バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

光弾!ライトブレイザー!!/3

光弾!ライトブレイザー!! 3
 
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第3話 必殺!レッドラインバーニング!!
 
 「必殺ショット?」
 「そうだ」
 俺は先日と同じ公園の机の横で刺激より講義を受けていた
 「どうやら、他の機体よりの攻撃を受ける、もしくは振ると撃てるようになる、らしい」
 振ると、ねぇ・・・よし!
 「んじゃ、早速やってみようぜ?セブンセブンターゲット、持って来てるんだろ?」
 「ああ、持ってる」
 さも当然のように真顔で俺を見据えながら返す刺激、それにしても・・・
 俺は俺自身の赤い機体を右手に持ち、思わず見つめる
 「しっかし、不思議なものだよなぁ・・・ずっと電池切れしないし・・・光の弾とか出るし・・・」
 「それと的には単四電池の入っている場所に電波発電機が入っている」
 「電波発電機?」
 俺の目線が疑問に発言者の刺激の方に向く、刺激は真顔のまま、
 「電波を受信してそれを電気にする機械のことだ」
 へぇ、知らなかった・・・
 返してきた
 「それに、光弾の原理は二つ以上の光源から出る光を合わせて光弾のように見せ抱えているってだけの話だ、さらに、その中心部に赤外線を合わせ、複数の赤外線が来た時にヒット判定を出すことで的を作動させているんだ」
 お・・・おう・・・
 言葉の連打に理解が追い付かず思わず口元が引くつく、
 「ま、まぁ、細かいことはいいや、とにかく、必殺ショットを」
 「見つけたぞーっ!!」
 なんだ?モモモの声?
 公園の入り口・・・左右の煉瓦の堀に奥の横通る道路に手前の砂敷かれた広場に黄色い棒状の車止め三本で構成された公園の入り口を見ると、モモモがこっちに向かって走ってきていた・・・
 そして、俺の前に立ち止まり、
 なぜか目尻釣りあげ怒ったような表情で
 「最近、学校でニヤニヤしてると思ったら、こんなところでライトブレイザーなんてやってたのか?!それなら私も持ってるぞ!!」
 「なんだよいきなり!?」
 本当に!
 「お前、この間対戦してた時にこっちを見てたな」
 左手側からのいきなりの声に思わずそちらを向く
 「え?そうなのか、刺激!?」
 刺激はモモモに向けていた真面目そうな目線を顔ごと俺に向け
 「ああ、お前の知り合いだとは思わなかったが・・・」
 「な・・・何のことかなぁ・・・?」モモモが思いっきり斜め空の方に視線を泳がす
 何すっとぼけてんだこいつは・・・?
 「見ろ!これが私の機体だ!!」
 スカートのポケットから右手で持ち出してきたのは、羽を左右に広げたようなシルエットのピンク色の機体・・・?小宝玉は三つか・・・
 「は・・・はぁ・・・」
 「どうだ!驚いたか!!驚け!!はっはっはっ!!」
 俺が呆れる間にもとても得意気に両拳を腰に当て顔を上に上げながら笑うモモモ
 「いいじゃないか?この子と対戦すれば・・・」
 唐突の刺激の言葉に思わずそちらに顔が向く
 「え?三人いるんだから全員で対戦すれば」
 「いや、いい、僕は遠慮しておこう」
 視線を逸らしてまで言い放つ刺激、
 何だ気持ち悪いな・・・
 俺は改めてモモモの方を向く
 「ともかく、セブンセブンターゲットで一対一だ!」
 「負けないからなーっ!!」
 両拳握り腰だけ引き気味に構えてまで勢いよく言い放つモモモ
 ・・・おし、必殺ショットを試してみよう・・・
 俺はレッドラインを振る
 チュイーン!
 おし!
 机上にセブンセブンターゲットが置かれ、俺とモモモが対面し、機体を持って
 「それじゃ、両者構えて・・・」
 刺激の、セブンセブンターゲット右側にいて手刀のような右手を振り上げる刺激の合図に、
 構える
 「レディ・・・ゴー」刺激が合図とともに手刀を振り下ろす!
 「行くぞー!!」
 「必殺!レッドラインバーニング!!」
 俺がトリガーを押し込むと、光り輝く光弾が一気に発射!!
 前面ターゲットを一気に三つ押し込む
 「ふえ、何!?」
 その豪快な輝きにモモモが目を見開き呆然と驚く
 「おい、早くしないと全部取るぞ」
 言ってる間にも俺はターゲットを沈めていく・・・
 「あ、あー!!」
 向こうもトリガーを押し込み光弾を発射しターゲットを取って行く!
 「それから、側面に当てるとお前の点にならないからな、ほら、緑色になってる」
 あちら側中列右側二個目、緑に光ってるところを目線で教えながら言う
 「ええい!うるさいうるさいうるさい!!」
 モモモは目じり上げ半分怒りながら言いつつ乱射!!
 かくして・・・
 「青15、赤が33、緑が1・・・ヒカダンの勝ちだな」
 「うぉおおちくしょー!!次は勝ってやるからなーっ!!」
 刺激のジャッジにより俺の勝利が宣言され、
 モモモはその悔しさからか右腕で涙をぬぐいながら入って来た公園の門まで走り去っていったのだった・・・
 ・・・なんだったんだよ、一体・・・
 
全てを吹き飛ばす桃色の翼!モモモフェニックス!!
このパワーに全てをかけろ!!
桃色の閃光に吹き飛ばされろ!!
モモモフェニックス! ライトブレイザーシリーズ!!
 
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