バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

ハーフビースト:ハーフヒューマン:ヒーローズ/17

ハーフビースト:ハーフヒューマン:ヒーローズ 17
 
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17
 
 「すまないが付いて来てくれ、道中で理由は説明する」
 そう警察官の一人に言われパトカーに乗せてもらい、
 一緒に乗ったり別パトカーに乗った皆と共に警察署に向かう、サイレンを鳴らしながら銃を持つ迷彩服の軍人のような見張りの立つ金網のゲートを、運転席の警察官が軍人と話をして抜け
 「すまないな、付いて来てもらって、どうやら、半獣人が関わっているらしい」
 半獣人が!?
 俺達に付いて来てほしいと言った理由を運転席の警察官が説明する、
 なるほど、半獣人がいるなら俺達もいた方がいいか・・・
 そう思っている間にも警察署に着く、
 正方形に近い四角いビルのような警察署で入り口前左手に警察署と記す綺麗な黒石の看板がある
 確かに屋根から煙が上がっている、
 「あれは!?」
 警察署の屋根、そこに誰かがいる!?
 青い空を背景に全身に纏ったフードを被った黒いローブの下からムカデ右半身の体と足が出ている・・・
 それが振り返る、フードから垣間見えるのは、銀の髪を首後ろで軽くまとめ、前髪の真ん中のみを上に上げている、赤の目の大人の女性・・・左半身は・・・
 それが威圧的に俺達を見降ろす・・・
 「悪いが、ここにある爆発物は返してもらおう、我らの主に必要なものだ」
 中にカメレオンやジャガー等の半獣人達が侵入していき、火薬やらなんやらを奪い去ったのか様々な木箱などを持ち屋根から出てくる、
 ムカデ女の言った通り、あれは以前俺達が抑えた物品か!?見覚えのやつもいるし!!
 そんな半獣人達に対し警官たちが一斉に銃を向け発射する!
 が、半ムカデが尾を大きく取り巻きさせ盾と成し、銃弾を弾く
 「残念ながらあなた方には勝てない・・・」
 屋根より伸びた尾が辺りの警察官を薙ぎ払う!!
 「おい!半獣人達を追うぞ!!」
 マスターの声に俺は半獣人達を警戒しつつ頷く
 「そうされては困るな」
 半ムカデの尾がこちらの上に来て、叩きつけられる!?
 俺達はそれを外側に跳び避ける、が、続けての薙ぎ払い!?
 俺とマスターはとっさに真上に跳び避けたものの、アルマンとスキンケはもろに喰らい吹き飛ばされる!?
 俺は着地しつつもムカデ女の方から目を離さず
 「マスター!二人を連れて先に行ってください!あいつは攻撃範囲が厄介すぎる、俺がおとりになりますから」
 「お前は?」
 「折を見て逃げますよ」
 「わかった」
 背後のマスターの気配は二人の気配を抱えたように動きこの場から離れる、じゃ、俺も・・・
 「おっと、尾鞭」
 俺のところに上空からさっきより勢いよくからムカデの尾が来る!?
 俺はまたも右に避けるも当たったコンクリートが砕かれた・・・?
 「これ以上逃げられても困るのでね」
 ムカデ女の眉が楽しそうにつり上がる、俺を見降ろしたまま、
 「そうだ、私を倒したら報酬をやろう」
 「なんだよ、報酬って!?」
 「うちのボスの居場所・・・でどうだ?」
 勝てばあれの動きの拘束と運が良ければボスの居場所がわかるか・・・
 割には・・・あうかな?
 俺はムカデ女警戒状態のまま大きく声を出す
 「警察官の人達、ここは俺に任せて爆発物を持った奴らを追ってくれ!!」
 
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