バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

ハーフビースト:ハーフヒューマン:ヒーローズ/19

ハーフビースト:ハーフヒューマン:ヒーローズ 19
 
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19
 
 「やるじゃ・・・ないか・・・」
 くずおれたムカデ女の声も絶え絶え・・・
 俺を挑発的な目で見上げている・・・
 だが、訊くべきことは答えを教えてもらう・・・!
 「さぁ、教えてもらおうか、お前たちのボスの居場所を・・・!」
 「言うわけ、無いじゃないか・・・」
 だが、ムカデ女からの誰かの匂いが、いや、正確にはそのローブから俺に・・・ボスかどうかはわからないが会うべき人物を教えてくれる・・・
 「どうかしたのか?」
 ムカデ女が俺の様子を見てか挑発的なまま目を少し見開いた疑問符を浮かべるような表情をしている、
 この匂いに従うべきか・・・それとも・・・
 この匂いは・・・会えるのか・・・?
 「そのローブは・・・」
 「まさか、このローブの匂いを・・・?ふふふ・・・」
 何で笑ってるんだ?
 挑発的な感じを増すようにその目を大きく見開くムカデ女
 「このローブは・・・ボスから緊急的に頂いたものだよ、ここに来る前に大きく破いてしまってな、光栄にも・・・ボスの予備を頂いたのだ・・・」
 なるほど・・・
 ということは・・・会うべきだという事か・・・
 「ここまで言ったら、もう私から言うべきことは無いな・・・」
 「わかった・・・」俺は戦いの最中に右手の屋根上出入口よりにまで上り扉を少し開けムカデ女を警戒していた警察官たちに向かい「済まない!今からこいつを引き渡す!その後、こいつのボスに会いに行く、付いてきたい奴はついて来い!俺の仲間にも連絡しといてくれ!仕事が終わったら来いってな!!」
 ボスの正体はわかったが、おそらく護衛がいるはずだ、
 警察官たちが来る中で俺は匂いを追い駆けだす、
 跳躍して道路に着地し高層ビル街を駆ける中でビルがところどころで爆発を起こす、まるで無差別に!!
 思わず右手を握り込む
 くそ!この間にも被害が、それに匂いも爆発と火薬のにおいで掻き消えるかも・・・
 爆発からかビルから人が流れ出て徐々に周りがパニックになった人で溢れて流れ行く中匂いが左方へと続く
 あっちか!あのビルの間!!
 俺は匂いが続く方向に思い切り跳躍し人を跳び越えながらビルの間の裏路地の中に入って行く・・・
 
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