オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

森で相対せし地上げ屋炎獣一家 ダブモン!!3話13

 
森で相対せし地上げ屋炎獣一家 ダブモン!!3話/13
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 「次は誰が出るんだ?」
 ゴリアゲルの言葉が響く、
 こっちも先に進めよう
 「リチャージ!ドロー!」
 引いたカード・・・これ、上手く発動できればこの状況をひっくり返せるかも!
 チャージゾーンに置いて、もう一枚、これは2番に、
 「セット!」続けて2番の方を表に!
 「オープン!ニドウィトガ!!」
 「ダブモンNo.106、殻奥の針突き師、ニドウィトガ!!」
 いきなり僕の前に茶色のカブトガニが出現する、
 平べったい半々カプセル状の甲殻を持ち、その棘の尾を上に持ち上げている、
 「ラララ~ジャ~ン!!」
 そこに、ゴリアゲルの後ろから、蛇のような黒紫の奴が前に飛び出してきた!
 その両腕にはあれは・・・弦楽器だろうか?、黄身の部分に穴をあけた卵を真っ直ぐ横に平べったくしたようなものの横に長い板を取り付け、左右全体に糸弦を五本通したようなものを抱えて、その弦に後ろから尾を回し伸ばして叩きつける
 「ダブモンNo.ギャ~ン!!「俺の名ワァ~アシナシジン、イモリなのに足が無いアシナシ、イモリ型ぁ~」
 そのうるさい音に、僕達は思わず耳を抑える
 うっぎゃぁ~!
 「てめぇゴラァ!!」
 ここで、いきなり良星君がアシナシジンに向かいがなり立てる!
 「そんなに歌いたいんだったらな、技術磨け技術!!」
 「あんだよてめぇは!!」
 良星君の言い分に、アシナシジンが演奏をやめこちらをにらむ
 「ちょっと、なに怒ってんのよ」
 蜜羽さんが何かいいかけるが、良星君が怒りだすのも当然、
 「そこまで大声出せるソウルがあるんならな、ちゃんと技術磨いて音楽にする努力しろっての!!リュートだって歌だって、てきとーやってるだけじゃねぇか!!」
 「へん、俺はな、その場その場で歌いたいように弾きたいようにやるんだよっ!!」
 「それをやるのは一番技術がいるんだよっ!!いいか、他の奴を楽しませなけりゃ、音楽なんてのは自己満足だ、誰もいないところでひっそりやってろっての!!」
 「興味ねぇなそんな説教!!」
 ズビシと勢い良く、良星君が右人差し指を突き突ける!
 「ちゃんとした師匠を取るか、本を読むか、誰かに意見聞くか、自分以外の価値観を入れて努力しろっつってんだよ!!その価値観を自分なりにこねくり回して、取捨選択して、自分の物にしてくんだよ!!捨てる選択したって自分はそれがいらないと分かるだけで収穫だろうが、得る選択したらそれだけで儲けもんだ!!なんだってそうだろうが!!」
 「じゃかぁしぃや!!」
 と、いきなりアシナシジンが尾にリュートを巻き、リュートごと良星君に尾で叩きつけて行く
 「グワッ!」
 が、そこで憑依ハイランガモの大剣が良星君を守り、吹き飛ばした!!
 「ちぃい!」
 「グワワッ!!」
 チラリと良星君を見るハイランガモの目、
 「お前・・・」
 ハイランガモが親指のようなものを立てると同時に、良星君も右親指をビッと立てて答えた!
 そこで、良星君がキッと毅然とアシナシジンに目を向ける、
 「おいこらてめぇ!!音楽家の癖に楽器を武器として使うとはどういう了見だ!!」
 「へん!こいつは俺の一部だ、だから、どう使おうと俺の勝手だよ!!」
 「てめぇの体の一部なら余計大事にしなきゃならんだろうが!!」
 「何度も言うがな、てめェに説教される義理はねぇんだよ!!」
 「なろ・・・」
 「グワッグワッ」
 と、ハイランガモが前に出て、一気にアシナシジンに向かって行く、
 あ、そういえば一番戦闘!!
 「ちぃい、言葉で説得したかったが、あれは今・・・」
 と、蜜羽さんが良星君を戸惑うように見据え
 「ねぇ、あんた・・・」
 「ん?なんだよ」良星君が蜜羽さんに振り返る、が、
 「・・・何でもない・・・」蜜羽さんは、顔をそらす
 「???」
 良星君が蜜羽さんの言葉と態度にすっとんきょうな顔をしてる、
 良星君なら説得に他の手も取れるだろうけど、さすがにその手は今は無理だ、それに、今はカードバトル中!!
 「僕はニドウィトガのコストにマルチエレメンタルパワーを指定!」
 画面に三枚のカードが写る、ファイアニスエレメンタルパワー、ホットエレメンタルパワー、炭焼きエレメンタルパワー、
 なるほど、あれがアシナシジンのコストか・・・!
 「頼む、鼓動」
 良星君の声を受け、僕は進む、
 「まずは、ハイランガモ・オーバーの効果を発動!」
 これで1900、向こうの首元にまで届くはず・・・!
 ハイランガモが一気に大剣を叩きつけて行く、
 それをアシナシジンがリュートで受け止めた
 「あいつ、また・・・」
 が、そこにハイランガモ左手のハサミが迫る
 「このっ・・・!」
 アシナシジンは辛くも後ろに避け飛ぶがハサミが尾先にかする
 おし、このまま・・・
 「僕はフレイマーエレメンタルパワーの効果を発動!パワーを1300分上げる!!」
 これで向こうのパワーを上回るはず・・・
 ハイランガモの体から一気に炎が噴き出され、右手の大剣を構え、アシナシジンに向かい跳躍・・・!
 「おっと、これで吹き消してやる!!」
 アシナシジンがリュートを尾先で掻き鳴らし、
 「グワ~!!」
 大きな声を出す!
 ぎゃ~!!
 その声に僕達は全員両耳を押さえ、声の音圧からかハイランガモのまとう炎が消し飛んだ・・・!
 ならこっち、
 「僕は火と大地と水の土器パワーの効果を発動!」
 ハイランガモのはさみ持つ左手に、水と土が集まり、ハイランガモが口前に出しその口から火を噴いて焼くと、途端に土器手裏剣と化す、
 「グワーッ!!」
 それを思い切りアシナシジンにぶん投げる!
 「おっと、アンコールだ!!」
 が、アシナシジンの再度の尾で引くリュートと声の音色に
 ぐわ~っ!!
 全員がひるんでる間に、その土器手裏剣はひび割れ、破壊されてしまった
 「おっと、このまま行くぜ!マイクは剣より強いってな!!」
 そこからアシナシジンが着地しつつハイランガモに向かって思い切り跳び躍り、リュートを叩きつけて行くが、やはりハイランガモは大剣で防御
 「甘いな!」
 そこでアシナシジンは素早く両手からリュートを離して下にするりと移動、ハイランガモをその離した手で締め上げた!
 「グワーッ!」
 しかし、それでも左手のハサミをアシナシジンの右腕に刺して抵抗するハイランガモ
 「いて、痛て、この・・・おとなしくしろっ!」
 これを受け、アシナシジンがハイランガモを全身で巻いて大きく跳び空中で反転、その頭を地面にたたき付け爆発!消滅させた・・・
 が、ここでカミキリガニが背中のトゲトゲを向けるようにニドウィトガに跳躍
 ニドウィトガがこれを背中の針で何とか抑え、
 ニドウィトガが一旦針を引いてカミキリガニが宙にいる間に同じルートで思い切り突きつける!
 が、いつの間にカミキリガニがハサミで針を挟んで針の勢いを殺していて、カミキリガニは少し跳んで向こうに着地したのみ、
 でも・・・ここだ!
 「僕はエンバーストエレメンタルパワーの効果を発動!フレイマーエレメンタルパワー、火と大地と水の土器パワー、メラティカルエレメンタルパワーをコストにして、アシナシジンとカミキリガニをトラッシュに送る!!」
 「はりゃあああああ!!」
 と、爆発したはずのハイランガモにいたカンテーラが同じ場所で復活!
 思い切り左手のカンテラから炎を振りまきその炎が宙に集まり球体を成してカミキリガニのそばまで飛んで行く・・・
 「力を借りるぞ、エンバースト!!てぇい!!」
 右手を思い切り振り上げるとその中心部が大爆発し、僕達の方に爆風が来る間にもカミキリガニとついでにアシナシジンを吹き飛ばし、
 「おおっと!」
 ゴリアゲルにぶつかって行ったが、ゴリアゲルはものの見事にこの二体を両腕で受け止め
 アシナシジンが白目をむき、カミキリガニが泡を吹いて、二体とも気絶していた、
 その爆煙を突っ切ってダンゴォラが僕に向かって突っ込んできた!
 「こいつの処理もしなきゃいけないのかよっ!!」
 これをカンテーラは一気にこちらに跳び込み右手から出現させた剣で振り返りざまに切り弾く!
 「おい!爆発なんかさせてどうする気だって言ってますですよ?」
 と、ウィルピーの声を聞き、周りと共に後ろを見ると、後ろの方でプランバニツが目を見開きパニックになっている様子がうかがえる
 「まったく、大丈夫だと言っているだろう」
 そこでカンテーラが目を閉じ集中すると、途端に当たりの炎は消え去った、少し焦げ跡が残ってたりするけど・・・
 「ほう、素晴らしい力のコントロールだな、」
 コリアゲルの余裕のある声に、そちらに皆が視線を戻す
 「さぁ、次は誰だ?」
 「親方、次は私が・・・」
 ゴリアゲルの後ろから男性の声?ゴリアゲルもそちらの方に体を向ける、誰が来るんだ?
 「ほう・・・若頭が出るか、」
 ゴリアゲルが感心したような声を上げつつ首を勢いよくこちらに振る
 「行って来いっ!!」
 わ・・・若頭ぁっ!?
 
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