バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

白い霧の中で・・・ ダブモン!!15話19

煉瓦の聖都 ダブモン!!15/19
 
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 「リチャージ!」
 裏に!
 「ドロー!」
 おし、3番から一気に攻めるぞ!コストの少ない・・・こいつで!
 「セット!」
 「オープン!!」
 「来い!デヴァルチャ!」
 「ダブモンNo.163、砂嵐の遊砂民、デヴァルチャ!!」
 砂嵐が巻き起こり、それに飛ばされながら一体の茶鷲が飛ぶ、
 顔の後ろと左右を覆う布付きの革の白めの帽子をかぶり、狩猟のためにか複雑にうねった先の黒い黄色いくちばしに足黄色く体が本区で体を覆うは端の白い茶色い羽毛、
 そして目つきはすこぶる悪かった!
 が、その砂嵐を×の字に切ってデヴァルチャごと巨大な鋏の影が吹き飛ばす!
 そこにいたのは、巨大な蠍の影!
 と、その尾から毒液の影が噴射される!
 「でやぁ!!」
 それをフリィジアが幻影より槍を振るって冷気を放出し凍らせる!
 「いいぞ!フリィジア!!」
 「ふふっ、当然でしょう!」
 兎白の声に得意げになるフリィジア、ともかく・・・
 「俺も行くぞ、憑依!」
 デヴァルチャの首にカンテラ付きのマントが巻き付く!!
 「俺はデヴァルチャのコストにマルチアサリアエレメンタルとマルチディワイドエレメンタルパワーを指定!」
 向こうは影雷球!!シャドーサンダーボール!!、避気針 タイプR-A、影の遠吠え、影号砲 シャドーアウェイか!?
 って、影号砲 シャドーアウェイって効果は・・・
 あ!影蠍が駆けて来る!!
 「1番戦闘!兎白!」
 「オッケー、全力で援護するぜ!!」
 言いつつ兎白が近寄ってくる
 「頼んだわよ相棒!!」
 フリィジアが影蠍に駆け滑る!!
 影蠍がいきなり尻尾を振るって薙ぎ払うのに対しフリィジアは上下反転しながらも上に氷を伸ばしその上を滑り回避しつつ向かう、
 と、影蠍が鋏を振り上げ、一気に地面に振り下ろし、辺りに強烈な衝撃が走る!!
 その衝撃でフリィジアの伸ばした氷が全て粉砕!!
 「なっ!?」
 氷の上を滑っていたフリィジアが落ちる!
 地に落ちたフリィジア、
 そこに迫りくる蠍の尾棘!
 「フリィジア!ヒョウセンの効果!」
 「はっ!」
 いきなり展開したドーム状の氷でこれを防ぐ!
 おし!
 が、影がチャージゾーンで表にして続けて来たツチノコの幻影持つ閉じた鋏で叩き破壊される!!相殺か!?
 えげつないな、あの単純な力だけでどうにかしてくるの・・・
 でも、いつもならフリィジアも割と力づくで凍らせたりするはず
 「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」
 フリィジアが息を切らしてる!?
 「どうしたのフリィジア!?」
 「おかしい、調子が・・・出ない・・・」
 兎白の問いかけに苦しそうに答えるフリィジア、どうして・・・そんな苦しそうに・・・そうか!最初の毒液、防げたと思ったけど、防ぎ切れてなかったんだな!!
 「フリィジア、戻って休んで!!」
 「大丈夫よ・・・これぐらい!!」
 兎白の声が響く中でもこれを辛そうでも却下するフリィジア!!
 「くそっ!マルチエレメンタルパワー、ヒョウセンのパワーを600上げる!!」
 兎白の続けての宣言、だが、さすがに向こうは乗ってこないか・・・
 これで無駄に相殺してくれればよかったんだが・・・
 「さらに、マルチプルエレメンタルパワー!!」
 「はぁああ!!」
 兎白のさらなる宣言と同時にフリィジアがいきなり体中に冷気を纏い、氷をジャンプ台にして一気に突撃跳躍しつつ自身を巨大な氷の針と化していく!!
 が、影蠍が尾の先の一点を氷の針の先に突き刺しこれを押しとめる!
 「な・・・!?」
 フリィジアが幻影で目を見開いた驚愕の表情を見せる、
 あ!向こうの影もチャージゾーンのカードを表に画面を見ると・・・これは・・・相殺!?
 マルチプルエレメンタルパワーをアンモジュエルの昂激で!?
 「まだまだぁ!!」
 だけど、フリィジアの方が押して行ってる!
 「さらにマルチパーシングエレメンタルパワー!!」
 このままいけば・・・
 が、影がトリケスピリットパワーのカードを表に・・・これも相殺か!?
 適切に相殺してくるな!!
 バリィン!
 突如、フリィジアの氷が砕け爆発する!
 蠍の鋏がオレンジのオーラ持つ横から叩きつけられ、氷が砕かれたのだ!!
 フリィジアがこちらに飛んでくる!
 兎白が受け止める!
 「後は任せろ!」「おうよ!」
 影蠍が雄たけびを上げる中でイグリードとカンテーラが向かう!
 まずはイグリードの拳!
 寸前で止めるのを少年の影は慌てて、右足を前、左足を後ろ、左手を後ろ、右手を顔の前に移動させ防御、
 そのままイグリードはゆっくり前進してちょい当て
 「さすがに、生身の子供を全力でぶん殴るのはいただけん」
 「どけ、イグリード、そうれっ!」
 続けて、イグリードが退きながらも、カンテーラが砂交じりの風を起こし、影にぶつける
 さて、とりあえずこれぐらいか・・・
 向こうの影が体勢を立て直し、自身を両手で払って砂を取るのを見届け、再び体制を戻したところで・・・
 と、いつの間にかシャドーチータスコーピオンの位置が右方に・・・
 そうか、雄たけびで相手をひるませる間に位置を変える・・・それが影号砲 シャドーアウェイの効果!!
 「ターンエンド!」
 そう、俺は宣言したのだった・・・
 
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