オイレンのラノベもどき置き場

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベもどきを置いていきます。

疾走、荒野の向こう/9 カードゲーム小説WカードFu

 

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カードゲームライトノベル Wカードフュージョン10話 疾走、荒野の向こう9
 
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 「あれは・・・?」
 荒野の向こうに、広がる緑の何かが見える、あれは、森か!?
 カーディンが瞬く間に森に突入する、
 なんだ、カーディンの言ってたように荒野ばかりでなくこんな森も存在してるんじゃない・・・か?
 しかし、よく見ると森に違和感がある、ところどころ、木の部分が剥げて中の鉄柱が垣間見えるのだ、
 それに、なんていうか葉っぱの光沢もおかしい、なんていうか、画一的な、プラスチックっぽい・・・?
 「カーディン、この森、どう思う?」
 「私にはすべてが人工物で出来た、作り物の森に見えるな」
 「やっぱり・・・」
 僕が感じたこととカーディンの意見、合わせてみると間違いなく、この森は作られたものだ、おそらく、機械たちに、このレースのためだけに・・・
 と、先の方に大きなトラックが見えてきた!
 ボディの色はこげ茶色で錆びたような感じになっているものの、後ろの長方形のコンテナは、その鋼の光沢を惜しげも無く晒しており、
 本体の上部左右から上に伸びた排気口も、前部のバンパーも、同じように鋼色に輝いている、
 「ほう・・・てっきり、クラッシュシックファンキーが戻ってくるものだと思っていたが」クラッシュシックファンキーってさっきのヤンキー車だろうか、確かにそんな感じがする
 「初めまして、私は」
 「ブルー鷹・ネイビー、だろう、後ろの方で話していたのをこっそり聞いていたよ、でも、まさか、追いあげてくるとはね、乱入者は時々いたりするのだが、それが一時でもランキングに入ってくるのはめずらしい」
 「ねぇ、カーディン、ちょっと聞いてもらっていい?ごにょごにょ」小声で用件を伝え
 「了解」カーディンが小さい声で返してくる
 「すまないが、レースっていうのはそんなにランキングが固定化されている物なのか?」カーディンが僕の言葉を伝言
 「まぁね、私やクラッシュシックファンキーの様に、いかにもレースに向いてないデザインの物でも基盤が違うからね、それように作られたものでないと絶対に勝てない、乱入者は大抵それを知らないからね、返り討ちにあう」
 なるほど・・・、トラックの返答に思わず納得する
 「そのせいで、今一位を走っている彼など、退屈し切っているそうだ」
 え、誰だろ・・・?まさか、最初にカーディンの前にいたあの青と黄色の車じゃあるまいな・・・?
 「彼はまっとうな、速さだけを競うレースにおいて、優勝をし続け、とうとう、自分に勝てる相手はいないのだと考え、こうした、いわば色物ともいえるレースにまで顔を出してくるようになった、あの方が観戦しているとはいえ、ね・・・」
 ま、このレースが色物に相当するのは否定しないが・・・
 「もしかしたら、君なら、いや、考えすぎかな、他者に任せてはいけない、したいことがあるなら、自分自身でどうにかしないとね」
 「おおっと、これは驚きだ!十位に乱入者が入ってきてるぞ!」
 な・・・いきなり声が上空から?これは・・・あの実況娘の声か!
 「どういうことでしょうか、これは?」
 「単に十一位の奴のカードの引きが悪かったんじゃないの」
 今度は少し冷めた感じの女性の声が響いてくる、恐らく、こっちはあの実況ロボ娘の隣に座っていた方の声だろう
 「ふむ、どうやら、実況カメラがこっちに来たようだね」
 「実況カメラ?」
 思わずぽつりとつぶやいてしまう
 「実況カメラとはなんですか?」間髪入れずにカーディンが訪ねた
 「まぁ、単なる空飛ぶカメラだよ、レースの様子をスタジアムの大画面に写しているのさ、ほら、上の方にあるだろう、空の色に塗ったプロペラドローン飛行タイプのカメラが」
 手近な窓から上の方を見ると、確かにそれっぽいのが見て取れる、うすい青色で空に擬態し飛ぶ、四つのプロペラが斜め前後左右に付いた機械が、でも・・・
 「カーディン、ごにょごにょ」
 「了解、ごほん、でも、私達、いえ、私は、装甲だとかステルスモードだとか、そう簡単には見つからないような機能を持った奴らにあったことがあります、なぜ、その機能をカメラに付けないのですか?」
 「ああ、あれは聞いたところ、かなり高価な部類に入るようだ、複雑な技術と付けるための条件、それに珍しい鉱石が要りようとかで、簡単には生み出せないらしい、ま、そんなわけで、必要ないところにはあれで十分というわけさ、レースの雰囲気を壊さないために空色で偽装している分まだましだろう」
 ふむ・・・よくわかった
 「さて、そろそろ、君の上のブースターが消えるようだが・・・」
 げ、マジか!?
 カーディンのフロントガラスの上の方を見ると、確かにかすかに見えるビックハンドの中指部分が透明になって行き、そして、完全に消えた!
 と同時に、木々の通り過ぎる速度が少しずつ落ち、カーディンのスピードが下がっているのがわかる
 「ぐ、ぐぬぬぬ、うぉおおお!」
 カーディンが気合を入れて声を発するも、速度が上がる様子は・・・あ!
 デッキケースに勝手にカードが回収され、デッキケースからデッキが飛び出してシャッフルされつつデッキケースすぐ右側に置かれた!
 よし、これでどうにかなる!
 「どうやら、長話してたのがあだになったようだ」
 「ああっと、一位のカットビが退屈で低い順位に来たが、どうやら、幸運だったようだ、カードバトルが見れるぞ!」
 わぁあああ!
 カメラの方から歓声が聞こえる、どうやらあのカメラ、スタジアムと音声で繋がってるみたいだな・・・
 「まぁ、負けるつもりはないよ、ここで私が勝って、チャンピオンの目を覚まさせよう」
 「私も負けるわけにはいきません、全力でお相手させていただきます!」
 「双歩、行けるか?」音量を小さくしてのカーディンの声、
 「うん、やれる」僕も声を小さく、返す、
 そして、山札から右手で一枚、二枚、三枚、四枚、五枚引き、左手に移して手札にしつつ、
 続けて、チャージゾーンに向かい、「リチャージ」
 「君がどう出てくるか楽しみだ」
 山札の一番上のカードを右手で引き、「ドロー」
 と、突如、前方右手の方から木が倒れてきた!
 ザザザザザ・・・
 「ああっと、いきなりのハプニングだぁ!」
 まさか、あれ、仕込みじゃあるまいな・・・
 「こんなもの、ぬぉおおおっ!」
 その木をトレーラーは速度を上げ、そのパワーで吹っ飛ばす!
 ドガァ!!
 おぉおおお・・・
 僕の感嘆と同時に観客たちの声も漏れ伝わってきた
 と同時に、トレーラーの後ろに続いて吹っ飛ばされた木の間を抜けるカーディン、
 ブロロロロ・・・
 さて、今の僕の手札は機狼 メカニカルウルフ、バトルマシンズ スケルトンキューブ、電撃付きトランプ爆弾スペード、マシングラシスオードギグ、バトルマシンズ ブースターブレードそれに、今引いたばかりのバトルマシンズブーストだ!
 ここは、バトルマシンズ スケルトンキューブを左手の手札から引いて1番に裏側で置く!
 さらに、チャージゾーンに残った手札を一気に置き、
 「セット!」
 「さぁ、そろそろ行くぞ!」
 右手で1番に裏側置いたカードを表に!
 「オープン!バトルマシンズ スケルトンキューブ!」
 「行けい!遊撃銃堤機 リードリードガンナー!」
 突如、穴開きの鉄骨で出来た箱が後ろからカーディンの前に飛んできて転がり、
 トレーラーのコンテナの左半身側が空き、銃を持った兵隊ロボが飛び出してきた!まとう外殻はトレーラーと同じ茶色く、頭には丸いが左右アンテナ付きのヘルメットをかぶり、
 体は防弾チョッキを着ている様に造形され、垣間見える体は鉄の色、口元は防塵マスクが付いているかのようなデザインで、目は赤く、
 両手にアサルトライフルを携えている
 さて、まずはコストかな、バトルマシンズ スケルトンキューブのコストとして、マシングラシスオードギグ、バトルマシンズ ブースターブレードを表に!向こうのコストは!?ぐっ、遊撃銃堤機 チェイストガンナーに遊撃銃堤機 チェイコンガンナーというコスト1のモンスター二体に遊撃銃堤機 一気阿世というコスト1のインヴォーク1枚か、
 これは、こっちは発動できるのがイクイップ一枚だから、向こうに二枚のカードの発動を許すことになるな、
 と、リードリードガンナーがこちらの方に前進してきた後、コンテナの方を向きつつ右手で何かを手招きして呼んでいる?
 すると、コンテナから二体の兵士ロボが出てきた、
 どちらもリードリードよりも小型で、胴部が少し薄めで防弾チョッキを着ていないようになっていて、頭のアンテナも無く、目が青く、
 アサルトライフルも小型、違いがあるとすればそのアサルトライフルが先に出てきた方が銃身が短めで少し縦長、もう一方がほんの少しだけ銃身小さ目で少し持ち手が長い、ということぐらいだろうか?
 その兵ロボット達がリードリードの左右に移動し、こちらの様子をうかがう、
 恐らく、あの二体がチェイストガンナーとチェイコンガンナーだろう、
 表になった遊撃銃堤機 銃撃林陣と遊撃銃堤機 銃士五経をコストにチェイストガンナーとチェイコンガンナーを2番と3番に召喚、といったところか、このまま行けば負けだけど、まだ勝機はある!等と考えている間にも、リードリードが一歩前に出て、その両手のアサルトライフルで鉄箱の方を狙う!
 っちぃ、やっぱり狙って来るか、パワーもこっちが負けてるしな、でも、キューブはパワー1400、対して、リードリードはパワー2000、キューブの効果は相手モンスターのパワーを1000下げるから、こっちの効果が通れば少なくとも1番戦闘は勝てる!
 右手を前に出し、宣言!
 「バトルマシンズ スケルトンキューブの効果を発動!遊撃銃堤機 リードリードガンナーのパワーを1000下げる!!」
 と、リードリードがその銃を鉄箱に向け、斉射!
 ダダダ・・・
 鉄箱にぶち当たって行くも、どういうわけか鉄の箱が徐々に上の方に飛び、
 それを追ってリードリードも銃を撃ち続ける、
 しかし、銃弾が当たるにつれ、鉄の箱が徐々にリードリードの頭上に移動して行って、
 鉄の箱が一気に降下!リードリードのすぐ上で、
 ビヨヨ~ン!!
 バネの様に弾け、人型となった!
 無作為に穴あきの鉄骨が集め組み立てられて人型になったような存在、
 リードリードはこれに驚いて動きを止める、と思いきや冷静に銃を向けつつ一瞬、左右目端のチェイストとチェイコンに順番に視線を向けつつ顔をキューブの方に向け、そのまま両手の銃をぶっ放す!
 ダダダ・・・
 この銃撃を避けられるタイミングではなく、さすがにキューブも銃弾の嵐を受ける!と同時に、左右のチェイストとチェイコンもキューブに向かって銃を撃ち放す!
 キューブが多量の銃弾を受け、浮き上がって行く・・・
 ぐっ、このために視線を向けて二体に指示を出したのか!
 このままだとキューブは二体の効果でトラッシュ送り、でも、最後の意地くらい見させてやる!
 右手でチャージゾーンのカードを一枚表に!
 「バトルマシンズブーストを発動!遊撃銃堤機 チェイストガンナーと遊撃銃堤機 チェイコンガンナーの効果を相殺する!」
 いきなりキューブが身を守るかのように体を丸め、銃弾をその身に受けつつも一気にリードリードに向かって降り、右拳を振り上げリードリードをぶん殴る!
 リードリードはひるみ銃撃を止める、と同時に、その前にキューブが降りたち、誤射を防ぐためか、チェイストとチェイコンがその銃の引き金から指を離す、
 が、リードリードが今度は銃身を右手で直接持ち、ぶん殴ってきた!
 対するキューブは両腕で受け止めつつ右足を振り上げる!
 リードリードは大きく後ろに跳びばがら左手を大きく前に振るい出し、合図、チェイストとチェイコンがキューブに向かって銃を向け、トリガーを引く!
 しかし、その銃弾が届く前にキューブはリードリードに向かって走り出し、その右拳を振り上げてリードリードをぶん殴る!
 ガッ!
 すると、リードリードはひるみながらも、いつの間にかその右手でキューブの体を握り、動きを封じていた!
 そこにリードリードがこちらも何時の間にやら左手一本に持ち替えていたアサルトライフルをキューブの腹に突きつけ!
 と、そこでキューブは鉄箱に変形・・・したのだが、
 リードリードにがっちりつかまれていたせいか逃げられず、リードリードの右手を包むような形で鉄箱となった
 戸惑うチェイストとチェイコンだが、リードリードは極めて冷静に左手を振り上げて二体を制しつつ、自身の右手と一体となったキューブに左手の銃を向け、その引き金を、引いた!
 ダダダ・・・!
 この銃撃をもろに受け、キューブが吹っ飛び、爆発!消滅!!
 「スケルトンューブゥウウ!」
 ううむ、微妙に自身の手からは外してるんだろが、度胸があるというかなんというか・・・
 って、感心してる場合じゃない!
 これを発動して、一気にケリを付ける!
 右手でチャージゾーンのカードを一枚表に!
 「僕は電撃付きトランプ爆弾スペード8の効果を発動!遊撃銃堤機 チェイストガンナーをチャージゾーンに送る!」
 ・・・向こうは、召喚された三体全員こっちを向くものの、それ以外、トラック含め何の動きも無し、っと・・・
 これなら、相殺無しと見ていいな、よし!
 右手でチャージゾーンの二枚のカードを表にしつつ、一枚を2番に移動させ、
 「電撃付きトランプ爆弾スペード8のコストとして機狼 メカニカルウルフを指定しつつ機狼 メカニカルウルフを2番に召喚!コストには相殺に使ったバトルマシンズブーストを指定させてもらう!」
 突如右手後ろの方から弾丸のように狼が駆けてきた!
 それは、全身がところどころ薄錆びれた金属で覆われた狼、
 肩に長いウィングのような物が付いていたり、肩が円状だったり、兜や尻尾の金属が流麗な形をしていたりと、滑らかかつ猛壮に見えるのだが、
 その両の瞳の模様はカメラの様に円の中に八分シャッターが付いている物で・・・生き物・・・?
 いや、今はそれよりも、この勝負の方が大切だ!
 そのまま狼はトレーラーに向かって一直線にかけて行く!
 が、そこにリードリードの左手側にいたチェイストがあわてて立ちふさがった!
 同時に、他の二体がカニカルウルフに銃弾を撃ちまくる!
 しかし、カニカルウルフはそのままその速さで銃弾の先を走り、チェイストに向かって行く、
 そこにチェイストも銃を向けてカニカルウルフに銃撃をしかける!
 カニカルウルフはこれを左半身側に動いてかわすも、チェイストもそれに合わせて正面に陣取るように動きつつカニカルウルフに銃を撃ち続ける、カニカルウルフは仕方なくそのまま右前足側にUターンしていく・・・
 ううむ、どうしたもんか・・・
 と、いきなり左手の窓の外に一枚のトランプがヒラヒラと舞い降ってきた、
 「カーディン左!」
 「わかった!」
 カーディンがあわてて助手席側の補助アームを伸ばしてトランプを取り、チェイストに向かって投げ、ものの見事にチェイストに命中!
 スコッ!バリバリバリバリ!刹那、当たったトランプから電撃が放たれてチェイストの動きが止まり、そこにカニカルウルフが一気に振り返りながら走ってチェイストの右手側を行きすぎ、トレーラーの助手席側の方を走って行く!
 あわてて、銃撃を止めるチェイストその他二体、どうやら、トレーラーに銃弾が当たるのを恐れたようだ、
 そのままカニカルウルフは一気に走り込み、
 「なにっ!?」
 トレーラーから慌てた声が響く中、その右前足の爪をトレーラーの左前輪に突き立てた!
 「うわぁあああ!」
 トレーラーがその衝撃でバランスを崩しつつ一気にスピードダウン!
 そこでリードリードとチェイコン、それに動けるようになったチェイストがあわててトレーラーに近寄り受け止め、
 その間にカニカルウルフがこちらに振り返りカーディンの後ろにまで走ってきて、
 全速力でこちらに向かい走りながらカーディンにタックル!その勢いで一気にカーディンを押していく!
 「頼んだぞ・・・」
 トレーラーの名残惜しそうな声を聞きつつも、僕とカーディンは先へと進む・・・
 
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