バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

左竜右人ドラセルシア/16

左竜右人ドラセルシア 16
 
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第6話 定食魚刀の蛸リヴァイアサンと竜リヴァイアサンの合わせ盛 前編
 
 三角座りで空を見上げると青空ではあるものの暗い灰色の空、
 周りを見渡せばあるのは暗い砂浜・・・
 目の前には波打つ昏めの海・・・
 私のいた国々とは明らかに違う国・・・
 どうしてこうなった・・・
 目をつむって頭を回す・・・
 確か、遊覧船に乗っていたところ、津波にさらわれて・・・
 目を覚ましたらここだった・・・
 私は目を開く・・・
 まぁ、ここで座っててもしょうがない・・・
 私は立ち上がり振り返って陸地を行く・・・
 ・・・木造に白い漆喰の家がそこここにある・・・
 周りを見れば暗い前合わせの服を着た人々が私の方を奇異の目で見ている・・・
 まぁ、私の種族珍しいらしいしなぁ・・・
 と、そんな中で前方に大きな木の看板に大きく定食魚刀と書かれた看板を掲げる家をを見つけた!
 ・・・読めるということはとりあえず言葉は通じるか・・・
 じゃ、さっそく入ってみますか・・・
 近づいて看板下の入口であろう引き戸を左に動かす
 「すみませ~ん!やってますか!!」
 「あいよ~」
 中に入ると、オレンジ色の前合わせの服とその服の一体型のスカートのふくよかなおばちゃんが出迎えてくれた、
 中は石材の床に木の四角い机と四つの椅子が一セットとなり行儀よく並んでいて、壁の少し高いところに、縦二列横並びにいくつもかけられたメニューであろう木の板があり、一つ一つに品名、その下に下に値段であろう数字が書かれていた・・・
 「あら!妖怪の人!」
 おばちゃんがこちらを見て目口開いた愉快な感情の顔で面白がっている声を上げた
 妖怪・・・?
 「いや、私は、左竜右人族なんだけど?」
 おばちゃんが目中央上げた笑顔になど変わりつつ
 「はいはい、そういう妖怪ね!」
 何だ一体・・・
 「まぁいいや、お腹すいてんだけどこれ使える?」
 私は手持ちの銅貨を見せる、
 使えなかったら食い逃げになってしまう、
 おばちゃんは銅貨を一直線にしっかり見て
 「ハイハイ使えるよ!」続けて私の方に向き直りまたも目中程を上げた人懐こい笑顔に戻りつつ「適当に席について注文決まったら呼んでねぇ!」
 私は奥の方の席に座り、周りのお品書きを見回す・・・
 味噌汁に玉子焼き、きんぴら、みそこんにゃく、定食・・・
 見たことないメニューも多い・・・ううん、どうしようか・・・
 と、左手壁中央のメニューを見て目が止まる、
 あ、あれならどうだ!?
 私は右手を上げ、おばちゃんが去った方を見て大声を上げる
 「すみませ~ん!」
 
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