バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

ハーフビースト:ハーフヒューマン/22

ハーフビースト:ハーフヒューマン 22
 
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22
 
 「狼叫連爪拳!!ワォオオオオ!!」
 さらに、右爪を今度は深くに振るう!
 「その程度か?」
 が、俺の首を竜の右手に捕らわれ、高く掲げられてしまう!?
 大声で・・・ひるまない!?
 「生憎と、遠吠え程度のこけおどしは効かなくてなぁ・・・」
 竜のおっさんが左口端上げ皮肉に笑う!
 ・・・効かない・・・そりゃそうか、格闘家だって言ってたもんなぁ・・・
 だけど!!
 足を後ろに下げ、振子の要領で思い切り両足蹴りを入れる!
 「ぐ!」
 腕の力が弱まったところで左手で無理矢理竜の手をこじ開ける!
 落ちたところで後ろに跳んで距離を取る!
 怯んだ竜のおっさんが不敵な顔のままこちらを見る
 「ほう、さすがにこの程度ではやられんか・・・」
 「まぁね・・・こっちに来て、色々鍛えられたから・・・」
 金の階段を境に対峙する・・・!
 「竜光追拳!うがぅ!」
 いきなり人竜口から放たれたビームを右に転がり避けると、目の前に竜の男が!?
 「逃がさん・・・!」
 右拳が来る!
 慌てて受け止め吹き飛ばされる、がそれを軸に両足のバネを利用して弾き一転攻勢!
 「狼巻脚!」
 大きな宙に回し蹴り!
 これを防がずに喰らった!?
 「その程度・・・」
 びくともしないでやんの・・・
 思い切り地面を蹴り後ろに跳び避ける、
 でも、着実に人の身はダメージを喰らっているはず・・・
 なら今度は、傷つけるためにこの技を使う・・・!
 「・・・爆狼咆掌底、ガウッ!!」
 空気の塊が竜の男を狙い、一瞬動きを止める、
 そこに、一気に両手の掌底を、今度は、内臓をじかに狙い解き放つ!
 「ぐっ!それが、どうした!!」
 さらに、狼の拳に握り、伸ばす!
 「ぐっ!はぁ!!」
 右拳を気合で弾き返そうとしてくるも、黙って耐え、そのままさらにねじ込む!
 「ほう、面白いぞ、必ず攻撃は効いているという勘違い、だが!」
 いきなり空に飛ぶ!
 「うがぅ!」
 唐突に俺の方にビームを吐いて、方向を微修正して合わせてくる!
 甘い!
 左に転がり避け、右に転がり避け、
 と唐突にビームの照準速度が上がりながら俺を狙いから外す!?そして、一気に横に回り、床や天井を破壊しながら反対側俺の方に向かって来る!
 だが、それも前に転がり避け、Uターンして向かってきても後ろに転がり避ける!
 ここだ!
 思う存分跳躍し、竜の尾につかまる!
 「面白い!」
 竜の男が頭を下に向け一気に地に降りていき地上寸前を飛んでその反動で尾を俺ごと地面に叩きつけようとする!?
 俺は慌てて叩きつけられる前に何とか尾を離し足を地に向け着地、
 竜のおっさんは・・・!?
 慌てて前方を首を左右に振って見るが・・・
 いない!?
 「これで終わりだ!」
 背後からの拳の一撃!?
 「がっ!」
 これは、飛行の勢いを乗せての一撃!?
 俺の前から逃れ大きく飛んで後ろに回ったのか!?
 さらに、拳二撃、拳三撃、蹴り!回し蹴り、それでも背よりの攻撃を俺は倒れぬように立って耐える!
 そこでいきなり両手を両肩を押さえつけるように持って来て、
 「さらば」
 背中に光の熱さを感じる、このままビームを撃つつもりか!?
 ズドン!
 
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