霊奴の廃坑 ダブモン!!18話04
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4
「リチャージ!ドロー!」
背後から聞こえてくる声を聴きながら
「セット!オープン!!」
何かの力が集まり具現化して前に現れる存在をみる、
目の部分が貫かれるように右角の生えた人間の赤ん坊のような人形の顔のような仮面、その後ろに黒いもやがあり、その力で浮いている・・・
壊形の解体工、シギョウ・・・か・・・
「『コストにマルチプルエレメンタルパワーを指定、一番戦闘!』」
・・・行きますか・・・
俺はシギョウに向かって飛び、
「シャドウブレイド!」
右手の剣を上段から振るう!
が、風に流されるように左に飛び避けられる、
・・・ちっ、それなら・・・
「『マルチエレメンタルパワー!!』」
「カンテラフレイム!」
力が増しながらのカンテラからの炎にシギョウが焼かれ、骨と石膏が焼ける嫌なにおいがする、
が、それをシギョウの角が蛇のように炎を避け蛇行し伸びてが抜けてくる!?
「がはっ!」
胸を勢いよく真っすぐになった角で突かれ吹っ飛ばされる!
「ごふっ!」
さらに背より地面にぶつかり全身に衝撃が走り爆発する!
焼き尽くされるような熱さと衝撃が一瞬で全身に行き渡る!
・・・死んでねぇよ?
いや、死んだみたいな衝撃くらったけど・・・
最後のマルチエレメンタルパワー、相殺されたか・・・
が、交代するように赤い毛皮の狼が走って行く、
炎のようなたてがみと額の毛皮、口に葉っぱ付きの細い茎を加えている、
それが走り込んで
「大丈夫かよ、カンテーラ」
吹き飛んだ俺の体を相棒が抱き上げる中で周辺に炎を吐く、
・・・今は姿を隠しているのか・・・来る!?
相棒を突き飛ばし、宙に浮いて刃を横に回転一閃!!
来ていた二つの黒い気配を斬り飛ばすも、体に黒い気配の破片が当たり、消える・・・
俺はゆっくりと地に降り背より倒れる!
「おい!大丈夫か」
相棒が心配そうにのぞき込む
「少し休ませろ・・・」
そう言って俺は自分の体から力を抜く・・・
真っ暗な岩の天井が見える・・・
・・・
・・・
休みながら思考が回っていく・・・
これは・・・着実に・・・
・・・俺を狙ってきてるな・・・
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霊奴の廃坑 ダブモン!!18話/03
霊奴の廃坑 ダブモン!!18話03
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3
「・・・落ち着けよお前ら・・・」
後ろを振り返りながら言う
その先には並んだ四人に後ろの三人に付いたダブモンの姿・・・
「そうよ!落ち着きなさい!」
「そうですよ」
最後尾にいて幽霊の姿を見ていないであろう四葉とウィルピーが話しかける、
俺はそのまま氷と炎の精霊の方を見る
「フリィジアとイグリードはどう見る?」
フリィジアは上に目をそらし顔歪ませた悩み顔で、イグリードは両腕を組んで目をつむった悩み顔で
「ううん・・・確かに女の子っぽいのが見えたような・・・」
「確かに見えたが・・・よくわからん・・・」
それぞれ返してきた、
この二人もわからずじまいか・・・
と、そんな中でも四葉が横から顔を出し俺達全体を見て口を開く
「ほら、とっとと行くわよ!」
そんな四葉を横にいるウィルピーが見上げ
「ですね・・・」そのままウィルピーは通常時通りの若干冷静な顔を俺の方に顔を向ける「カンテーラさん、道案内お願いします」
「あいよ」
俺の名前はカンテーラ、故合って後ろのガキどものお守りをしている、
袖とフードの付いた濃紺のマントを羽織り、左手にカンテラを、持っている、右袖からは両刃の刃なんかが出る、
フード付きマントの中は靄の中に黒の両瞳が覗いてたりする
フード左上には少しの楕円に鉄棒の線を放射状に付けた太陽と流星の中間のような飾りが付いている、
ですぐ後ろを歩いているのは、俺が相棒と目している、
本名を双運 良星(そううん りょうせい)という、
黒い髪の毛は立っていて、黒いバンダナを巻き、黒い目、
赤銅色の袖なしシャツを着て、左右にポケットを大量に垂れ下げた革を付けたベルトにジーパン、
炎翼のブローチを左肩後ろに付け、後ろ腰掛には袋を付けている、
で、そのさらに後ろにいるのが稲走 兎白(いなばしり とはく)、
少し高めの身長、ぼさっとした髪に体には波から飛び出している鮫の絵が描かれた長袖Tシャツに、
ポケットのたくさんついた青いジーパンをはいていて、こちらも背腰掛けに袋を付けている、
で、その右肩辺りにいるのがフリィジア、
俺より小さめの身長の氷の精霊のようなダブモンで、
両肩に氷の鎧の意図を持ち、液体状の氷の様な髪に、クリスタル状の氷がオールバックの髪のように並ぶ、
その後ろにいるのが海象 鼓動 (かいぞう こどう)、
少し太めの体に短めの短髪、橙に緑の長袖サバンナ草原シャツ、長ズボンのジーンズ、腰左右にボックス状のポケットたくさん付いた膝上までの革を垂れ下げ、
腰掛けの袋を背中側に付けている
で、その右肩にいるのがイグリード、
俺よりやっぱり少し小さめの炎の精霊のようなもの、
燃えたぎる髪の毛と灼熱の筋骨隆々の肉体、こわもての顔を持つ、
最後尾にいるのが蜜羽 四葉(みつば よつば)、
金髪のツインテール、ヒラヒラが真ん中に縦に着いた白いシャツ、黒スカートに黒タイツ、
首に黒いリボンを付け、筆記体で黒字金縁で意と書かれた金バッジを左胸に付けている、
その右で浮いているのがウィルピー、
黒い両目と両腕両手が付いた光の火の玉、背中にハンマーと鍛冶鋏を斜めに交差させ背負っている、
さて、ここを真っ直ぐ・・・
ん?
魔力の流れが変わった・・・?
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霊奴の廃坑 ダブモン!!18話/02
霊奴の廃坑 ダブモン!!18話02
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2
「ここから魔力を感じるな」
俺が導いたのは、広葉樹の森が途切れ、先に穴がいくつも空いたような岩山
「おい!本当にここから魔力を感じるのかよ!?」
「なんか、やな感じがしないか?」
「い・・・行かなきゃいけないの・・・?」
後ろから相棒と仲間二人の声が聞こえる、
さすがに魔力やらなんやらを感じ取れないやつらでも気づいたようだ、
「いいから行きましょう、こっちにはカンテーラやらウィルピーがいるわけだし」
「あんまり当てにされてもな・・・」
「ですね・・・」
さらに後ろの四葉とかいう奴の言葉にウィルピーと共に否定的に答える
「まぁ、私がいるから大丈夫よ!」
「俺もいるからな!何かあったら物理的に洞窟に穴開けてやるぜ!」
「何が起こるかわからないから無茶な行動はやめてくれ」
後ろのフリィジアからのイグリードの言動に動かずに思わず突っ込む
「おおすまんすまん、だがな、なんていうか、この洞窟は感覚がうまく作用しねぇって感じが・・・」
「そう思うなら余計に無茶はやめてくれ」
「そ・・・そうだな」
後ろのイグリードが納得してくれた・・・
「ほら、とっとと行くぞ」
そうして、声を掛け、低空を浮いて飛び、洞窟に入っていく・・・
暗いな・・・
だが、視覚で暗いというだけじゃない、
暗いもやのような力が周りに舞って余計に暗くしているのだ、
俺のカンテラだけでなくウィルピーやイグリードという自己の力で光ってるやつらもいるのだが、
それらがいるにも関わらず真っ暗とは言えないまでも先がよく見えないほど暗い、左右に岩壁があるのはわかるのだが・・・
「おい・・・これ本当に大丈夫なのか!?」
「大丈夫だ」
と、相棒に言って返してはいるものの・・・
黒いもやのせいで感じていた魔力の流れが寸断されている
ええっと、ここを右に・・・
ん?洞窟の道の少し奥に生気の無い白い肌に黒い髪の十歳程度の女の子?
左の方に消えた・・・
「お・・・」
「お・・・」
「お・・・」
お化けだぁあああ!?
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