大決戦!!賭けられる、世界の命運!! ダブモン!!27話20
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「ま、誠なのですか魔王様!?」
「ダブモン達に訊けばいい、こいつらの物は魔力での視覚、聴覚、感知を利用するタイプだ、ダブモン達には、効かぬ」
誰かからの声に魔王が俺達を見ながら言い放つ、
まさかの即バレかよ・・・
ここは指示通りにするしかない、
ええい!この世界の魔王様ならデッキぐらい持ってるだろ!
俺は改めて魔王を見上げ言い放つ!!
「カードバトルだ!!」
「ほう・・・」
魔王が何かを考えながら見下ろすように俺達を見て黙り込む
「何を馬鹿なことを!衛兵たちよ、こいつらを」
「待て」
左右の魔族の唐突な指示に対し俺達を見たままの魔王の重厚な声が飛ぶ
「ダブモン達がいる、そこそこの力はあると見た、こちらもただではすまん、私を除いて、な・・・」
「ぬぬぬ・・・」
呻いた声と同時に全体が止まる
そして、魔王は俺達を見降ろしたまま
「いいだろう、ここまでたどり着いた褒美だ、カードバトルに応じてやる・・・」
「俺達が勝ったら人間との間に和平を結んで戦争をやめろ」
「女神が納得すれば・・・な・・・」
女神か・・・
「そん時は俺達が納得させるさ、カードバトルで・・・・」
魔王になぜか意気が宿る
「面白い!私にも、女神にも勝つ気か!ならばそれ相応の覚悟はあろうな!!私が勝ったら貴様らの命、もらい受ける!!」
平和か・・・死か・・・
「みんな・・・」
「ま、しゃーないさ」
「やろうよ、やれるだけ!」
「仕方ないわね・・・」
俺の言葉に後ろの兎白、鼓動、四葉が答え
「案内屋はクライアントと一蓮托生だぜ?」
「兎白がいいなら付きあうわ」
「へ!燃える展開じゃねぇか!」
「四葉さんは私が守ります」
周りのカンテーラ、フリィジア、イグリード、ウィルピーが答え
「いいだろう!全員まとめてかかってくるがいい!!」
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