バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

戦獅との決着/9 カードゲーム小説WカードFu

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カードゲームライトノベル Wカードフュージョン15話 戦獅との決着9
 
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 互いに見合い、足を止める、
 カーディンもレオリングも、そして、レオン君も黙って足を止めたまま、
 ま、このまま黙って待ってるわけにもいかないしね、とりあえず、何のカードも置かれていない緑のいた右手側のチャージゾーンに向かって、
 「リチャージ!」
 「リチャージ!」
 レオン君が少し遅れて返してくる、
 向こうも警戒しているんだろう、こちらの方をじっと見てきている、
 まさか、練習も何も無しに僕との戦いに臨んだわけではあるまい、ないよね?
 まぁ、とにかく、続けて、山札の一番上のカードを右手で持って引き、
 「ドロー!」
 「ドロー!」
 遅れてレオン君も山札から右手でカードを引いてきた、
 さて、僕が引いたカードは
 突如、レオン君が走り出した!両手にカードは無く、すでに向こうの緑の板中央こちら側の1番とチャージゾーンに一枚ずつカードが裏側で置かれ、1番とライフカードの間に四枚のカードが扇状に置かれている、
 ぐっ、いきなり直接攻撃を織り交ぜる形できたか!
 「何の!」そのレオン君の前にカーディンが立ちはだかる!
 「レオリング!」「グルォオオ!!」
 レオン君の指示にレオリングがカーディンに向かって跳躍!その両前足で襲い掛かる!
 「くるかっ!」
 それを両腕を交差させて何とか受け止めるカーディン、そして、その股下をレオン君が走り込んできた!
 でも、その間にもカードの確認は完了しているっ!
 今引いたのは バトルマシンズ カーディン ロボモードVol2、
 そして、残った左手の手札は、機砂荒野の迷い鉄砂、フィッシュフライ・タルタル、機砂荒野の迷勘鉄砂、バトルマシンズ イースト&ウェスト、バトルマシンズ ビックハンド、これなら・・・
 と、ここでレオン君が真ん前まで来る、早速くるっ!
 右拳を振り上げ殴り掛かってくる!これを右肩の方に首を動かして避けた!
 ビュゴゥ!
 大きな風を切る音が聞こえる、ぐ、速さが上がってる気がする、
 がそんなことを気にする間に踏み込んできての左拳!左足側に大きく跳んで避け、
 ここで向こうは左足を振り回し蹴ってきたこれも後ろに跳び退り避け、
 瞬間、右足先を思い切り上げて跳躍左回し跳び蹴りと化してきた!この展開は予想していない!
 この場合は・・・こうだ!
 レオン君の左足を右手を受け止める様に移動させながら弾いて僕の左手側に跳躍して距離を取りつつ、右手のカードを左手の手札に加え右手からカードを一枚引きつつ一番に裏側で置き、
 っつ!右手が痛い、右手の弾きで攻撃に合わせきれなかったか、でも、これ以上は・・・
 レオン君が無理矢理両足で僕の方に跳んできた!?
 体勢も何もない、自身を弾丸にしたタックル!?こんな手段取ってくるような手合いだったか!?
 慌てて左半身の側に体をずらし避ける!
 ぐっ!右腕上腕に痛みが・・・かすったか、もっと深いと衝撃で骨持ってかれてたな、いや、その前に体が吹っ飛ぶか・・・
 そして、その勢いで左手の手札から一枚右手で引いてチャージゾーンに裏側で置き、
 「セット!」
 向こうの方でレオン君が床に転がりながらも左手を床に出して自身を上に跳ばし、見事にこちらに方向を変えて、着地時に後ろずさりながら立ち上がり、僕の方を見据え
 「セット!」
 宣言を返し、左手に寄って来た緑の半透明の上に乗っけてた手札を取る
 はぁ・・・はぁ・・・まさか、こんな技を使って来るとは、予想できないどころじゃない、
 早めにカーディンの援護を効かせるような状態にしないと・・・
 僕とレオン君は、同時に右手で1番に裏側で置いたカードを持ち、表に!
 「オープン!」
 「オープン!」
 「合金獅子 チタンファングレオ!!」
 「機砂荒野の迷い鉄砂!!」
 レオン君がこちらを見て目を大きく見開く
 「なんだそのカードは!?」
 思い切り、不敵に笑って答えてやる!
 「君に勝つためのカードだよ」
 と、レオン君も楽しそうに不敵に笑い返して来たっ!
 「面白い、ならばこちらも!」
 そして、右手でチャージゾーンのカードを一枚表にしてくるっ!
 「僕は合金獅子 チタンファングレオのコストに獅子ロアー!!フルメタルリングロアード!!を指定!合金獅子 チタンファングレオのパワーを200上げつつ、チャージゾーンにこのカードと引き換えに爪銃獅子ズ・レオグレイツを裏側表示で置く!!」
 今度は僕の知らないカード!?
 「そして、来い!!」
 レオン君が右手を大きく上に上げた!
 「合金獅子 チタンファングレオ!!」
 いきなりカーディンの後ろ上の方から緑の機械獅子が襲い掛かってきた、
 緑色の金属の外骨格が顔、胴、尾の部分を覆い、四肢や牙が白い金属で出来ており、胸部中央や鼻から中央に向かい黒い塗装が施されていて、赤い機瞳を持つ、
 カーディンはレオリングに両前足で押さえつけられていて避けられそうにない、それなら・・・
 右手で表にした機砂荒野の迷い鉄砂のカードを持ってチャージゾーンに裏側で置き、
 続けて、そのまま機砂荒野の迷い鉄砂を表にしつつ宣言!
 「僕は機砂荒野の迷い鉄砂を発動!手札のバトルマシンズ ビックハンドを召喚する!」
 が、レオン君が右手を前に出し
 「させない!僕は合金獅子 チタンファングレオの効果を発動!機砂荒野の迷い鉄砂の効果を相殺する!!」
 突如、辺りを包むように砂跌交じりの砂ぼこりが舞い始めて、
 その砂ぼこりに何かの影が混じる
 「グルォオオオ!!」
 だが、唐突なレオリングの咆哮がその砂ぼこりを吹き飛ばしていき、
 さらに、薄くなった上空の舞い砂をチタンファングレオ、ファングの牙が切り裂いて、カーディンの背に迫っていく
 「ぐっ!」
 カーディンが体を左右に振ってこれを避けようとするがレオリングががっちり押さえつけ許さなかった、だがっ!
 まだ手はある!
 右手でチャージゾーンのカードを一枚表に!
 「僕は続けて機砂荒野の迷勘鉄砂を発動!合金獅子 チタンファングレオのパワーを600下げつつバトルマシンズ ビックハンドを召喚!!」
 「なっ!?二枚目・・・!?」
 レオン君が一瞬驚き、動きを止める!
 次の瞬間、そこに、砂が大量に戻り舞い、大きな拳のシルエットがファングに向かって飛んで行く!
 「させるか!」
 レオン君がそこに向かって跳躍しようと
 おっと、もう少し動きを止めてもらうよ
 考えた時にはすでに足は動きレオン君のブーツが落ちた場所に向かう!
 ブーツを利用するのではない、ブーツが落ちた場所の破片の一番大きいものを右手で持ち、レオン君の眼前に放り投げていた、
 レオン君の前に石が通り過ぎ、レオン君が一瞬動きを止める
 「しまっ・・・」
 そこで、砂の中の影の拳がファングを吹っ飛ばしつつ、砂の中から出てきた!!
 それは、等間隔で丸い穴の開いた鉄骨で、手の骨格を大雑把に再現したようなもの!
 わりにスカスカで、手首にジェットエンジンなどが付いている、
 さらに、その鉄拳、ビックハンドが、右親指の方からカーディンを迂回、レオリングに向かって行く!
 「グルォッ!」
 が、これはレオリングが両前足でカーディンを無理やり押す形で後ろに下がり、避けられた
 「ぐぬぅ・・・」
 レオン君が悔しそうな声を上げるが、すぐに気を取り直し
 「レオ!」
 「グルォオオオ!!」
 レオン君の言葉と共に、レオリングが大きく吠え、そこでいきなりファングが着地直後にレオリングに向かい再度跳躍、ファングの顔前面が分離し、
 残った体の両の前足が後ろに、両の後ろ足が前に回って両前後足が一体化しつつ、残っている顔の部分が前の方に二つ折りされ、レオリングの背中に前後を合わせ合体、
 さらに、分離した顔の前面がレオリングの顔に覆いかぶさり、レオリングは四つ牙の獅子となり、顔を大きく上に上げ!!
 「グルオォオオオオオオオオオオオオ!!」
 吠えた!!
 同時に、ビックハンドがカーディンの右拳に付き、カーディンが大きく右拳を前に出す!!
 「さぁ、ここからだ!!」
 言って、両者互いに前に走り出す!!
 「ちぃいい、ならばこちらも!」
 次いでレオン君がカーディンの方に跳躍蹴り!
 「何の!」
 カーディンはこれを大きく後ろに跳んで回避、
 続けて、右鉄拳を大きく振り上げ、正面に向かって突き出し、撃ちこんで行く!!
 レオリングがこれに喰らいつこうとし、気付いたビックハンドは慌てて上に回避し、そこにカーディンが飛び込んだ!
 左拳を振り上げるカーディン、ここでレオリングはそのままタックル!
 カーディンはこれを受けつつも両足で踏ん張り受け止め、上の方からレオリング目掛けてビックハンドが降ってくる!
 「やらせない!」
 ここでレオン君が地上からビックハンドに向かって跳ぶ!しかし、ビックハンドの速度角度から行って、当たるのはレオリングとカーディンのギリギリの位置、
 そして、二体の中間あたりでレオン君が右拳を振り上げ突き出してビックハンドとぶつからせ、その衝撃でカーディンとレオリング、レオン君とビックハンドも後ろに跳ぶ
 「まだだ!」
 「グルォオオオオ!!」
 ここでカーディンが右拳を上げて走り込み、レオリングも呼応するように走り込む!対してレオン君は着地した瞬間、動くが距離があるっ!
 そして、上の方に飛んで行ったビックハンドが素早くカーディンの右拳にはまり,、
 カーディンが右拳を、そして、レオリングがその口を大きく開け、互いに激突する!!
 拳と牙、拳がぶつけたのか牙が噛みついたのかは中間あたりでよくわからない角度だが・・・
 と、そのビックハンドとファングの牙が同時に爆発、消滅した!!
 あ・・・相打ち・・・!?
 そういえば、パワーも互角だし、あのビックハンドの拳とファングの牙も噛みつかれながらも拳を撃ちこんでいるような位置だった気が・・・
 レオン君も立ち止まって呆然と
 「く・・・くくく・・・あはははは!!」
 な、なんだ?急にレオン君が・・・笑い出した・・・?
 
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