バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

大決戦!!賭けられる、世界の命運!! ダブモン!!27話/15

大決戦!!賭けられる、世界の命運!! ダブモン!!27話15
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 

 
15
 
 「どうなってんのこれ!?」
 「そうだよ、どうなってんだよ!?」
 「俺に訊くな俺に!!」
 階段をのぼりながら鼓動と兎白の疑問に答える
 「私の時も似たようなもんだったわよ」
 「ですね」
 お前らもかよ・・・
 四葉とウィルピーのつぶやきにも心の中でツッコミを入れつつ、
 「とにかく、魔王を倒してトンズラ決め込むぞ!この街から逃げられればどうにか何だろ!!」
 言いながら階段をイーグリンの前にもあった踊り場含めて上り切り、そこにあった門を開く、
 誰も足を前に出さない、
 何故なら、そこの部屋は大きな穴になっており、
 そこを巨大な羽付き蠍が飛んでいるのだ・・・
 「ダスティング・・・」
 薄茶色い甲殻が覆う蠍、鋏付きの両前足と十本の足、いくつもの球体の眼に針持つ大きな尾、
 そして、甲殻に守られた蜂のような少し透明の薄長楕円の羽・・・
 「次は俺が行くか、なに、さっさと終わらせるから」
 そう言ったのは頭の上のカンテーラ、
 それは、急に扉が開いたせいか飛びながら気が付いたようにこちらを向くダスティングの裏に回り
 「シャドウブレイド」(ぼそっ)
 右手の剣で羽をあっさりと横に一刀両断、
 ダスティングが落ちる中でカンテーラが漂うようにこちらに戻ってきて
 「さ、行くぞ」
 「お前、あんなこともできたのか・・・」
 「ま、前回はただの案内だったからな、無駄話はここで終わり、さっさと行こうぜ」
 「あ、そうだな・・・」
 俺達はカンテーラたちに助けられ、
 穴の先にある登り階段まで何とか飛んで先へと進むのだった・・・
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――