バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

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参上、ブラックカーディン/1 カードゲーム小説WカードFu

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カードゲームライトノベル Wカードフュージョン12話 参上、ブラックカーディン
 
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 「ちょっとご老体、ここからメインサーバまで行くにはどうすれば?」
 大きな庭持つ家々並ぶ住宅街中央の道の右横で、杖を地に突き歩く老淑女型ロボットに向かって、紫で頭にファンキーなトゲトゲが生えた車の姿をしたカーディンが話しかけた、
 ここはフランベルジュ国を抜けたあたり、のはずである、正面遠くに立った白い鉄パイプの上に付く、錆びついた青い看板には白文字で、
 ようこそ、ドゥサック国へ、ここはドゥサック・ブリムです!!
 と簡易的に書かれていた、
 周りには、荒野に広い範囲で白い柵をかけその中にそこそこの家を建てた住宅地となっており、
 道の左右には、赤い三角屋根に水色の壁の平屋、白い壁に茶色い屋根にいくつか日の字フレームの窓が壁に付き正面地面側にこげ茶色でロの字縦四横二の装飾が施された扉がある二階建ての家、赤茶色の煉瓦で立てられた上から見ると凸型っぽい気がする濃い茶色の屋根が乗って田の字枠の窓が中央に縦二あり日の枠フレームが右上下に縦横二つずつと左上に横二あり左下の方に灰色のコンクリのようなドアがある家、等々々、
 様々な家が並んでいる、もっとも、今話しかけている老女型ロボ以外に誰もおらず、
 こうしてカーディンが左側通行のまま停止して大声で話しかけているのであるが
 「なんだって?聞こえないねぇ?」
 老女型ロボットがとぼとぼとこちら側に歩いてくる
 「ご老体!気を付けてください!!」
 「はいはい、わかってますよ」
 カーディンが注意するが、道路を横断すること自体は咎めたりはしない、
 まぁ、前後見渡す限り横断歩道や歩道橋など欠片も見えないし、道路の幅もそんなに広くない、車も一台足りとて通っていないのだから別にいいのだろう、よく考えれば、ここいら辺りの交通ルールもわからんし、ここに来るまでは左側通行なのは車の動きで理解できたが、この、ドゥサック国からは変わるかもしれんしなぁ・・・
 そのオールドウーマンロボットが運転席の方に近寄ってきた、
 鉄棒と球体関節のやせ形の体型顔型人型ロボットで、顔は老女の笑顔型の鉄面となっていて、その頭の上には白鉄の幅広の帽子をかぶり、帽子には紫のリボンのような意図が施され、華やかな花形の白鉄細工が付き、
 体に古めかしい紫のアイアンワンピースを着、両足かかとからつま先は一部がビシッと尖った半球体であり、右手に上の方がグルンと回った鉄杖を持っていて、鉄面のその笑顔空洞のような両目の奥では、オレンジの電球が光を反射している
 「さてさて、何ようですかねぇ、トゲトゲパープルさん」
 「私にはカーデ、ああいやいや、トゲトゲパープルでいいです、あの、ここからメインサーバに行くためにはどうすればいいですか?」
 「あ・・・?なんだって・・・?」
 老女型のロボットが右手を右耳にくっ付けるようにしてカーディンにくっつけてくる
 「ですから、ここからメインサーバに行くにはどうすればいいですか!?」
 「あ・・・?なんだって・・・!?」
 「ですから!!ここから!!メインサーバに!!行くには!!どうすれば!!」
 「あ・・・!?なんだって!!?」
 「ですから!!!」「よく聞こえないねぇ・・・今朝寝違えちゃって、そこからよく聞こえなくてねぇ、ほら、よくあるだろう、ちょっと耳の調子がずれることって」
 あんのかそんなこと・・・?
 「でしたら!!!反対の耳を!!!近づけては!!!いかがですか!!!」
 「え・・・?反対の・・・耳・・・?あ!その手があったか~!!」
 老女型のロボが顔を離してカーディンに向かい、右手の親指をグッと出して、決め顔、表情は変わんないけど、そんな感じの雰囲気を決め出し、左手を左耳のあたりに当ててカーディンに向けてくる、
 何なんだろう、この流れ・・・
 「もう一度!!!聴きます!!!ここから!!!メインサーバに!!!行くためには!!!どうしたら!!!いいですか!!!」
 「ええ?ディンザマァイカサマだろ、どうみても、いいだろう?ディンさんがイカサマしたのかい?」
 「ワザとやってません?」
 「いや、すまんすまん」
 なんなんだ、一体・・・
 と、そのオールドウーマン機械が顔と左手とその左人差し指を先方正面の方に向け
 「ここから先に行った十字路を右に、そのまま先で左カーブしたりするけど道なりに、ただ、かなり遠いし、いくつもまた街を経由したり分かれ道があったりするからねぇ・・・工事があったりして脇道逸れたりするやもしれんし・・・」老婦女ロボットが僕達の方に何気なく顔を向け直す「だから、また別の街に着いた後、他の誰かにも訊いた方がいいねぇ」
 「了解しました!これではご老健で!!」
 「はいよ~」
 カーディンが正面に向かって走り出し、右手側からチラリと後ろを見ると、老女機が元の場所に戻って行くのが見えた・・・
 
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