バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

疾走、荒野の向こう/13 カードゲーム小説WカードFu

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カードゲームライトノベル Wカードフュージョン10話 疾走、荒野の向こう13
 
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 「このまま一気に砂漠を抜ける!」
 ニンジャも暗殺者も高級黒外車も一気に抜き去った!!
 そこで突如砂漠の中から一筋のコンクリートロードが現れ、カーディンはその上に乗って爆走していく!!
 次第に砂が少なくなって、気温も下がってきた!
 と同時に、白いものがちらつき始め、いつの間にかあたりに吹雪が舞う様になる!
 「さぶっ、寒いよカーディン!」
 「砂漠の次は雪山か?コンディションが心配だな・・・双歩も、大丈夫か?」
 「雪山・・・?いずれにしろ、早く抜けてほしいけどね・・・」
 正直寒すぎて手が震えてしまう、砂漠を抜けてきたせいか、今はカーディンの温度がそこそこあるからいいけれども、急激に冷え込む中、これもいつまで耐えられるやら・・・
 見回してみると、いつのまにやら、カーディンの言った通り、辺りにうず高い雪山がところどころに存在していて、下にそこを蛇行するレース路が走っている、が、レース路の上の雪はごくわずかだ、おそらく、レースのために水でも撒いてんじゃないだろうか、そこを僕達はキットの残した勢いそのままに爆走してきていたわけだが、
 猛スピードが落ち始めてる気がする・・・ん?あれは
 「ゴギギゴヴァ」(追いついて来たのか!?)
 何か聞き取れない声が聞こえたけど・・・あれは、氷の車!?
 一見すると縦長の四角い高級車のようだが、その車体は氷で出来ているように水色で透明で、少しカクカクしており、
 後ろの両端には氷の水晶が生えていたりする、
 しかし、その車体は水色ベースで透明なれど、うまい具合に内側の方が歪んで内部機構が見えないようになっている
 「ガガッギギゴゴ」(ここで叩き潰してくれる!)
 と、いきなりデッキケースの中にカードが回収されてデッキがシャッフルされつつ飛び出しデッキケースの右側に山札として置かれた!
 キットのブースター、切れてたみたいだな、相手は・・・おそらく目の前の氷の車か・・・
 おっしそれならいっちょ、やってみるか!
 右手で山札からいちにさんよんご枚カードを引き、左手の手札に移し、
 さらに、チャージゾーンに向かって、
 「リチャージ!」
 「ガガガ・・・」(計算演算処理中・・・)
 なんか、向こうの氷高級車から変な音が聞こえるけど、
 続けて、山札の一番上のカードを右手で引き、
 「ドロー!」
 「ガーガーガー・・・」(相手のパターン予測、データ無し・・・)
 で、今引いたのは機木の盾、
 そして、左手にある手札は、マシンリザイアル、バトルマシンズ フロストジャイロヘリコプター、原荒高・流元連化、機原荒野の風、バトルマシンズ マッスルモーター、
 ようし、ここは!
 右手に持つ機木の盾を手札に加え、さらに、左手の手札から一枚引き、1番の場所に裏側で置き、残ったカードもチャージゾーンに一気に置いて、
 「セット!」
 「ガ・ガ・ガ・ギガ・・・」(行動パターン、フルパワーモード、システム移行、排除に移る)
 1番に裏側で置いたカードを右手で持ち、表に!
 「オープン!バトルマシンズ フロストジャイロヘリコプター!」
 「ゴゴギガ・ギゴ!」(排除せよ!氷弓必中隊 ケエティ・ボーガンナー!)
 いきなり上から雪男が降ってきて、着地!
 全身を白い毛で覆い、ゴリラを思わせる顔部と体つき、口には鋭い牙が生え、胸部と腹部には筋肉を誇示するためか、筋肉の部分に毛が生えておらず、手と足の先と目元鼻口にも毛が生えておらず、浅黒い肌と少し黒い鼻を誇示しており、右手に大きな金属のボウガンを持っている、その金属のボウガンには、先に大きな袋が付いた特異な矢がセットされていた、
 後ろ右手の方からヘリコプターが飛んで来た!
 氷のような水色にところどころが凍った流線型のボディ、その上には白い二連プロペラが存在し、後ろの上端の切れた接続部細めの後尾翼には、中央に白色のローターが付いている、
 と、そのローター部が上下に180度反転しつつ斜めに四つに分かれ、
 元はローターの上翼部分が下に足のを伸ばすように移動し両足となり、
 ローター部を擁す元下部分が後ろから左右に両腕を伸ばすように移動しつつ、接続部が思い切り両肘を下に曲げるように曲げさせて両腕と化し、ローター部を両肩に移動させ、左足と右腕がちょっと凍っているボディとしながら、
 続けて、上のプロペラが後ろの方に移動し、そこから、前の方から顔を起こす様に頭が出現!
 それは、ヘリの前部を模した兜をかぶっていて精悍な鋼鉄の顔を持ち水色の氷瞳で弓雪男を見据えるロボット!
 と、弓雪男、ケエティがその右手のボウガンを両手で構え、カーディンの方に向け、ボウガンのトリガーを引く!
 ガゥン!
 次の瞬間、ボウガンから発射されたのは、氷の散弾!
 あのボウガンの先の袋から飛び出してきたのだ!
 あの袋はこれを発射するための仕掛けか!
 ん?あれは・・・一本だけ、本物の金属の矢が混じってる!?
 が、そこでジャイロが両肩のローターを回し、吹雪を放出!周りの雪と合わせ、一本の矢ごと全ての氷散弾を凍らせ、氷の壁を形成する!
 そして、ジャイロがその壁を右足で蹴り、ケエティに氷壁をぶつけて行く!
 しかし、ケエティはその右手を自動弓から離し、握って拳となした後振り上げ、一気に氷壁に叩き付けた!
 ドパリィイイイン!!
 氷の壁が砕かれ、辺りにきれいな破片となって散らばる!
 って、そうだ、今のうちにジャイロのコストを右手で三枚表に!バトルマシンズ マッスルモーターにマシンリザイアル、それに、機原荒野の風!!
 こっちは召喚できるモンスター一体いるけど、緑の画面の向こうの方は!?
 氷弓必中隊 メヒューナ・ロングボウ、氷弓必中隊 ト・ナカイカ、氷弓必中隊 氷壁駆向?召喚できるモンスターが二体いる!
 いきなり正面から水晶の矢がジャイロ目掛けて飛んで来た!
 ジャイロが左手の甲ではたくように矢を弾く!
 そこで、雪山の上から誰かが跳んで降りてきて、ケエティの右手側に着地する!
 それは、白い着物を着た和弓手雪女
 長い水色の髪を後ろ下で結わえた髪型をして、白い着物に薄い水色の袴を着、胴と両手に和弓を扱うための薄い水色の防具に小手を付け、
 右手に持つ和弓はクリスタルのように透明で、腰に付けた矢筒もガラスのように透明であり、
 優しさと厳しさを両立させた水色の瞳を持っている、
 あれは、弓必中隊 メヒューナ・ロングボウ!
 と、ケエティがボウガンの先の輪っかを地面に置いて右足にひっかけ、弦のあたりを両手で思い切り引いた後に両手に持ち直し、後腰の毛皮の中から鉄の矢を取り出してボウガンに装填する、
 そして、メヒューナと共にその矢でジャイロを狙い、トリガーを引き、矢から手を離す!
 ビシュ!ビシュ!
 これは狙いが上にずれてる!ジャイロは下に素早く跳んで回避!
 メヒューナが再度矢をつがえる!と同時に、ケエティが三倍速かと思うほどの速さで素早くボウガンに矢を装填した!
 相当訓練とかしたんだろうか、それとも・・・
 等と思っている間にも、メヒューナがジャイロに矢を発射!これも上に狙いがずれてる!
 ジャイロが下降して矢を避けると今度はケエティが、またも上に狙いをずれた矢を・・・
 いや、明らかにおかしいぞこれ、等と思っている間にもジャイロが地上に着地し、
 ドバリン!
 いきなりジャイロの足元が割れ、中の泉にジャイロが落ちる!
 同時に、緑の画面の向こうのチャージゾーンで一枚表に!氷弓必中隊 氷柱連打!?氷弓必中隊 氷床薄落!?トラップかよ!?ええい、そういう事か!矢で罠のある地上の一点に誘導したんだな!ジャイロがあわてて泉の中で暴れてアップアップしてるし、仕方ないな、もう!
 右手を前に出し、宣言!
 「僕はバトルマシンズ フロストジャイロヘリコプターの効果発動!氷弓必中隊 氷床薄落を相殺する!」
 ジャイロが自分の背中のプロペラと両肩のローターを全開で回し、まわりの氷砕きつつ上昇していく!
 よし、そのまま・・・
 そこにケエティが走り込んできた!右拳を握って振り上げその筋肉を倍増させ、ジャイロに叩き付け、吹っ飛ばす!
 ケエティの能力か!でも、今カードを発動させるのは・・・
 ジャイロがいつの間にか両腕で防御していたからあまりダメージは・・・
 と、いつの間にかケエティがその両手でボウガンを握り、ジャイロに向かって撃ち放った!
 ジャイロの胴部にその鉄矢が突き刺さる!
 同時に、メヒューナがこっちに矢を向けてくる!
 あの状況、ジャイロは動けないだろうし、それに、どうやら、2番戦闘に切り替わったみたい、ここは・・・こいつだ!
 ジャイロには悪かったけど、ここでようやくこいつを使わせてもらう!
 「僕は原高・流元化の効果を発動!この効果でチャージゾーンの機木の盾を発動し、2番戦闘をスキップしつつ、コストの見せ合いで召喚阻止されたバトルマシンズ マッスルモーターを3番に召喚!ただし、この効果で召喚されたモンスターは、コストを原高・流元化とその効果で発動するカードで賄える替わり、パワーが0になり効果も発動できなくなる!」
 突如、この猛吹雪のなか後ろの方向から風が吹いてきて、金属製の盾とモーターが飛ばされてきた!
 盾の方は下が長くて上が短い六角形で、
 基本は鉄ではなく木、ではあるのだが、まわりを鉄枠で覆われ、内部から上から下に向かい縦に長さがそれぞれ異なる鉄パイプがいくつも不規則に並び、
 内部な何か機械があるんじゃないかと思わせる外観をしている、
 と、メヒューナがその矢をカーディンに向かい、撃つ!
 同時に、機木の盾をジャイロが右手にガッシと受け止め、カーディンの前に投げ、
 盾は見事にメヒューナの矢を弾き返した!
 さらに、左手に、一緒に飛んで来た、鉄で出来た円柱状で片方の平面の中央に鉄の棒が飛び出、一方の円の部分がまっ平らになっており、鉄棒が出てる側のもう一方の反対側の方が四角く出っ張り、出っ張っている部分の左右に金色四角の穴開きパーツが一つずつ付いたモーターを、がっしと受け止め、氷車の方に投げる!
 氷車に迫るモーター、そこにメヒューナが慌てて立ちふさがる!
 そこでモーターの円柱状の部分に上から下に直線的かつカクカクした割れ目ができ、
 ドガーン!!
 割れ目が吹っ飛び、中から銅線の人型が飛び出て来た!
 それは、いくつもまかれた銅線が絡まり合った筋肉質な人型!
 メヒューナが割れたモーターに巻き込まれ、吹っ飛び、筋肉質な人型がそのまま氷高級車に迫り、
 ガッ!
 メヒューナがとっさに投げた弓に一瞬動きが鈍り、
 ケエティが後ろからボウガンを思い切り投げた!
 ドガァ!
 メヒューナと違い、力強い体腕から放たれたそれは、スルモーを弾き飛ばすには十分だった!
 そのままメヒューナとケエティは自分たちの弓を回収し、
 その間に、胸に矢を受けたジャイロが上に飛行、二体の頭上を飛んで氷車の方に向かう!
 ケエティとメヒューナは矢をつがえようとし、
 ガッ!
 ケエティがスルモーの曲げた両足に挟まれ、メヒューナが両手に絡まれ、矢をつがえるのを阻止された!
 そこで上から氷高級車をジャイロが宙空から右足で踏みつけ蹴り!
 「ガガガ~!」(そんな~!)
 氷車が回転しスリップ!そちらにケエティとメヒューナが気を取られている隙にジャイロが力尽きながらも氷車のスリップに利用して弾かれ飛び、僕とカーディンの後ろまで来て、
 震えながらも立ち上がり、その背中のプロペラとローターを思い切り回して吹雪交じりの追い風を生み出しカーディンを勢いよく加速させつつ、爆発、消滅した!!
 「フロストジャイロヘリコプターァァアア!!」
 
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