札使いどもが夢の跡 ダブモン!!28話13
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13
「リチャージ」
「リチャージ」
「ドロー」
「ドロー」
「セット」
「セット」
「オープン!」
「オープン!」
「グアナマイト」
「ダブモンNo.309、破竹の発破火薬調合、グアナマイト」
俺の前で炎が舞う中、こぶの無いラクダのような物が現れる、
先の方が鋭い顔面に横に黒い目玉・・・
「エンジンエン」
「ダブモンNo.457、機関の缶焚、エンジンエン」
青年の前で周りから赤い水晶の木の葉が集まり、それが塊となり、
塊より炎が吹き行く・・・
「『グアナマイトのコストにマルチプルエレメンタルパワーとマルチアサリスエレメンタルとマルチバルエレメンタルパワーを指定』」
「『エンジンエンのコストにマルチクリスブパワーエレメンタルとマルチアリタスパワーエレメンタルとマルチプルアブリスパワーエレメンタルを指定』」
「1番戦闘!!」
「1番戦闘!!」
パワー2400のイナコンストとパワー2600のエンジンエンが対峙する!
と、イナコンストが突進し、つるはしを振り上げエンジンエンに振り下ろす!
だが、エンジンエンは幾多の木の葉のように分離し避ける!
そのままイナコンストの周りを漂うエンジンエン、
と、エンジンエンの木の葉から小さい火球がイナコンストに発射!
イナコンストに微小に燃やす、
しかし、イナコンストは堪えていないようである、
だが、細かいダメージも続けば・・・
すると、イナコンストがつるはしを振り回す!
が、エンジンエンの木の葉は風に乗るように避ける
ダメージは与えられないか・・・
「『イナコンストの効果でイナコンスト自身のパワーを800上げパワーを逆転!!』」
「『エンジンエンの効果で相殺』」
「『マルチエレメンタルパワー!』」
「『マルチアブリスパワーエレメンタルで相殺』」
イナコンストは動きを止め・・・
不意につるはしを振り上げ迅速に振り下ろす!
エンジンエンの木の葉はいくつかが避けられず、地面に叩きつけられ砕け散る!
これは・・・一気に集中して叩きつけたか!
これならどうにかなるかもしれない、
火球が発射され続ける中でつるはしは振り上げ振り下ろされ、
それが繰り返される、
エンジンエンの木の葉が無くなるのが先か、イナコンストが耐えられなくなるのが先か、
エンジンエンの木の葉が少しづつ少なくなっていくのと同時に、
イナコンストの表情の目が細まり歯を食いしばり段々辛そうに変わっていく、
「『マルチグルアリクパワーエレメンタルでイナコンストのパワーを600上げ、エンジンエンをトラッシュに!』」
「『マルチプルアリタスパワーエレメンタルで相殺!!』」
「『そいつじゃ相殺できないぜ!マルチグルアリクパワーエレメンタルは発動条件を最低分しか満たさず、マルチプルアリタスパワーエレメンタルの発動条件を全て満たしているからそっちが先だ!!』」
「『っち、マルチプルアリタスパワーエレメンタルのコストにマルチアブリスパワーエレメンタルを指定!!』」
「『こっちはマルチエレメンタルパワーだ!!』」
と、いきなりエンジンエンの木の葉がイナコンストのつるはし一気振り下ろしを避け切った!?
これは・・・エンジンエンの勝ちか?!
そう思った瞬間、イナコンストが二本の指を突き出し木の葉を挟み捕まえる!
挟まれ砕け散るエンジンエンの木の葉!
残った木の葉が驚いたように止まり、
そこをエンジンエンがつるはしを突き出し横に勢いよく横に一回転!
側面に集めた木の葉を振り上げたつるはしを振り下ろして一気に貫き通し、爆発!消滅させた・・・
さらに、つるはしの衝撃で小石が青年に向かう、
も、青年は右腕を振るって弾きながら
「だが、2番戦闘!!」
ライソニが駆け出し、いななきグアナマイトにいかづちを向ける!
対し、グアナマイトが横に跳び避けつつ炎を吐き対抗、
ライソニが駆け出し一気に側面に回り込む!
機動力ではライソニが優勢か!!
ライソニが側面よりいなないていかづちを向ける、
も、ライソニの方を向こうとするグアナマイトは跳躍して避けるもいかづちが掠るが何事も無かったかのようにライソニの方に向き直る、
防御力ではグアナマイトの方が上か?
と、背中に炎が集まり灰の塊となる、
何だあれ・・・?
そこにライソニが高くいななき再度いかづちを向ける!
今度はさっきよりも気合の入った大きいいかづち!!
グアナマイトが思いっきり駆け逃げる!
後に残ったのはさっきの灰の塊!
一体・・・
ん?雷の当たった灰の塊が徐々に赤く・・・?
ズドン!!
大きな音を立て灰の塊が大爆発!!
あれ、爆弾だったのか!!
爆発はライソニを巻き込み吹っ飛ばし、そこにグアナマイトが突撃!ライソニを更に吹っ飛ばしながら炎を吐き追加攻撃!
ライソニは空中で炎に包まれながら爆発!消滅した・・・
「だが「3番戦闘!!」
アイスクリスが大量の氷を飛ばして来る!!
「ほれ」
それをカンテーラがカンテラから噴き出す炎で氷が掠りながらすべて溶かし切る!
「サンキュ」
「これぐらい・・・」
俺の礼儀に顔を右肩側から半分こちらに向け目だけでこちらを見ながら普段通りだが少し恥ずかし気な声で返すカンテーラ
「ターンエンド!」
続けてくる男の宣言に俺も男の方に向き直り
「ターンエンド!」
俺も宣言を返す、
さて、ライフカードを削られたが、この勢いのまま行けるか・・・?
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