バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

疾走、荒野の向こう/17 カードゲーム小説WカードFu

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カードゲームライトノベル Wカードフュージョン10話 疾走、荒野の向こう17
 
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 「このまま行けるかな・・・?」
 加速したまま洞窟のレース路を突っ走って行く
 「なんと、乱入者が二位に躍り出ましたぁ~!」
 「よほど運が良かったんでしょうね~」
 もう何も言うまい、
 ん、あれは・・・?
 「カーディン、光が!」
 「ああ、一気に突っ走るぞ!」
 先の方に見えた洞窟の出口に向かって一気に走りぬける!
 一瞬強く感じた光になれると、そこに広がっていたのは元の荒野、だが、遠くの方にスタート地点となったサーキット場も見える!
 間違いない、ようやく戻ってきたんだ!
 「まさか、ここまで来るとはね新人君、いや、乱入者君と呼んだ方がいいかな?」
 この声は!?
 先の方を見ると、そこにいたのはF1カーとスポーツカーの中間のフォルムを持つ、青と黄色の車、
 間違いない、最初の方でカーディンを挑発してきた奴だっ!
 「ああっとぉ、ここでチャンピオン・フォートップのお出ましだぁあああ!」
 「速いですねぇ」
 「私の名前はブルー鷹・ネイビーだ」
 「おっと失敬、乱入者君」
 呼び方は結局そっちなのか?
 「君が僕を抜いたら呼び方を変えてあげるよ、もっとも、すでに失速し始めているようだけども」
 「ぐっ・・・」
 確かに、フォートップの言う通り、
 洞窟を抜けた時にはフォートップを抜き去らんばかりの速さだったカーディンも、すでにスピードが落ち、フォートップの後ろに付くのがやっとという感じになってきている、
 と、ここでデッキケースにカードが一気に回収され、シャッフルされながら飛び出してデッキケースの右側についた!
 「ほう、どうやらチャンスが巡ってきたようだよ新人君?」
 どうやらそのようだ
 「双歩、行けるか?」
 「うん、このまま一気に抜き去ろう!」
 まずは右手で山札から一、二、三、四、五枚のカードを引いて左手に移し手札にし、
 さらに、カードの置かれていないチャージゾーンに向かい、
 「リチャージ!」
 「ふふふ・・・ようやくだ・・・ようやく・・・」
 山札の一番上のカードを右手で引くっ!
 「ドロー!」
 「面白くなってきたぞー!」
 ヘ?
 フォートップのいきなり発した声に思わず呆然となってしまう、
 で、今引いたのは・・・来た!
 今引いたばかりのカードをチャージゾーンに裏側で置き、続けて、左手の手札を見る、
 ここは・・・コストの低いこいつにかける!どうせ召喚できる枚数は変わらないし!
 右手で左手の手札から一枚引いて1番の場所に裏側で置き、残ったカードをチャージゾーンに裏側で置いて、
 「セット!」
 「さぁ、抜いて見せろ、この私を、抜いて見せろォオオオオ!!」
 叫びと同時に画面に瞬輪極突破 フォーダッシャーのカードが写り、次の瞬間、カードバトルの最中なのにフォートップの速度が上がり、少しずつ引き離される!
 「ああっと、チャンピオンフォートップ、カードバトル中にもかかわらずスピードを上げたっ!?」
 「ブルー鷹選手が付いていけるか見ものですね、一定距離離されるとカードバトルキャンセルされちゃいますよ」
 ええい!厄介な効果だな!このまま届かないところにまで行かれちゃ敵わない、早めに進めないと・・・
 右手で1番に裏側で置いたカードを表に!
 「オープン!バトルマシンズ カーディン カーモード!」
 「ウォオオオオオ!瞬輪極突破 フォードライグ!」
 前方左手の方から何かが両の足を猛スピードで走ってきた!
 それは、胴部や頭、両腕上と両足上が青で、両の腕下と両の足下が黄色の、さしづめ、フォートップが立ち上がったらあんな感じだろう、というようなF1とスポーツカーの中間パーツが随所に付いたロボット、
 胸部にフォートップの特徴的な前部が付き、四肢にはすべてタイヤが付いていて、その代り胸部の方にはタイヤは無く、
 全体後部左右のようなパーツが両腕両足をそれぞれ形成、ウイングは首後ろに移動して立ってその存在をアピールし、頭の方は後ろに流線型のトゲトゲが付いたような青のヘルメットとなっている、
 だが、その大きさはかなり巨大で、スタジアムの半分ほどの大きさだ、
 と、カーディンがフォートップに負けじとスピードを上げて行く!すると同時に、右手後ろの方からカーディンが走り込んできた!
 下が黒で上が白のポリスカラーのパトカーで、上にX字型のパトライトが付いている、本来のカラースタイルのカーディンである、
 って、今更ながらにこんなんだして大丈夫なんだろうか・・・?
 「ほう、めずらしい車だな!」
 ほら、怪しんでるし・・・
 「異次元のカードを極秘ルートで入手したんだ!」
 「ふむ、異次元のカードか・・・面白い!」
 それで納得したのか・・・?
 「面白いか・・・そう・・・この日のためにわざわざ手に入れたんだ!」
 「このレースのために・・・そうか・・・ますます面白くなってきたなぁ!」
 「おおっと、ネイビーブルー鷹選手、このレースのためにわざわざ異次元のカードを入手したことを告白!」
 「これは予想外ですね~」
 うぉおおおおおお!!
 飛行機械から観客のどよめく声が漏れ聞こえる、前のサーキットからも微かに聞こえてくる感じがするな・・・
 まあいい、それよりも重要なのはこっち!
 右手でバトルマシンズ カーディン カーモードのコストを一枚、表に!
 「僕は、バトルマシンズ カーディン カーモードのコストに、バトルマシンズ バトルポリストレーラーを指定!」
 さて、緑の画面に映る向こうのカードは・・・?
 瞬輪極突破 フォーブレーキ、フォーバッカー、フォーカーバァー、フォーアクセラ
 全部・・・このオープンで発動できないスマッシュカードだ!おっし!!
 右手でモンスターゾーンのカードをチャージゾーンに置き、表にしたカードの内二枚をトラッシュに、もう一枚を一番に置いて、
 「僕はバトルマシンズ バトルポリストレーラーを2番に召喚!コストには一枚目にバトルマシンズ カーディン ロボモードを指定してバトルマシンズ カーディン カーモードをコストに1番に召喚!さらにコストの二枚目にはマシングラシスオード指定し、バトルマシンズ カーディン ロボモードとバトルマシンズ バトルポリストレーラーをコストとし、三番目にコスト指定したビクトリーカーディンを1番に召喚する!」
 と、並走していたカーディン カーモードが前の方に躍り出て、
 前部の方が左右に開き回って両肩になりつつその間から顔が出てきて額のパトライトと羽のエンブレムがきらりと光り、
 後ろの方が曲げていた足を伸ばすように外装ごと伸びて伸びた先が地に付いて宙に飛びながら腰が180度回転し、
 そこで両肩の部分から両腕が脇を閉めるように出現しながら180度回転してタイヤの部分が外側になって、
 胸部となったX字のパトライトの下の方の二つが体の側に回転して収納され、胸の部分パトライトが緩いV字となり、パーポーパーポーと鳴って音を出しつつ光る!!
 そして、着地し、その右拳を向こうの突き出す!
 「ううむ、自分が二人いるようだ、この感覚はいつまでたっても慣れないな・・・」
 そういうもんなんだろうか、自分を召喚したことはないからわからないが・・・
 と、カーディンの車形態の幻影が来た方とは反対側の後ろの方からポリスカラーのトレーラーが走ってきた!
 前の部分が上白下黒で塗り分けられ、上中部に左右半分まで広がる上下に狭い窓があり、屋根上の方にパトライトが付いていて、
 後部を構成する荷台は前半分が白くて左右上下に少し細く、後ろの方が黒く、真四角になっている
 「よし、バトルポリストレーラー!フュージョン合体だ!」
 変形したほうのカーディンがトレーラーに向かって右手をかざす!
 すると、トレーラーの窓が一瞬光り、トレーラーの下から炎が吹き出して浮き上がっていき、トレーラーの前が上に、後ろが下になるよう角度が変わり、
 そこで下に行ったトレーラーの後部が左右に割れて後部の端上から上げていたつま先を下げるように黄色いつま先が飛び出し、
 上の方になったトレーラーの前部の下だった部分が腕を後ろに伸ばすように展開して、さらにトレーラーの前部が左右に分かれつつ、そのトレーラー前部から上に白くて四角い何かが飛びだしていき、
 割れた前部分が左右に向くよう、後ろに出した前部下部分そのすぐ下に移動させるように前部が回転しながら、下部分がタイヤを外側に出すように回り、その端部分から両の拳が飛び出してきて、
 トレーラーの前部が肩に、その後ろ部分が両腕に、中部が腰に、後部が両足となり、
 そこに召喚されたカーディンが跳躍!
 頭を胸のパトランプごと上に引き出し前に倒し、そのまま両肩上げつつ両腕を180度回して上げパトカーの前部に戻しながら、両足を膝を思い切り曲げるように曲げながら腰を180度回し、両足と腰をパトカーの後部に戻し、
 そこでタイヤの部分を下にして二つ折りに変形!
 そのまま頭とパトランプ以外の部分が180度前後に回りつつトレーラーの胸部に収まり、パトランプ部の下から黄色い翼のイメージのパーツが出てきてパトランプの下に配置され、
 そこで上から先ほどトレーラー前部から上に飛びだした白くて四角いパーツが降ってきて頭に覆いかぶさりつつ、頭をパトライトごと下に押し込んで頭が全体の頭部にパトライトが胸部に、降ってきたパーツが頭部を包む兜と化した!
 その兜は、無骨なかどが目立っている白い金属の兜、四角いダクトが頭の上と左右に付き、口元には下に出っ張りの付いた白い金属のマスクがあり、
 その額には、羽とパトランプを模している金属のエンブレムが存在している!
 さらに、そこに元はX型のパトランプ下二つが内側から外側に回って出現、X型と戻りながらそこで下部二つが上に上がって上下にVが重なっているVVの形となった!
 そして、合体したビクトリーカーディンが地に降り立ち、着地!
 ズシィイイイイン!!
 地上から砂ぼこりを上げ、思い切り目を光らせつつ両腕を上げて
 「ビィクトリーィイイイ」
 左拳を下げながら右拳を大きく出す!
 「カァーディィイイイイン!!」
 カーディンが叫ぶ!
 「君が叫ぶのか、おもしろいな!」
 「はっ、いつもの癖で・・・」
  うん、まぁ、確かに、いっつもこんな感じだしね・・・前のはこんな癖ついてなかったはずだけど、いっつも叫んでるからいつの間にか付いたんだろう
 「じゃあ、こっちも行かせてもらおうか!フォードライグ!」フォードライグがいきなり速くなる、あれが、フォードライグの能力!
 フォードライグがそのまま右腕のタイヤを回転させながらビクトリーカーディン、Vカーディンに殴り掛かって行く!
 両腕でこれを防ぐVカーディン、しかし、フォードライグの右腕のタイヤが前方に移動、Vカーディンの両腕を削り、Vカーディンを吹っ飛ばす!
 何とか踏みとどまるVカーディンだが、素手同士では分が悪いと考えたのか、右足中程を右手で押して外側に飛び出させ、そこから剣が飛び出してきた!
 それは、つば部分がVカーディンのパトランプと同じデザインの白銀の両刃剣!
 その白銀の両刃剣を右手で引き抜き、その右手でついでに跳びだした右足中部も押して閉じ、
 両手に剣を構えフォードライグに対峙する、
 そんなVカーディンに対し、先手必勝とまたも右拳を振り上げ走り込むフォードライグ!
 そして、再び右拳をぶつけて行く!
 これをVカーディンは剣で受ける!が、そこにまたも右腕のタイヤが右拳に移動し、Vカーディンの白銀拳と火花を散らす!
 だが、Vカーディンは剣を思い切り振るうだけでこれを押し払った!
 しかし、そこに間髪入れずフォードライグの左回し蹴りが来る!もちろんタイヤ付き!Vカーディンが左腕でこの蹴りを受けつつ右手の剣を振るう!対するフォードライグは右腕のタイヤで剣を受け、互いに弾かれたように距離を取った!
 再び対峙するVカーディンとフォードライグ、が、今度も間髪入れずフォードライグが動き、今回はスライディングを繰り出してきた!
 Vカーディンが下突きで突いていくもフォードライグが両足のタイヤの角度を変えて左手の方に移動し剣を避けつつ思い切り足を振り上げサマーソルトキックを繰り出す!
 Vカーディンはあわてて顔を引いて避けながらカウンター気味に剣を振り下ろす!この剣をフォードライグは右手のタイヤで受け火花を散らしつつ左手一本でVカーディンと交差するように跳んで回避!
 そのまま足を前に一気に降ろして立ち上がりつつ右足を振り回しての後ろ回し蹴り!
 この蹴りがVカーディンの背中を捉えた!Vカーディンの背中から火花が散る!!
 うめくように顔を上げるVカーディン!だが、右腕に力を籠め、思い切りフォードライグに叩きつけて行く!
 フォードライグは後ろ手に両手と両手のタイヤを回してタイヤでこの右腕を受ける!も、不安定な姿勢の防御がたたったか、Vカーディンの右腕に吹っ飛ばされる!
 そのままVカーディンがフォードライグの方を向きつつ上に跳び、両手の剣を振り上げる!
 よしここだ!両手を握って振り上げ、宣言!
 「鋼の意志よ、電子の魂よ!勝利を導け!!僕とカーディンに勝利をっ!!ビクトリーカーディンの効果発動!ビクトリースラッシュ!!」
 両手を思い切り振り下ろす!!
 と、同時にVカーディンも思い切りその剣を振り下ろしてフォードライグを叩き切って行く!対して、フォードライグは両腕のタイヤでこの剣を防いだ!
 剣とタイヤの間に火花が散り金属がこすれる音がする!
 今度はVカーディンが思い切りたたきつけたせいかVカーディンの方が押している!
 と、Vカーディンがほんの少し剣の角度を変えた?一体何
 ギュイギュイギュイ!
 なんと、大きな音を立て、両手のタイヤが一気に削られた!
 あ、そうか、タイヤの回転力でなんとか剣を弾き飛ばしてたけど、剣がくいこんだらこうなるのは道理だわな・・・
 そのまま今度はフォードライグは左足を上げてそのタイヤでVカーディンを弾き飛ばす!だが、これはVカーディンの思うつぼ!
 Vカーディンは着地しつつその反動で一気に再度距離を詰める!
 フォードライグは立ち上がりつつあわてて右足で蹴り付ける!そこにVカーディンはその剣を力強く当てて、
 ギュイギュイギュイ!
 右足のタイヤを削り取った!
 フォードライグは慌てて右足蹴りの反動で今度は左回し蹴りを繰り出す!が、Vカーディンは同じように剣をタイヤに当て、
 ギュイギュイギュイ!
 タイヤを削り取った!
 四つのタイヤ全てを削り取られてもなお、フォードライグはVカーディンに向かって突進する!この間合いならパンチか体当たりぐらいにはなるか!?
 そこでフォードライグが突然左足で回し蹴り!Vカーディンがこれに迎え撃ちこちらも左足を振り回して弾き返した!さらにそこから右後ろ回し蹴りがくるも同じくの右回し蹴りで吹っ飛ばしていく!
 が、それでもフォードライグはあきらめず、今度は左拳を打ち込んできた!これをVカーディンはこれを左腕で防ぎつつ思い切り弾き、次いでそれぞれ互いに右拳を振り上げ、叩き付けていき、右の鉄拳が激突!!吹っ飛んだのは・・・フォードライグ!
 だが、フォードライグは何とか着地、Vカーディンが剣を構え向かって行くも、フォードライグはあきらめ悪く、右拳を振り上げた!!
 そして、Vカーディンが剣を思い切り振り上げ振り下ろした大上段の一撃と共に交差する!!
 ・・・フォードライグが前のめりに倒れつつ、爆発!!
 ドッガァアアアン!
 そこからVカーディンが爆発を背景に思い切り前に走ってすれ違いざまにフォートップを斬る!
 フォートップはスリップしてしまい、道の左手側にはずれて行く
 「うぉおおお!」
 そこでVカーディンが上段から前方に思い切り剣を振り、空を斬って衝撃波を発生させ道を示し、そこに右手側からカーディンが乗り、思い切りスピードアップする!!
 
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