バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

氷漬け罪の雪女と氷精霊との出会い ダブモン!!6話/07

 
氷漬け罪の雪女と氷精霊との出会い ダブモン!!6話/07
 
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バトル3
 
 「リチャージ!」「リチャージ!」「ドロー!」「ドロー!」
 強いな、あのシャチ、もう一発パワー2倍喰らったら・・・
 いや・・・今引いたカードを思わず見る・・・こいつならコストとパワーからそう簡単に戦闘スキップはされないはず、
 こいつを1番に、チャージゾーンにもう一枚手札から裏側で置いて、
 向こうは2番とチャージゾーン、
 クリオネシンには申し訳ないが、1番戦闘を、重視!
 「セット!」「セット!」
 「オープン!!」「オープン!!」
 「俺の方から・・・頼む、グリブレイ!」
 「ダブモンNo.31、生命の壊し屋、グリブレイ!!」
 俺の前に風の集まった弾が着弾、嵐が巻きおこると、それを額の刃角で縦に斬り裂いて一体のグリフォンが現れた!
 白い鷲の頭、体の内と翼の下側も白く、くちばしや前の鳥のような脚は黄色、
 そこから茶色い獅子の後部と後足を持ち、体の上部も茶色、その額には、中程が少し四方向に伸びる光のように膨らんだ透明な両刃の刃がある、
 「あら、良いじゃない、こっち、貸してもらうわよ」
 フリィジアがクリオネシンから分離し、グリブレイに憑依!その首に氷の結晶を起点とした氷の首輪が付く、
 「さ、一気に斬り裂いてあげるわ」
 フリィジアはご満悦のようだが、向こうの手は・・・?
 「私は、フロストシスオーバーバーストを表に!」
 フロストシスオーバーバースト・・・?
 「このカードはオーバックス、そっちがコストを払った後にオーバーに入るわ、さ、コストを」
 「俺は、グリブレイのコストにアイスエレメンタルパワー、フロストエレメンタルパワー、ブリザードシールドエレメンタルを指定!」
 「さ、今度はこちらの番よ、私は、フロストシスオーバーバーストの効果を発動!」スノゥメアが大きく右手を前に出す!「この効果により、デシャチベをデシャチベ・オーバーに強化!!」
 そこから大きく外側から上に手を芝居ががったように動かしていく
 「氷熊殺すシャチよ、今こそ氷の力を高め新たなる姿へと変われ!!」手の平先より氷の光を放出!
 デシャチベが大きく吠えると、大きく宙に跳ぶ、
 そこでデシャチベの凍った部分の氷が、まるで奥に並ぶ流線型の刃のように膨らみ、変わって行く・・・
 そして、大きく吠えて地に着氷!!
 ぐ・・・!しまった、まさか、1番戦闘を強化してくるなんて・・・!
 「デシャチベ、行け」
 氷の力を増したデシャチベがこちらに泳ぎだす、
 「あら、そう簡単にはいかないわよ?」
 そうだ、グリブレイのパワーは2800、いくら強化されたからと言ってデシャチベのパワー1500じゃ簡単には届かない、
 それに向こうのチャージゾーンのカードはスキップさせたり特定状況でパワーを2倍にする物のみ、
 この中で要はデシャチベ・オーバーの効果だが、あれはパワーが本来の物と違ってなきゃ使えない、このまま行けば・・・
 空へと飛び上がるフリィジア、そこに地からデシャチベが大口開け跳びかがる、
 「氷の風よっ!」
 フリィジアが真上から叩きつけた氷の風が、デシャチベを大きな氷の塊と化し地上に叩きつけて行く、
 「デシャチベ!私は、セイグリアフリーズエレメンタルの効果を発動!この効果により、デシャチベとグリブレイのパワーを2800下げる!」
 「はい?」
 「しまった!」
 疑問を呈するフリィジアと状況を瞬時に察した俺・・・
 「はっ!」
 スノゥメアのかざした右手にデシャチベを覆う氷が引かれて削られ地に落ちて
 そのままデシャチベの体を包む氷が薄くなっていき、デシャチベが体をくねらせるだけで氷が砕け、デシャチベは脱出し地に潜る
 「残念だったわね」
 「パワーが同じ量減ったって、勝敗が変わるわけじゃないわ!!」
 フリィジアの角に風がまとわれていき、一気に大地に突き刺すと、
 その風の爆発によって地が氷ごとえぐれデシャチベが上に飛びだす
 「どうやら、氷の属性を媒介にしている以上、氷山でもない限り深くは潜れないようね・・・」
 へ・・・そうなんだ・・・
 「デシャチベ、その効果を発動し、パワーを元に戻しなさい、さらにフローズンアタックエレメンタルパワーでパワーを2倍に!」
 「げ!?」
 一気にデシャチベがその氷の部分の刃でフリィジアを斬りつけ、
 発生した氷の軌跡が大きく広がりフリィジアを閉じ込める
 「この・・・!」
 それを四肢を振るい、無理矢理壊そうとするフリィジア、だが、間髪入れずの交差させての二発目で、完全に動きを封じ込められる、
 しかしながら、内部で抵抗しているのか、徐々に氷がひび割れ、
 その前に間髪入れずにデシャチベが大跳躍、その尾に青く輝く氷に力を集め、フリィジアの氷を砕くように叩き込んだ!
 「さ、フロストシスオーバーバーストの効果で追加のダメージを受けなさい・・・」
 「フリィジア!?ぐっ!」
 その氷の破片が俺の体を少し切り裂く、
 思わず右腕を体の前に出して防いだが、幸いにして腕を少し切った程度だ、
 その間にも、グリブレイが爆発、こちらにフリィジアが吹っ飛んでくる、
 と、俺の身体を強烈な痛みが襲った!!思わず顔をゆがめる!!
 そうか、寒い中での傷だから、少し遅れてとてつもない痛みが襲ってきたんだな・・・
 「相棒!!このっ!」
 動けないフリィジアだが、その怒りの感情に呼応するかのようにクリオネシンがその触手をスノゥメアに伸ばす、
 が、それは涼しい顔のまま右手でかるく払われてしまった
 「一度見たんだもの、不意を突かれない限りなんてことはないわ」
 くっ・・・でも、画面を見ると、ダメージはしっかりと入っているのがわかる・・・
 このターン、ダメージは互いに1ずつ、
 ライフカードを1枚引いてこのターンは
 「ターンエンド!」
 「ターンエンド!」
 「むき~ぃ!私の相棒を傷つけないで!」
 フリィジアが早くも復活し、俺の前に出てくる、
 やっぱり、氷の精霊とかだと寒いところだと復活早いのかな・・・
 ともかく、フリィジアに無理させないためにも、次のターンに何か逆転出来る手を考えないと・・・
 
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