バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

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森で相対せし地上げ屋炎獣一家 ダブモン!!3話22

 
森で相対せし地上げ屋炎獣一家 ダブモン!!3話/22 妖魔版
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  「うぉおおおお!!」
 ゴリアゲルが大きな炎のオーラを纏って行く・・・
 ならこっちも、対策を・・・
 「リチャージ、ドロー!」
 ・・・この二枚で・・・決める!!
 「セット、オープン!!ブレイズバーンバーストエレメンタルパワー!!」
 ゴリアゲルのスーツが真っ赤に変わり、両肩の付け根を炎の車輪が覆い、頭の毛皮全体に火がともったように真っ赤に染まり、尾が炎によって伸びてその先にゴリラの炎の顔ができ、右腕全体を炎の甲殻が覆い尽くす
 「うぉおおおお!!」
 「ダブモンNo.139、ど猛火の地上げ屋、ゴリアゲル・オォオオォォバァァァアアア!!」
 とデッキケースが叫ぶと同時に画面に二枚のOSが写る、フレイムブレイジングエレメンタルパワーとフレイムフレイムズエレメンタル、一枚はゴリアゲル・オーバーを呼び出すために使ったもので、もう一枚は召喚条件を満たすために使ったものだろう・・・
 「うぉおおおぉぉおおおぉぉおおおお!!」
 ん?ゴリアゲルが叫び上げ続けているこの声・・・まさか、ゴリアゲル・オーバーの効果が発動してる・・・?
 画面を見るとゴリアゲル・オーバーのカードが写ってるし、間違いない・・・
 そうか、ゴリアゲル・オーバーの効果を、召喚時にその効果を高めるオーバックス、フレイムブレイジングエレメンタルパワーの効果を加えることにより、
 ゴリアゲル・オーバーのパワー500以下をトラッシュにという効果範囲外で本来、パワー2100でトラッシュに送られなかったはずのナカナツジが、フレイムブレイジングエレメンタルパワーの効果でゴリアゲル・オーバーの効果の範囲が2500にまで拡大することによりトラッシュに送られてしまったんだ・・・!
 「いくぞぉおおお!!」
 そこからゴリアゲルがカンテーラに突進していき、炎の装甲に包まれた炎のパンチ、
 「なんの」
 これをカンテーラは剣で防いで右手外側に受け流そうとする、前のターンの最後の拳と剣のぶつかり合いだって、正面から衝突していたら危なかった、あえて絶妙に滑らせるようにかわしつつ刃を立てて当てていたんだ・・・
 「爆!!」
 が、次の瞬間、パンチが爆発する!
 「なっ!?」
 これに一気に吹き飛ばされるカンテーラ、
 画面にファイアニスエレメンタルパワーのカードが・・・?気付かなかった!!
 ええい!
 「僕は火と大地と水の土器パワーの効果を発動し、ファイアニスエレメンタルパワーを相殺する!!」
 「はっ!」
 カンテーラが右手の剣を地面に刺して勢いを殺し、そこから剣を引っ込め土器手裏剣を投げる!
 「ぬがゃあああ!!」
 しかし、ゴリアゲルの咆哮が、手裏剣たちを弾き飛ばし、カンテーラに衝撃波が迫る、
 あれは、画面にソウレツサウンドエレメンタルパワーが写ってる!?
 「それならフレイマーエレメンタルパワーの効果でソウレツサウンドエレメンタルパワーを相殺する!」
 「はぁあっ!」
 カンテーラが刃を突き出し振るって多少止まりながらも向い来た衝撃波を弾く、
 遠距離なので多少は弱まっていたか?さらに、
 「カンテラブレイドコンボ!」
 カンテーラが刃を前に出し炎を発射して、刃に炎を纏わせゴリアゲルに向かって行く!
 「炎と物理の組み合わせで来るとは愚かなり!」
 「そいつはどうかな!?相棒、タイミングよく頼む!」
 再びかち合う剣と拳、
 「爆!」
 画面に写るカード!火の粉延焼大やけどエレメンタルパワー
 「何の!!」
 「僕は相殺!発動するのはメラティカルエレメンタルパワー!」
 「返し爆!!」
 何と、ゴリアゲルの拳と同時にカンテーラの剣からも爆発が・・・
 ドドンッ!
 「なんだと!?」
 すると今度はカンテーラは爆発を耐えきりゴリアゲルの至近よりまで飛びこんで剣を振り上げた
 「ちぃいい!」
 何とか後ろに跳ぶゴリアゲル、が、スーツから胴に浅い逆袈裟懸けの傷が付いている
 「くそっ!?一体どうやったんだ!?まさか、爆発を利用して・・・」
 「そう、話してしまうと簡単さ、強い爆発に弱い爆発をぶつけて威力を相殺したんだ」
 「ぐっ、やはり・・・」
 「さて、敵方とあまりおしゃべりは出来ないな、まだ行くぞ!!」
 「はぁああ、はあっ!」
 再度のゴリアゲルの咆哮衝撃波、だが、
 「もうその攻撃は効かない!」
 その剣で上段から斬り切った!流れを読み切って断ち切ったんだ!
 「ならば、来い!」
 すると、両拳を握ったファイティングポーズを構えるゴリアゲルの体の炎が勢いを増していく・・・
 画面にホットエレメンタルパワーのカード・・・!
 「ならこっちも・・・マルチエレメンタルパワーのカードを発動!」
 「はぁああああ!!」
 今度はカンテーラの気合いの声と共にカンテーラの闇が増していき・・・
 「これは避けられない!」
 剣をいきなり大地に突き刺すと、熱が地を爆発しながら伝ってゴリアゲルの足元まで向かう
 「何の!」
 が、ゴリアゲルが突如小跳躍、この爆発を利用して上空に跳び、
 「トリプルパンチマグマッシャー!!」
 右腕に力を籠め、顔の付いた尾と共に叩きつけてくる
 あ、画面にカードが、炭焼きエレメンタルパワー!?
 「僕はブレイズバーンバーストエレメンタルパワーで対抗!!」
 「なら、行かせてもらう!」
 カンテーラがカンテラから大きな炎をゴリアゲルに吹き出す、
 あの炎でゴリアゲルの勢いを弱めるつもりか、
 「そんなもので止められはしない!!」
 しかし、ゴリアゲルの拳と尾が炎を切り裂き、突っ込んでいく、
 「まさか、真正面から叩かれるつもりはないってだけさ」
 いつの間にかカンテーラは剣を自身の真下に再び突き立てていた、何を・・・?
 「さぁ、ランデブーといこうじゃないか」
 すると、カンテーラの真下と周辺の地面から炎が吹き上がる、それに巻き込まれカンテーラと共に宙を舞うゴリアゲル、
 当然、位置的には軽そうなカンテーラの方が・・・上!
 「シャドウブレイドアンドカンテラハンマー!」
 宙を上に蹴ってゴリアゲルに近づきながら右手と左手の刃とカンテラを同時に叩きつけて行く
 「何の!」
 それを右手と尾で叩いて弾いてゆくゴリアゲル、それに対し、カンテーラがゴリアゲルを見据え、
 「このまま背から大地に落としてやろう」
 「こいつがあるのを忘れたか!?」
 振りかぶられるはゴリアゲルの左拳、でも、それはカード、バーニングクラッシュ・エレメンタル!
 「僕はこれにバーンバンデエレメンタルパワーを発動!手札にあるフレイムスエレメンタルパワーとフレイムダエレメンタルパワーを見せ、これによりパワーを2400アップだ!行っけえ、カンテーラァ!!」
 「エクスプロード!!」
 左拳が届く直前、カンテーラが右手を無理矢理降り降ろし、そこで大爆発が起きる!!
 「な!?」
 ゴゥウウウウ!!
 その爆発の勢いにより、そのままゴリアゲルは盛大に大地に叩きつけられ、
 対するカンテーラはマントをはためかせながらさらに上空に飛ぶ、
 「ぐっ・・・だが、私の力は貴様の力をも焼き尽くす、これ以上は進ません!」
 ゴリアゲルの炎がカンテーラを追うようにいくつもの帯となって向かって行く・・・
 「相棒、最後の宣言を頼むっ!!」
 「さらに、僕はバーンバンデエレメンタルパワーのコストに、マルチエレメンタルパワー、フレイマーエレメンタルパワー、そして、ブレイズアノメンスエレメンタルパワーを指定してブレイズアノメンスエレメンタルパワーを発動、この効果により、ゴリアゲルの効果の時限を次の戦闘終了時にまで短縮し、戦闘後効果封印を無効化し、このままカンテーラビクトリーの効果を発動!!」
 「最後の技の名、お前が決めていいぞ」
 「なら・・・ビクトリービィッディングで」
 「オーケー、なら行くぞ・・・」
 「ビクトリービィッディング!!」
 「ビクトリービィッディング!!」
 カンテーラが剣振り上げ、その中に闇と炎をないまぜにして、伸ばし、
 「たぁっ!」
 思い切り剣を振り下げ、衝撃波として発射、炎の帯を切り裂きながらゴリアゲルに叩きつけ、
 「これで、終わりだ!」
 そのまま宙を上に蹴り、切り裂かれた炎の帯の中を落下、ゴリアゲルをその剣の先の闇と炎の刃で突き切り、大爆発を引き起こした!!
 「グワァアアアア!!」
 チュッドォオオオオ!!
 
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