カードゲームライトノベル Wカードフュージョン15話 戦獅との決着18
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「悪役と主役の登場に向けて、まずは、リチャージだ!リチャージ!!」
「リチャージ!!」
互いに右手でチャージゾーンの表側表示のカードを裏に返し宣言!
さらに、そのまま山札の一番上のカードを引き、
「ドロー!」
「ドロー!」
そして、僕とレオン君は左手の手札から、一枚のカードを引いて僕は1番に裏側で置き、レオン君は2番に裏側で置いて、
続けて、チャージゾーンに互いに左手の手札から一枚ずつ引いて裏側で置く
「セット!」
「セット!そして、こいつを発動!!」
またもレオン君がチャージゾーンから右手で一枚表にしてきた!
「獅子クレマー!!フルメタルリングクレマー!!これにより、戦闘直前からパワーが100上がる!!」
そして・・・右手を2番に裏側で置いたカードにかけたっ!!
僕も、1番に裏側で置いたカードに右手をかけるっ!
そこで、互いに右手にかけたカードを表に!
「オープン!!」
「オープン!!」
「まずは君からだ双歩君!思う存分やるがいい!!」
「いいだろう!!僕は、レオリング・メタルを召喚!!コストにはバトルマシンズ カーディン カーモード、バトルマシンズ イースト&ウェスト、飛び出し、キット、ニンジャ!!、そして、もう一枚を指定!!」
カーディンの後ろ、から、白き鋼の獅子が駆けてくる!
白い外骨格にその身を覆われており、黄金のたてがみに爪、それに鋼の牙をもち、
尾の先には黄金のパーツが付いていて、前肢から後ろ肢にかけて金の翼が両脇に描かれ、赤い機瞳を持つ、
そう、目の前にいるレオリングの幻影である、
「行くよ!ビクトリーカーディン!!」
「ああ!わかっている!!」
Vカーディンがその右手を、かけてきた獅子にかざす!!
「超フュージョン合体!!」
レオリングの幻影が吠え返し、上に跳躍!同時に、Vカーディンも跳んで行く!
そこで、レオリングの両前足と胴体の後ろ部分が分離して、何かの白いパーツも上に飛んで行き、分かれたレオリングの体後ろ部分が左右に分離!
左右に分かれた内側の部分から黄色いつま先が現れ、後ろ足の部分が左右の外側に上がるように変形し、
その胴の後ろ部分が、後ろ足が上下逆外側に付くようにVカーディンの左右と下に合体
ガシン!!、ガシン!!
そこで、胴の部分を離れていた右の前足が爪の部分を先にするようにVカーディンの右腕に付き、
同様に、左前足もVカーディンの左腕に付く!
ガシャン!!、ガシャン!!
と、今度は、分離していた前胴部分が、顔の部分以外の部分を左右に開くようにして分かれた後に、胴部の外装が顔を中心として左右に開き、
刹那、Vカーディンの両腕も付け根の部分から左右に分かれ、
前の胴部分の、丸い穴が中央少し上に開いた内部が正面からVカーディンの両腕付け根の所に行きながらVカーディンのパトライトの部分が頭ごと上に上がり、パトライトの羽パーツが内側に収納、
Vカーディンの胸部に獅子の顔が付くようにレオリングの胴部前部が合体!
ズガァン!!
そこで、両腕が元の場所に戻るようにレオリングの胴部前部の左右に付く!
ガシィン!!、ガシィン!!
続けて、分かたれていた尾のパーツが先とそれ以外に分かれ、尾が剣の先に、それ以外が柄の先に付くように白銀の両刃剣の前後に合体!
パシィィイイン!!
白銀の両刃剣が先に金のパーツが付いたようになり、
さらに、Vカーディン頭の上から、さっき飛んで行った白い鋼の直線的な兜をイメージしたような白いパーツが降ってきて、Vカーディンの頭部にかぶさりつつ、頭部のみを下に押し下げ、パトライトの部分を額に持ってきながら、その下にVカーディンの顔を露出させた!!
バシィイイン!!
そして、その額のVVのパトライトがピーポーパーポーと光って鳴りながら地面に着地する!!
ズドォオオオオン!!
そこで、右手の剣を両手で持って胴部下前に構え
「レオッ!!」
上に構え
「ビィクトリーィイイイ!!」
両の腕を思い切り交差させて外に開放しながら
「カァーディィイイイイン!!」
叫ぶ!!
「さらに、レオビクトリーカーディンの召喚効果!超合体適応!!発動!!これにより、様々なカードをレオビクトリーカーディンに適応できる!!」
カーディンが、いいや、レオビクトリーカーディン、レオVカーディンが、レオン君達を真正面から見据える!
が、その威圧にも、レオン君は屈せず、むしろにニヤリと右口角を不敵に上げ、
「さぁ、次は僕達の番だ!!レオリングメタルと獅子ロアー!!フルメタルリングロアード!!をコストとし、見るがいい、僕達の力を!来い、レオリング!!」
「グルォオオオオオ!!」
突如、レオリングがレオン君に向かって跳躍!一体何を!?
と、レオリングの両前足と胴後部、が分離!
「たぁ!!」
レオン君が高く跳躍すると同時に、レオリングの胴後部が左右に分かれ、尾と共に白い兜を上に射出!
胴前部が顔の部分より後ろを左右に展開し、下部分を中心に胴部外装を左右に展開させる、
ま、まさか・・・
そして、その各部がレオン君の方に飛んで行ったと思ったら、
胴後部の左右からは内側から黄色いつま先が飛び出、後ろ足の部分が外側に伸ばされ、
レオン君の両足下に後ろ足を左右にするように付き、
ガシン!!、ガシン!!
右前足が爪を先にしてレオン君の右腕に付き、同様に左前足が左腕にくっ付き
ガシィン!!、ガシィン!!
分かたれた尾の部分の先が伸びて黄金の剣の様になり
パシィィイイン!!
上の跳んでいた白い直線的な兜がレオン君の頭に覆いかぶさり、
バシィイイン!!
胴前部の中央少し上の穴の後ろの方が開いてレオン君の両肩を通すようにレオン君の胴部に装着!開いた部分を閉め、
レオリングの顔が、吠える!!
「グルォオオオオオオ!!」
そして、レオン君が着地しつつ、その右手の剣を大きく振るい、こちらの方を真剣な目で見る!!
「そ・・・その姿は・・・?」
「どうだ!これこそ、僕達の本来の姿と、力!!僕達が共に戦うと決めたあの日より持つ、姿だっ!!」
間違いない、レオVカーディンと同じ姿だ、
獅子の爪を両腕と両足に纏い、右手に剣を頭に白い兜を、
そして、胸部に獅子の顔を象った鎧を身に着けている、
しかし、その大きさはレオン君そのまま、鎧分身長は上がっているが、少なくともカーディン以上の大きさを誇ったレオリングの大きさではない、どうして・・・?
「元々、レオリングは人の形をした相手ならば誰の鎧ともなれる機構を持っていた、だがっ!!」
唐突にレオン君が語りながらその右手の剣をレオVカーディンに向ける
「それを貴様らがっ!レオリングの偽物など使ってからにっ!!」
・・・なるほど、そういう事か・・・
恐らくは、そもそも、レオリングは設計の段階から、あの大きさになれるようになっていたのだろう、どちらが本来の大きさかは知らんが、
よく考えたらリュッケンの奴も大きさ変えられたんだっけ、あれぐらいの技術は向こうではよくある物なのだろう
「さぁ!僕達が、貴様を葬ってやる!!」
「グルォオオオオ!!」
レオン君が右手の剣を振りかざし、レオVカーディンに跳躍!
「来いっ!!」
大上段から打ち込んでいく中、レオVカーディンがその右手の剣を横に出し、防御!
ガィン!!
盛大に鈍い音を立て、レオVカーディンの剣がレオン君の剣を受け止める!
そして、剣をレオン君の方に押し始めた!よし、これなら・・・
とも思ったが、よく見ると、レオVカーディンの剣にレオン君の剣がめり込んでいる!このままだと真っ二つだ!
ちぃいい!やっぱり、そう簡単にはいかないか、それなら・・・!
右手でチャージゾーンのカードを二枚表に!
「僕は機械荒野の流れ石の効果を発動!!レオ・メタル・フュージョナーのパワーを600下げる!!コストにはマシングラシスオードを指定!!」
突然、大量の石が右手の壁の方からレオン君に流れて行く!
それをレオン君がチラリと見て
「はぁあああ!!」
突如、隙を突くようにカーディンの叫びと共にカーディン胸部の獅子が咆哮!レオン君を吹き飛ばした!!
「見たことないカード、実に面白い!!」
言いながら着地し、その間にも僕は右手でカードを二枚表に!
右手でチャージゾーンのカードを一枚表にしてくる
「僕は獅子アタック!!パワーエネミーアタック!!の効果を発動!僕とレオリングのパワーを800上げる!!でゃあああ!!」
レオン君がレオビクトリーカーディンの足元に走る!上からは無理と考え下から行ったか、でも!!右手でチャージゾーンのカードを一枚表に!
「僕はバトルマシンズブーストの効果を発動!獅子アタック!!パワーエネミーアタック!!の効果を相殺!!」
「なんの!!」
レオン君が右手の剣を横一線!近場の大き目の石を全て叩き斬り、そばにあった中くらいの石を右足でレオVカーディンにぶっ飛ばす!
「はっ!」
「ぬぅん!!」
が、レオVカーディンは飛んで来た石を吹き飛ばす勢いでレオン君に向かい思い切り剣を振り下ろした!
「そんなもの!」
レオン君が剣を右足側に跳んで避けようとするが
「ちぃ!」
そう、そこは半端な岩だらけの岩場、そう簡単には
「はぁああ!!」
が、その岩を体当たりで吹き飛ばしながら右足側に跳躍!レオVカーディンの剣を避ける!
ええっ!?
と、その飛ばされた岩の一部が僕に向かって飛んできた!
ちょっと!あわてて右足の方に跳んで避け
「おっと、そっちを忘れていた」
レオン君がこっちの方に向く、
今まで素手でもギリギリだったのにクローと剣付きとか冗談じゃない!!
「ぬん!」
が、そこにレオン君の前を岩が、僕の右手側から左手側に向かい、横切った!
「貴様の相手は私だろう?」
「カーディン!!」
「グルォオオオオオ!!」レオン君が岩が飛んで来た方にいる、レオVカーディンの方を向く
「ふっ、そうだな、レオリングがそう言っているっ!行くぞぉ!!」
レオン君が跳躍し、右足の方の岩の上に跳び乗り、瞬時に右足をバネにして左足の方かなり前にある岩に跳んでいきながら剣を左手下指三本に軽く持ち替え右手でチャージゾーンのカードを一枚表に!
「僕は獅子ダウナー!!パワーエネミーダウナー!!の効果を発動!!レオビクトリーカーディンのパワーを800下げる!レオッ!!」
「グルォオオオオオ!!」
「ぐっ!」
レオリングの咆哮に、レオVカーディンの体が一瞬硬直!
「もらった!」
レオン君が天高く跳びながらその両手で剣を持ち掲げる!
ええい!
僕の方も右手でチャージゾーンのカードを一枚表に!!
「僕はバトルマシンズ サポートエナジーを発動!獅子ダウナー!!パワーエネミーダウナー!!を相殺するっ!カーディン!!」
「任せろっ!はぁあああ!!」
カーディンが気合で硬直を解除!下の方からその剣を振り上げる!!
「ちぃい!!」
レオン君が悔しそうな声を上げる中、上下からぶつかる剣と剣、打ち勝ったのは・・・レオVカーディン!!
足場が有り無しが勝敗を分けたか、レオン君が吹き飛ばされ、宙に跳ぶ!
そこにレオVカーディンが剣を下から跳び振るう!
が、レオン君はそれを自身の剣で弾いて、そのまま大きく飛んで岩の合間を縫って着地
「それならば・・・奥の手を!」
え?あの姿以外に奥の手があるの!?
レオVカーディンが地に両足を着ける中、レオン君はおもむろに右手を使い、トラッシュの二枚のカードを横へと返す、
ちょっと待って、あの動作をする者は一つしか知らないが、Fの系列のカード!?
そして、続けてチャージゾーンのカードを一枚表にし
「僕は、フルメタルレオの真咆哮の効果を発動、こいつはフュージネックだ、さぁ、喰らうがいい!!」
レオン君が全身に力を込め、両腕を胸のレオリングの前で交差させ、解き放つ!!
「グルォオオオオォオオオオォォオオオ!!」
そのレオリングの真咆哮により、辺りに衝撃波が走って行き、周囲の岩が周りに吹っ飛んで行く
「うわぁあああ!!」
「ぐわぁあああ!!」
その衝撃波に僕の体も軽く吹っ飛び、背中が壁に斜めに叩きつけられる!
「ぐっ・・・」
げ、前の方から岩が!思わず体を左手側に二つ折りにし、退避!
ズドン!!
背中の方で岩が砕ける音がする、でもこれよりもきついのは・・・
体を元に戻し、右手の方を見るとレオVカーディンが体に衝撃波と岩々を受けてひざまずきながらも両腕と剣で自身を守りながら一歩も引かず、耐えていた、
ぐっ、僕が岩を召喚したばかりに
「さぁ、行くぞ!」
と、ここでレオン君がレオVカーディンに向かって走り出す!まずい!!
届けぇええええ!!
衝撃波に痺れながら、右手で、チャージゾーンのカードを二枚、表に!!
「僕はバトルマシンズブースト Voを発動!!コストにはバトルマシンズブーストを指定!!行っけぇえええええ!!カーディィイイイン!!」
「うぉおおおお!!」
レオVカーディンが衝撃波の中を無理やり立ち上がる!
「ほう、いい根性だな、なら、その根性ごと斬り取ってくれる!!」
「グルォオオオォオオォオオ!!」
「やれるものなら、やってみろぉおおおおお!!」
互いに剣を振り上げ立ち向かい、振り下ろし、ぶつけ合う!
ガキンッ!!
だが、レオVカーディンは前回剣がめり込んだせいかすぐに振り上げ、左手側から大きくなぎ切って行く!
対するレオン君は斜め前に跳躍しつつ一気にレオVカーディンの腹部に跳び蹴りを敢行!レオン君の方が速い!
そのままレオVカーディンの腹部にレオン君の跳び蹴りがヒット!!
「ぬぉう!」
が、レオVカーディンは瞬時に後ろに跳んで蹴りの勢いを殺しつつ宙空のレオン君に向かい右膝を突き上げた!これも思い切りぶち当たる!!
レオン君が上に飛びひるむ隙にレオVカーディンが下から剣を振り上げる!
「グルォオオオオオ!!」
しかし、ここでレオリングの咆哮が炸裂!レオン君がその反動で後ろに飛び、今度はレオVカーディンが一瞬動きを止め、
向こうで着地したレオン君がその反動をバネに一気にレオVカーディンに近づく!
ここでカーディンが剣を正眼に構える、
剣の質ではおそらくあちらが上、さらに速さと咆哮による打消しも持つ、ならば、どうする・・・?
と、カーディンがいきなり剣を逆手に持ち、レオン君の移行ルートにその剣を突き立てた!
「ぬんっ!」ズガァ!!
「何っ!?」
「グルォオオオオ!!」
道をふさがれ、いきなりレオリングが咆哮、レオン君の体を反対に弾き剣を避けさせ
「そこだぁああああ!!」
レオVカーディンが右手の獅子爪を一気にレオン君に突き立てて行く!
「正気かぁあああああ!!」
が、レオン君の剣の横振りに、爪は見事に斬り裂かれ
「正気だともっ!!」
次の瞬間、レオVカーディンが左手で地面に突き刺さった剣を床ごと無理矢理振り上げるようにして、レオン君を無理やり弾き上げた!!
「双歩ぅううううう!!」
右手でトラッシュのカードを二枚横に!
「僕はレオビクトリーカーディンの効果を発動!!」
「やらせない!」
空中でレオン君がふわりと浮くように右手でチャージゾーンのカードを一枚表に!
「僕は獅子カムバック!!フルメタルリングカムバック!!の効果を発動!レオビクトリーカーディンの効果を相殺!!」
「まだだぁあああ!!」
「こっちもおおおおお!!」
互いに、左手に残った手札を、前に出す!!
「僕は近場からの大咆哮!!グオゥ!!の効果を発動!!君のカードを相殺するっ!!」
「残念!!僕のカードはインテリジェンス オールド&ニュー ナウ!!相殺効果・止により、近場からの大咆哮!!グオゥ!!は無効!!さらに、獅子カムバック!!フルメタルリングカムバック!!の効果後、レオビクトリーカーディンの効果を発動するっ!!カーディン!!」
「うぉおおおお!!」
レオVカーディンが上に跳ぶ!
そこで僕は、右手でチャージゾーンのインテリジェンス オールド&ニューのカードを表にしてインテリジェンス オールド&ニュー ナウのコストとし、両手を握り上に上げる!!
「鋼の意志よ、電子の魂よ、生への願いよ!!今、勝利を導け!!僕とカーディンと僕達みんなに勝利をっ!!レオビクトリーカーディンの効果発動!!レオビクトリースラッシュ!!」
思い切り、振り下ろす!!
「グルォオオオオオオ!!」
刹那、レオリングの咆哮が飛ぶ!だが、位置関係はちょうどレオン君の真下にレオVカーディンが入るという具合、もう逃げ場は、無い!
「はぁああああ!!」
だが、その咆哮にも、勢いは鈍りながらも、レオVカーディンが迫る!そして
「くっ、はぁあああ!」
レオン君が思い切り剣を振り下ろす!
下からレオVカーディンの剣が迫り、レオVカーディンが右肩を切られながらも通り過ぎざまに、レオン君を横一線!叩き斬る!!
カチン、ガチン!!
・・・カラン、キリン・・・
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