カードゲームライトノベル Wカードフュージョン12話 参上、ブラックカーディン12
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一気に行くぞ!まずは右手でチャージゾーンの表側表示のカードを裏に返し、
「リチャージ!」
「さぁ、これで終わりか!?」
Bカーディンが右手の平を上にして五指をクイクイと曲げ挑発してくる、
ううむ、早い内にどうにかしないと・・・
右の手で山札の一番上のカードを引きつつ、
「ドロー!」
「どうした!どうした!」
「ぐっ・・・」
カーディンが息をつめながらもBカーディンとの間合いを計り、少し近づく
「歯がゆいぜ・・・それなら・・・」
今僕が引いたのは飛び出し、キット、ニンジャ!!
これは左手の手札に移して、代わりにこいつを右の手で引いて1番に裏で!
チャージゾーンには・・・よし!バトルマシンズブーストを置いておこう!
右手で左手の手札からバトルマシンズブーストのカードを引いてチャージゾーンに裏側で置き、
「セット!」
「こっちから行くぜっ!!」
Bカーディンが走り出す!
「くっ!うぉおおお!!」
「おっとぉ!!」
カーディンが走り出そうとした瞬間、バズーカ馬がバズーカを発射し、カーディンのにぶち当ててカーディンの足を一瞬留めさせた!
「ナイスだぜ!今だ!!」
Bカーディンが跳躍し、カーディンに向かい、右拳を振り上げる!
さらに、僕の上からBビックハンドがその拳を握って降り注ぎ、黒づくめの銃使い達が改めて僕の方に銃の照準を向ける!
ええい!みんなまとめて吹っ飛ばせ!!
僕は1番に裏側で置いたカードを右手で表にするっ!
「オープン!来い!!バトルマシンズ ライフブレイカーS・L!!」
突如、右手の方から黄ふち藍色の機関車が走ってきた!!
「でぇい!!」
刹那僕は後ろに跳んで上から降ってきたBビックハンドを回避!!
そこに機関車が走り込みBビックハンドを吹っ飛ばし壁にめり込ませつつ流れるように右弦にターンし僕の方に銃撃してきた黒銃使の銃弾を走りながらこれも右ターンでバズーカ馬ごとふっとばし、今度は手前にターンしてBカーディンの方に向かって行く!
「そろそろ来ると思ってたぜ!!」
突如、Bカーディンが着地しつつ、その右拳を機関車に向け、両足を踏ん張り、機関車に右の拳を叩きつけた!
ガィン!!
だが、機関車の方もそれだけではふきとばないっ!踏みとどまり、Bカーディンの拳との押し問答に入
「こいつも付けて欲しいってかぁ!?」
次の瞬間、Bカーディンが左の拳を振り上げ、機関車を思い切り殴り飛ばす!!
機関車が宙に吹っ飛んだ!
だが、その時、パトランプと翼が象られている金のエンブレムの付いた機首の上から、外銀内藍の片刃が立ち上がる!!
すると、機体の中から後部が上下に分割しつつ、分割した上の方が左右に分かれて機首を中心に機首を胸部として後ろの両肩を左右に移動させるように出し、
そのまま脇を閉めるようにその先を下に降ろして後ろ端の部分が握った拳を開くように展開して両手となり、
中部から後ろに分かれた後部が下の方に回って中から下が左右に分かれ両足となり、その上が腰部となってその両足で地上に着地、足元で火花を散らしつつ後ろの方にこすれ、
そこで機首の上から前の方に下げていた頭を上げるようにカクカクした兜の付いた頭が上がった!
そして、その頭の上、額の方に兜の後の方から機首の上と同じ銀外藍内の片側刃が立ち上がった!
そいつは、黄色で縁取られている藍色で兜に胸部に腹部に両肩の手と足の中ほどから下が彩色され、
両腕と両足の中部は白く塗られており、
顔の口元には薄灰色の鋼鉄のマスクを付け、緑色の機瞳でBカーディン達の方を見据えていた!
よし、召喚成功!そして、向こうの方はリサイクルカードでオープン時のコストは無し!おっし、それなら、こっちのバトルマシンズ ライフブレイカーS・Lのコスト支払だ!
右手でチャージゾーンのカードを三枚表に!
「僕はバトルマシンズ ライフブレイカーS・Lのコストにバトルマシンズ カーディン カーモード、機鱗の盾、機原盾石の大岩を指定!バトルマシンズ カーディン カーモードは召喚できるけど、今回は追加召喚無し!!」
S・Lが突如、カーディンを助けに走り出した!
「面白れぇ、それなら俺様が相手してやるぜ!!」
BカーディンがS・Lに向かって走り、互いに対峙する!
「私も」「おっと!!」いきなり吹っ飛ばされて地面に転がっていた大筒馬が立ち上がり僕の方にバズーカを向けて撃つ!
慌てて右足側の方に走る!「っと!」
ドガン!!
弾はカーディンの横の方を通り抜けつつ見事に僕のいた場所に着弾!!
「双歩!?」
「行かせねぇぜ!」再度の馬頭の砲弾がカーディンの足元の床に直撃!
「ぐっ!」
二体の向こう側にいる、鉄筒馬の方をカーディンがゆっくりと向く、
その間にも、S・LとBカーディンが走り出す!!
同時に、鉄筒馬が僕の方に大筒を向ける!
「させるかっ!」
そこにカーディンが二体を避けつつ走り込んで行き、
その間にも、S・LがいきなりBカーディンに向かって右回し蹴りを繰り出し、そこでBカーディンが後ろに跳躍しつつさらに高く跳躍、空中で右の足を上に振り上げ振り降ろす!
S・Lはとっさに両腕を出して防御しつつ両腕を大きく外側に撃ち出して吹っ飛ばした!
Bカーディンは吹っ飛ばされつつも着地、そのまま右足前に走り出して車形態に変形!S・Lの左半身側大きく後ろまで一直線に走り込みつつS・Lの真後ろに急ターンしてその勢いのままロボ形態に変形して走りながら右拳を振り上げる!!S・Lは後ろを振り返ろうとして対応出来ていない!!
ズガン!
カーディンが大筒馬のバズーカを左手で弾く!
S・Lはそのまま振り返りきれずBカーディンの拳を背後から受けて吹っ飛ぶ!
が刹那、Bカーディンが自らの背中からバズーカの弾を受けた!
「うおっ!?」
さっきカーディンが弾く途中に大筒から発射された弾だ!
いつの間にか、S・L、Bカーディン、カーディン、筒馬という並びになっていて、カーディンとBカーディンが背中合わせになっていたためこういうことが起きたんだ!
「おい、てめぇ、何しやがる!!」
Bカーディンが鉄筒馬の方を向き、いきなり怒り出す
「おいおい、ちょっと吹っ飛ばされただけだろう・・・」
筒馬頭もあきれてものを言いだし
そこにS・LがBカーディンを後ろから右拳を振り上げ殴り掛かる!
「見えてんだよっ!!」
だが、いきなりBカーディンが後ろを向きつつ右手で右腕を掴み、振り返りながら掴んだ右の腕を前の方に振ってS・Lごと床に叩き付ける一本背負い!!
ズガンッ!!
げ、黒き機械の逸らし発破力!?これって今の一本背負い!?カード扱いかよ!?
「っち、少し演技がしょっぱかったか・・・」
Bカーディンの舌打ちが聞こえ
「次はこれでもくらいやがれぇ!」
次の瞬間、Bカーディンが上に跳び、肘をS・Lの腹の方に向ける!
あれは、黒き機械の発破力!?でも、それを決めさせるわけにはいかないな!
右手でチャージゾーンのカードを一枚表にしつつ宣言!
「僕はバトルマシンズブーストの効果を発動!黒き機械の発破力のカードを相殺する!!」
S・Lが突如両手を上げ、Bカーディンを受け止めるように掴み、そのまま自身の足下の方に放り投げる!
が、Bカーディンは軽々と着地し、
「ちぃ、そう簡単にはいかないってか・・・」
舌打ちを鳴らす、
よし、これでさっき発動した黒き機械の逸らし発破力で上がったパワー分も無しになったな、
ってあれ?向こうのチャージゾーンの黒き機械の逸らし発破力が無くなってら、そうか、黒き機械の逸らし発破力自身の効果で手札に戻したのか・・・
「なら、続けてこいつだぁ!」画面に黒き機械の臨機力がっ!?
Bカーディンが走り出し、右拳を振り上げる!
その間にもS・Lが跳び上がるように跳ねあがり、こちらも右の拳を握って振り上げ、ぶつけ合う!!
ドガァ!!
拳同士は互角!でも、黒き機械の臨機力出たにも関わらずさっきのと違って力押しな気が・・・
と思った次の瞬間、Bカーディンがバズーカ馬頭の方を向く、一体何を?
と、大筒馬が今度は明確にS・Lに向かってバズーカを向ける!
「やらせはしないっ!」
そこにカーディンが立ちはだかり、鉄筒馬頭を右拳で殴りにかかる!
「おおっとぉ!」
いきなりここでバズーカ馬頭が上に跳躍しつつ黒銃使達の方をチラリと見た!
いったい・・・
「させるかぁ!!」
カーディンが鉄筒馬を追い上に跳ぶ!と同時に、黒い銃使いの一体がカーディンに向かって跳躍!
「うおっ!?」
カーディンを踏み台にしつつさらに上に跳びながらその黒いローブを脱ぎ、なぜか大筒馬のバズーカの中に入り
「発射!」
バズーカ馬が入り込んだ黒い銃使を撃ち出した!
それは、黒い、穴開きの鉄骨で出来た立方体!
そうか、あいつは!!
それがまた瞬く間にS・Lの前まで飛んで行き、
「S・・・」
ビヨヨヨ~ン!!
S・Lの間で弾けるように伸びて人型となる!!
これにはS・Lも驚いて一瞬ひるみ、
「もらったぁ!」
次の瞬間、Bカーディンが下からアッパーをかけてS・LとBスケルトンキューブをぶん殴ってS・Lの姿勢を崩しBスケルトンキューブをを上に吹っ飛ばす!と同時にスライディング!S・Lの姿勢を崩して後ろに転倒させ
「お前も来い!ブラックビックハンド!!」
叫んだ瞬間、BビックハンドがS・Lの上まで飛んできて刹那Bカーディンも立ち上がりつつ真上に跳躍!上にいたBスケルトンキューブが右拳を下に下げ、
そこに飛行してきたBビックハンドとBカーディンも右拳を下に下げ、そのまま落下、
三体の右拳をS・Lの腹に同時に叩きこんだ!
S・Lもこれには耐えきれず、腹が裂け、爆発!消滅した!!
「ライフブレイカーS・Lゥウウウウ!!」
「ついでだ、行って来い!!」爆発の爆炎からBビックハンドがカーディンに向かって飛んできてカーディンを殴り飛ばしていく!!
あれが、画面に出た、黒き機械の生命破壊・・・S・Lの効果を逆用された・・・
「このぅ!」
カーディンが吹っ飛ばされながらも着地し、
「てりゃあぁあああ!!」
一気にBビックハンドとの間合いを詰め、右拳を振り上げ殴り飛ばす!
「っち、次はお前だ!行け!!」
Bカーディンの声を聞き、Bスケルトンキューブ、Bキューブがカーディンに向かって走り出す!
「何の!」
カーディンが今度はBキューブに向かって走り込み、大きく右足を振り回す!
Bキューブはそれを箱状になって避け
「甘い!」
カーディンは無理矢理右足を下げて両足を地に付けつつ箱状態のBキューブを両手に持ち
ビヨヨ
「甘いと言っているっ!!」
次の瞬間、人型となりつつあったBキューブに頭突きを食らわした!
ズゴン!!
これにはBキューブも上半身だけ人のような形となりつつ変形を停止
「でりゃあああ!!」
このBキューブをカーディンはBカーディンの方に投げ返した!!
ほっ・・・ダメージが黒き機械の生命破壊でS・Lの効果を逆用された分以外無かったのは幸いだが、無かった分、BビックハンドとBキューブの分のダメージが無かったのは黒き機械の臨機力の効果である、そのせいで向こうには援軍が来てこっちがピンチに陥っている・・・
「やはり、個々では無理があったか・・・」いや、黒き機械の臨機力で無理に呼んだせいなので次のターンには・・・「だが!!」
Bカーディンがカーディンに向い、右拳を前に出して構える、
そして、その左手にBビックハンドが五指を波の様に揺らがせながら止まり、右手にBキューブが右拳を少し防御するように構えを取って並ぶ
「次はこうはいかないぜ・・・!」
確かに、次のターンからはダメージが、くる!
「くっ・・・」
「ぐっ・・・」
「なら、こっちはこうだ!」
と、大筒馬の指示により、思い出したかのように黒い銃使い達が少し散開しつつ、僕に銃の照準を向け、
「へっ・・・?」
銃を撃ってきた!!
「うっだぁああ!!」
「双歩!?」
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