バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

オリジネイト番外 オリジネイト・ヘッドリオ/23

オリジネイト番外 オリジネイト・ヘッドリオ 23
 
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第23話 戦いの末
 
 領主の姿が戻り、膝から崩れ落ちる
 「まだやるか?、ま、無理だろうけど・・・」
 「このお!」
 領主が立ち上がりつつ構えて気合を入れるが、その姿が変わることはない・・・
 領主が右手の甲を見るもそこに鍵穴は無く、そこには焼け焦げた穴があるのみ・・・
 目を大きく見開き驚く領主
 「ば・・・馬鹿な・・・」
 ふむ・・・
 「これで簡単には力は使えないだろう、それに・・・」
 「それに・・・?」
 領主の目尻に力無く驚き疲れやつれた顔がこちらをゆっくりと見る
 わぁあああ・・・
 領主を出せー・・・
 俺達を野望に巻き込むなー・・・
 上より様々な声が聞こえてくる・・・
 領主が一瞬目を大きく見開かせ素早く上を見る
 「なぜだ・・・?何故、ここの事がばれて・・・」
 その顔はすでにやつれた顔に戻っていた
 「済まないが、ここでの声を外にワープさせてもらっていた・・・」
 いや、ちょっと実験した時は驚いたけど、まさか成功するなんて、
 あの四角のブレの力、二度は使えないだろうな・・・
 でも、今はまだ使える
 「さて、私はちょっと、君を領民に会わせてあげよう、では、共に行こう」
 「待て、待ってくれぇえええええ!!」
 私は悲しみに満ちて大きく口と目を開ける領主にその手を伸ばし、一緒に領民の前に飛ぶ
 ・・・
 そんなこんなであれから一月、
 ここを治める国の指示で軍部は解体、領主は逮捕、別の地域から領主が来て、この辺りは平和、
 私は魔石で商売、魔石の道具が一般にも普及し始めている、
 もちろん、怪人は出てこない、
 ・・・この辺りかな・・・
 私は下層の街から青空広がる大きな草原へと続く道を歩き、宙に浮く大岩を背に街を出ていく、また何かあれば来るかもしれないけど、
 ま、大丈夫だろ、
 私は、新たな街へと進みだす!!
 
オリジネイト番外 オリジネイト・ヘッドリオ  終わり 
 
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