バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

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決戦!!VSアグニス&ネクロス!! ダブモン!!26話/01

決戦!!VSアグニス&ネクロス!! ダブモン!!26話01
 
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 11
 
 ようやく追いついた・・・アグニス!!
 俺達は夕闇迫る中、左右が森に囲まれた道で目前でこちらに仁王立ちする角の生えた黒い鎧纏う少年を見据える・・・
 「リチャージ!」
 「リチャージ!」
 互いにチャージゾーンに宣言後山札からカードを引く!
 「ドロー!」
 「ドロー!」
 手札から選んだ二枚をそれぞれモンスターゾーンとチャージゾーンに裏側で置き、
 「セット!」
 「セット!」
 モンスターゾーンに置いた方を表に!!
 「オープン!」
 「オープン!」
 「カンテーラ!!」
 「行くぜ!!」
 「ダブモンNo.22、幽明の案内屋 カンテーェラッ!!」
 カンテーラがぼろぼろの濃紺のフードと袖付きマントを翻し前に躍り出る!
 内部に黒の両瞳が見える黒いもやを持ち、左手に火の灯った黄色の燭台カンテラ
 フードの左上に太陽と流星の中間のような偏った楕円にいくつもの線を放射状に付けた装飾を付けている・・・
 さらにアグニスが勢いよく口を開く!
 「ネクロス!!」
 「ダブモンNo.66、漆黒の死刑執行人、ネクロォス!!」
 アグニスの声と共にアグニスの後ろに控える幽霊のようなダブモンが、影のようにアグニスの下から前に出て来て浮かび上がり実体化、
 刃のように鋭い背中の硬質の長い毛の毛皮を持つ人とも獣ともつかない黒い影の様な幽霊、
 鋭い印象を持ち、影から浮かび上がるように足を持たず白い空洞の様のような目で感情が読めない・・・
 「『ネクロスのコストにダークエレメンタルパワーを指定!』」
 「『カンテーラのコストに影の鋭装 エレメンタルパワーを指定!この効果でカンテーラのパワーを500上げる!!』」
 言いつつ互いにチャージゾーンにあるカードを表にし右手を思い切り前に!
 「1番戦闘!!」
 「1番戦闘!!」
 元々のパワーが800のカンテーラとパワー1000のネクロスが対峙し、互いに飛ぶ!
 「カンテラフレイム!!」
 「・・・」
 カンテーラのカンテラからの炎と、ネクロスが振りかぶり投げたナイフがぶつかり合う!
 ナイフが炎を貫通し、炎が構わずにネクロスに向かう!
 ナイフと炎が晴れた時には、二体ともいなかった、
 上から金属音が聞こえる、
 そこでは、カンテーラが右手から刃を伸ばし、ネクロスが両腕を刃と化して互いに鍔ぜり合っていた!
 が、ネクロスの右手の剣が外され、カンテーラに向かう!!
 剣を弾きネクロスを見つつも後方に飛び向かうカンテーラ、
 そこにネクロスが追撃の投げナイフ!!
 「カンテラフレイム!!」
 そこにカンテーラがカンテラの炎を集中して吹きかけナイフを吹き飛ばす!
 先程は斬り裂けた炎にナイフを吹き飛ばされ動揺し一瞬動きの止まるネクロス、
 カンテーラが一気に詰める!
 「こういうのはどうかな?」
 「『ネクロスの効果!!カンテーラのパワーを100下げる!!』」
 カンテーラがマントを脱ぎ棄てるように前に投げる!
 ネクロスはそれに目くらましされマントの奥をその右手の刃で切り裂く!
 が、そこには誰もいない、
 そこで背後から刃で貫かれる!
 ネクロスの動きが止まる、
 先程投げたマント、実際には投げ捨てたようにカンテーラは移動し、ネクロスの虚を突いたのだ!
 が、動きが止まったのは一瞬、ネクロスはすぐに剣を抜き、アグニスの方に戻る、
 だが、さすがに動けないのか前傾姿勢で両腕で何とか体を支えている・・・
 それをアグニスは一瞥し
 「少し休め、ここはどうにかする!」言って再びこちらに視線を向け「ターンエンド!!」
 「ターンエンド!!」
 アグニスの宣言に、俺は返した・・・
 

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