、残った杭がコウモリに分離してツインオーバレットの周りを取り囲んだ!
 同時に、ステークが上から飛びかかってきて、周りのコウモリも襲い掛かってくる!
 が、ツインオーバレットは周りのコウモリロボを思い切り回りながら銃撃して一蹴!
 続けてステークにも銃を向けて銃弾を放つ!
 ダダダ・・・
 ダン!ダン!ダン!
 ステークは銃の圧力を受けて吹っ飛び、コウモリに分離していく・・・
  と、向こうの方でコウモリたちが三つの地点に集まっていっている!まさか、元に戻る気か!?
 すかさずツインオーバレットが両手の銃を向け、銃撃!まずは左手側のパーロの形になりかけてる奴!
 ダダダ・・・
 ダン!ダン!ダン!
 マシンガンで全体を撃ちつつ逃げようとするコウモリをライフルで巧みに銃撃!
 そして、コウモリたちが爆発!消滅した!!
 今度は右手側、プファールになりかけてる方!
 ダダダ・・・
 ダン!ダン!ダン!
 マシンガンの銃撃が襲い、逃亡コウモリには狙撃銃が火を噴く!
 ついにはコウモリたちが爆発して消滅!
 最後は中央、ステークになりかけかけてる方!
 残ったコウモリたちも全て集まりコウモりはそこしかいなくなり、ステークが構成され始め復活しかけてる、
 だけどっ、ツインオーバレットは両手の銃を撃ち続ける!
 ダダダ・・・
 ダン!ダン!ダン!
 ステークが復活するのが先か、ツインオーバレットが撃ち切るのが先か!?
 ステークの姿になり始めるコウモリ達、しかし、機関銃がコウモリたちに徐々にダメージを与え、ステークの一部になりかけたものは狙撃銃の一発が確実に葬って行く!
 そうして、コウモリたちの数は徐々に減って行き、
 ダダダ・・・
 ダン!ダン!ダン!
 とうとう、最後のコウモリも銃弾の雨を受け爆発、消滅した!
 さらに、ツインオーバレットがあの吸血車に銃を向け、放つ!
 ダダダ・・・
 ダン!ダン!ダン!
 「なぁあああ!」
 ブラッディが銃弾を受けて一気にスリップ、左半身の方にコースを外れて行く、
 ここでツインオーバレットが両手の銃を上に放り投げ、左右に分かれつつヘルメットが上に飛んでその頭が元の下のウェストの方に戻りながらヘルメットもイーストの方に落ち元どうりに収納、
 つま先、両腕、胸部のプレートが元に戻りつつイーストとウェストの頭とプレートとつま先と両腕が出てきて体と両足が左右に分かれイーストとウェストに戻りながら、上から銃が降ってきて互いの左と右の足中部が飛び出しそこにそれぞれの銃が着地収納され、左と右の手で押して仕舞われ、
 今度はそれぞれその両腕とプレートと頭とつま先が仕舞われて両の足が左右一体化しつつ胸部が上に上がって体が前に倒れ新幹線に戻り、
 その新幹線に戻ったイーストとウェストがカーディンの左右に移動してカーディンを挟み込み、一気に速度を上げて走り出し、その勢いのままカーディンから左右に離れ、カーディンを勢いよく前へ飛ばす!
 
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