バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

ハーフビースト:ハーフヒューマン:ヒーローズ/6

ハーフビースト:ハーフヒューマン:ヒーローズ 6
 
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 マスターは不安がっていたものの、アルマンと組んでからというもの、俺達二人は順調に喧嘩の仲裁なども行い、自警団の仕事をこなしていた、
 暴力担当は俺、説得やら連絡やらはアルマン、
 さらに、酒場の近くに鍵付きの部屋などをいくつか借り、そこを牢屋代わりにしたりして反省させたり、
 ・・・誰かが脱走する前に本格的な牢屋とか必要だなぁ・・・
 「初めまして!自警団のメンバー募集のチラシを見てきました!!」
 と、仕事中に酒場の扉が開きつつ、一人の男が出てくる、
 右半分がトカゲの男・・・?
 左半身は緑のシャツにジーパン、金に近い茶の髪、ひょろっこい印象を受ける、
 「すみません!スキンケっていいます!自警団に入りたくて・・・」
 どこか調子に乗りやすそうな弱い印象を受ける笑顔・・・
 「ケルロス」
 カウンターで皿を拭きながらスキンケの方を見ていたマスターに真面目に言われ、
 スキンケを改めてよく見る、
 ふむ・・・表情とかを見るに悪い奴じゃなさそうだけど・・・
 とりあえず・・・
 「わかった、俺に付いて来てくれ、詳しい説明と面接をさせてもらう」
 「ああ、そうだ、ケルロス」
 呼ばれ、マスターの方を向き直る、
 「なんだよ、マスター?」
 マスターは皿を拭きながら真面目固そうな表情を少しも変えず
 「外の警察から連絡だ、手を貸して欲しいそうだ」
 「手を貸す?こっち側で何か起きたのか?」
 「いいや、外でだ」
 「そとぉ!?」
 いきなりの事に俺は驚く
 外というのはおそらく店の外とかそういう意味ではない、壁の外、つまり半獣人達の居住区の外で半獣人以外が暮らす住宅街などの事だろう・・・
 いやいや、俺達外には出られないはずだろ!?
 「おお!すごいじゃないすか、外からの依頼なんて、俺も連れてってくださいよ!」
 スキンケの調子のいい言葉に目元口元を緩めた少々テンションの上がった表情・・・
 そんなスキンケにマスターが目線のみを向け、
 「お前は採用されたとしても留守番だ」
 と、釘をさす
 次いで、話を続けるためか再度俺の方に目線を移し
 「それから、今回は私も行くぞ、お前たちが外で何かやらかさないようにな・・・」
 「で、外で何するんですか?」
 次いでのスキンケの言葉にマスターは今度は顔を向け
 「怪盗退治だ」
 
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