バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

ハーフビースト:ハーフヒューマン:ヒーローズ/5

ハーフビースト:ハーフヒューマン:ヒーローズ 5
 
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 「ひぃっ!」
 目の前には二人の半獣人、
 俺の前には大きく背中を丸める、いや、見事に丸いな、あれは、半分アルマジロか・・・?
 もう半分では金の髪に青いシャツ、ジーパンを履いている、
 っていうか、アルマンじゃねぇか?何やってんだ?
 一方、その先で脅しかけてるのは半分が黒くて細い2本ずつの腕と足にいくつもの赤い目、口元には右に分かれる牙・・・あれは・・・蜘蛛・・・?
 人の方は赤いシャツにジャケットを着て黒髪を上に逆立てている
 そういえばあのアルマジロ、あいつなら・・・
 と、俺の気配に気が付いたのかアルマジロの顔がこちらに向く、
 目に涙が溜まった見事な涙目である
 「助けてくれよ!!」
 と、半アルマジロがこちらに走ってくる、
 「お、お前がおごってくれるのか?」
 歩いてきたのは蜘蛛の半獣人、
 人間の側は不気味に跳び出たような目に胴が細い反面腕足には不自然に筋肉が付いている、
 と、それが下の方から挑発的な視線を向ける
 「俺さぁ、今腹が減ってんだよ、なぁ、おごってくれよ、しないなら、こいつをおごってやるよ・・・」
 言いながら左拳を突き出して来る!!
 へっ!自警団の仕事第一弾にはちょうどいいや!!
 拳を背側を向けて避けながら右拳を腹に叩きつける
 「背避券!」
 「ぐっ!」
 顔にもろに決まったはずだがすぐに後ろに下がり
 「スパイダーアクトラクト!」
 蜘蛛側の体を大きな手に見立て大きく開いて薙いで来る!
 「防げ!」
 アルマジロは体を丸めるが、俺はこうはいかない、
 上にも下にも避けられない、が、
 一気にそちら側に突進!無理矢理足の間を抜けてそちら側に!
 「なにぃ!?」
 これで裏に回り込めた!
 蜘蛛がこちらを向く間にそのまま背を掴み跳躍!
 「バスターシュート!!」
 上下反転させ頭から一気に地面に叩きつけた!!
 のびたのか、体が倒れ見事に動かなくなる蜘蛛、
 とそこにアルマンが蜘蛛を見て警戒しつつこちらに歩いてくる、
 「あ・・・ありがとう、ケルロス・・・」
 俺の方も見ず蜘蛛の方を警戒してる、
 ん?待てよ、こいつなら・・・!
 「おう!と、そうだ、一緒にこの街の平和を守らないか?」
 「へ・・・?」
 目を見開き驚きながらこちらを見るアルマン、
 こいつなら、裏方や援護役として俺の仕事も増えずに色々やれる・・・と思う!!
 「今、自警団の参加メンバー募集中だ、お前も、このままでいいとは思わないだろ?」
 「えっと、その・・・」
 戸惑っていで、口の動きが不規則だ
 「詳しく聞かせてください!!」
 不規則なままアルマンは大声を絞り出した
 
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