ハーフビースト:ハーフヒューマン:ヒーローズ 22
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が、またも男の左手がいきなり目の前で俺の拳を防ぐ!
「央点・・・芯!!」
しかし、俺の拳はその手で防ぎ切れず手ごとお袋の胴体にぶち当たる!
「がはっ!」
「ヘルハっ!?」
怯みよろけ後ろに下がるお袋と親父!
「グルルルル・・・ガァアアア!!」
だが、獣のような唸り声と共にお袋が俺を挟むように二条の炎吐き出して来る!?
部屋が炎に包まれ始めていた・・・
左右から吐かれた炎が来る!?
慌てて真上に跳躍する!
挟むように吐いたといいさっきと炎の動きが違う?
糞親父が誘導か入れ知恵したか?!
だが、俺は足を上に向けつつ足で天井を蹴って突進!
が、いきなり左側から機械の鉄の壁が展開された?!
思い切り右拳を叩きつけるも弾かれる!?
けどな!
鉄の壁でか炎が吹かれなくなった床に着地しつつ反動を利用し突進跳躍!右手を開いて鉄の壁に爪を喰い込ませ、思い切り右足で蹴り力を入れる!
ギギギギ・・・!
鉄同士が?み合わなくなりゆくような不協和音を立て始める鉄の壁!
「ちぃ!」
鉄の壁が振るわれ、俺に殴り掛かる!?
次の瞬間、俺は後方宙に跳んで着地、
そこに左右より炎が迫りくる!?
でも!
姿勢を下げ、一気に走り、スライディング!当たった!!
蹴られ、お袋と親父は姿勢を崩し前にコケる、
その間に後ろから!
蹴りを・・・
ガン!!
鋼鉄の右半身に蹴りがもろに入る、
「それがあんたの今の本当の姿か?」
そこにいたのは親父、いや、右半身が機械の体となった糞親父!!
グォ!
だが、その一瞬で、炎が横からコマのように回転してくる!?
俺も親父も跳躍し避け、俺は同じ場所に着地、親父はもう一度お袋に一体化し戻る、
くそ!攻め切れない!!
「あら、2対1で子供をなぶって楽しいかしら?」
出入口の方からの声!?
だが、反応してか出入口に炎が飛ぶ!?
「炎を吐くしか能が無いのかしら?」
しかし、その炎を耐えきる銀のマント?!
そのまま銀のマントはおふくろの方に飛び、展開する機械の壁を押しのけるほどの一撃を加える!
どうなって・・・
「あなたの力はそんなものかしら?」
翻り降り上げられる銀のマントの裏からは怪盗狐巫女!?
「どういうつもりだよ!」
狐巫女の目線、力が適度に抜け余裕で自信満々の目線が親父とお袋を挟んだ俺の方に向く
「2体1なら手伝ってあげようかと思って」
どうする?手を借りるか?確かにそちらの方が勝率は上がるだろう・・・だけど・・・
狐巫女の方を改めて見る
「いらん、これは俺がケリを着ける」
怪盗狐巫女の右口端と目が何故か楽しそうに上がる
「そう?、ま、見ててあげるわ」
言いながら後ろに跳躍、燃え盛る火の向こうに消えた・・・
勝ち方はわかってる、一点、ただそれだけ・・・
俺の方に振り返り、正面に相対する親父とお袋、
吐かれる二条の炎、焼かれる前に、一直線に走り込む!
出てくる機械の壁、でも、
「央点・・・芯!!」
突き出した右拳が機械の壁に食い込む、
少し押せる・・・これで最後・・・
いったん引いて・・・
「央点・・・芯・・・弐!!飛べぇ」
もう一撃の中心を捉えた一撃に、親父とお袋は吹き飛び、
親父は機械の壁を背に展開し出入り口の周りの壁からの直撃からお袋を守る、
が、容赦無く俺は迫る、
これが本当の最後!!
「央点・・・芯!!」
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