バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

白い霧の中で・・・ ダブモン!!15話/04

煉瓦の聖都 ダブモン!!15話04
 
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 「もっと俺達を頼れよ!」「そうだよ!」
 兎白、鼓動・・・
 「俺達、三人でいつもやってきただろ!」「これからも三人でやってこうよ!」
 二人とも・・・
 「あいつも三人ならどうにかできるかもしれないし、それに、負け続けるのだって、」「一人じゃなくて三人でだっていいじゃん!」
 お前ら・・・
 「相棒を仲間外れにするなんて許さないから!!」「相棒たちが三人でやってきたんなら、俺達も三人でやってみようや、なあ!!」
 「・・・」
 カンテーラも言葉をかけてきたフリィジアとイグリードの方を見てる・・・
 ・・・そうだよな・・・
 音楽しかできない俺に力を貸してくれたのは・・・二人だし、カンテーラも、だ・・・
 俺は振り返って影の方を向き、口を開く
 「なぁ、いいか?交代しても」
 影が俺の方をまっすぐに見る、俺は言葉を続ける、
 「山札、手札などは変えない、変わるのはプレイヤーのみ、相談有り」
 影が首を縦に振った・・・
 俺は、再度仲間の方に向き直る
 「兎白、パス」
 「致し方無い・・・」
 そうして、俺とカンテーラの言葉と共に、兎白とフリィジアと交代し、俺達は後ろに下がる・・・
 
 良星に後退してもらった、さぁ、こっから行くぞ!
 改めて、影と対峙する!
 「相棒!任せて!!」
 頼むよ、フリィジア!
 左肩の方から聞こえた頼もしい言葉に応えるようにそちらを見て、頼りにして首を縦に一振り、再度、影の方を見直し、
 目の前の影と共に互いに・・・
 「リチャージ!!」
 「ドロー!」
 チャージゾーンのカードを全て裏にして山札から一枚引き、
 続けて向こうは2番とチャージゾーン、こっちは1番とチャージゾーンに手札からカードを裏側で置いて・・・
 「セット!」
 「オープン!!」
 「フリィジア!」
 「任せて!!」
 「ダブモンNo.199、雪降り染めの氷彫師、フリィジア!」
 フリィジアが威勢のいい声と共に前に出て氷の槍を横に華麗に一振り!
 対して、向こうの前に出てきたのは・・・赤い目をした影の狼・・・?
 とにかく、コストの宣言だ
 「フリィジアのコストにはマルチプルエレメンタルパワーを指定!!」
 向こうが表にしてきたのは影雷球!!シャドーサンダーボール!!・・・?
 パワー1000以下の次の戦闘に参加する相手のモンスターをトラッシュに送るカード・・・?
 おっし、先に進むぞ、
 「1番戦闘!!」
 トリケにフリィジアが向かって行く!
 「はっ!」
 フリィジアの振るった槍からの氷がトリケの足回りを凍らせ、動きを止め・・・
 と思ったら、その前に跳躍、フリィジアに角で突きにかかる!
 「きゃあ!?」
 すぐ様に後ろに引いて避けるフリィジア、
 トリケはあえなく着地
 「この・・・全身凍結がお望みかしら!!」
 槍を両手で持って思い切り振るってトリケの体を凍らせにかかるフリィジア!
 しかし、トリケはその前に一気に突進して氷を砕きつつ跳びフリィジアに向かう!
 慌てて宙飛ぶフリィジア!
 あ、向こうでトリケスピリットパワーを表に!?
 「この・・・」
 が、トリケが着地しつつの後ろ足を一気に縮めてからの再跳躍!あえなく届きかける!
 「わきゃ!」
 何とかフリィジアが左上に飛び避ける・・・
 ・・・氷もあんまり効いてなさそうだしこのままだとじり貧かな・・・
 トリケの体からでかいオーラが出て宙を蹴り一気にフリィジアに向かって再々跳躍!?
 この速度と大きさなら避けきれない!?
 「『マルチエレメンタルパワーでトリケスピリットパワーを相殺!!』」
 「上等よ!!」
 フリィジアが槍を前に出し、大きな盾のような氷塊を生み出し真っ向から飛行突撃!!
 おし!
 「フリィジアの効果発動!『トリケのパワーを400下げる!!』」
 一気に氷が増大し、トリケにぶつかり一瞬の押し返され押し返しの後、押し続けて床まで到達させ押し潰して爆発、消滅させた!
 しかし、いつの間にか影の狼が俺の前まで来ていて大きく跳躍、右前足を振り上げ襲い掛かってくる!?
 「っつ!?」
 ゴッ!
 「イグリード!?」
 いつの間にかイグリードが前に出て僕の代わりに攻撃を受けていた?!両腕を顔前に横にして出して盾代わりにして!!
 その両腕の隙間から見える影の狼を見る目は力強く闘志にたぎっている!!
 「ま、皆で戦ってるんだ、こういうこともあるだろう、な、相棒?」
 「そうだよ兎白!」
 鼓動が前に出る
 「さぁ、次は僕たちの番だ!!」
 
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