バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

マシーナリーオブアイドル/15

マシーナリーオブアイドル 15
 
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 15
 
 「来いやぁあああ!!」
 猿達が暴走した理由が分かった、
 白い機械人形が檻の中に入ったためだ、
 よく考えりゃあんな見慣れないもんそばに近づいてきたらそら暴走するわな・・・
 私が何であんなこと口走ったのかはいまだにわかんないけど・・・
 で、今目の前でなっがい両腕振り回しているのが、
 オランウータン型ロボット、
 それが一気に横回転してプロペラのように当ててくる、けどな・・・
 左手を外側に出すと予想していたコースに、
 私のロボの左手に吸い込まれるように伸びた手が来る
 しっかと握るあいての右腕、
 そのまま蹴りを入れるも相手も左腕を地に着け体を浮かばせ蹴り!
 互いに威力が相殺され弾かれる!
 でもな!!
 反対側の足で反撃の隙も許さず蹴りぃ!!
 オランウータン型ロボを吹き飛ばす!!
 なんか今回ロボの力が強い気がするな!!
 背中から転がるオランウータン型ロボを追撃し、
 その右腕根元を踏みつぶし、続けて左腕の根元も踏みつぶす!!
 「そのロボットから急激に熱反応が強くなってます!!」
 オペレーターの声に私は一気に下がり、
 次の瞬間にはオランウータン型ロボが自爆していた・・・
 ・・・とにかく仕事は・・・
 等と考えていると、いきなり影が、いや、きらめく影が私の前のビルの上に立ちはだかった、
 ・・・待っていたぜ、金のロボ・・・!!
 金のロボは私を見下し、襲い掛かってくる、
 相変わらず、速い!
 私が反応して右拳を出す間にもその外側に右腕を見る角度で避けていた
 だが!
 無理矢理右拳を振り回し当てるようにぶん回すも、掴まれる、
 だからなんだぁ!!
 今度は蹴りを振り回し、今度はまともに当たった!
 が、猶予が無いとばかりにこちらの右腕を左手で掴んだまま右拳を繰り出して来る!
 これはまともに受ける、
 だからなんだぁ!!
 こちらからは左拳!
 向こうはやはりまともに喰らう!
 その反動で右拳を離した!
 そこから両拳で繰り出し合う殴り合い!
 互いの胴と頭を狙っての攻撃!
 コクピットに振動が来るがそんなものは関係無い!!
 しかし、こちらの動きが鈍くなる、
 耐久力は向こうが上か・・・だけど!!
 その隙に繰り出される私の頭に突き刺さる右拳、
 「でおりぁあああああ!!」
 反対に私の右拳は確実に左腕の付け根を狙い、貫かずとも確実に折り曲げた!!
 「くっ!」
 ・・・今の微かな怯み声は・・・いやそんなはずは・・・
 それよりも、ここでケリを付ける!!
 「そこだぁあああ!!」
 「てめぇ、いけやぁあああ!!」
 誰だ!?今確実に私の中に誰かがいた!?
 鋭さの欠いた蹴りが届く前にこちらを見たまま後ろに跳ぶ金のロボ、
 逃げる!?
 着地し立つ金のロボの足元から煙が広がり、
 煙が消えたところに金のロボはいなくなっていた、
 そしてそこに
 「もうすぐ援護が来ます」
 という声と、
 遠くに白と黒のロボットが見えた・・・
 
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