バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

森で相対せし地上げ屋炎獣一家 ダブモン!!3話12

 
森で相対せし地上げ屋炎獣一家 ダブモン!!3話/12
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 「本当に会うの?」
 森に四足で歩き戻る途中、ウワサツキが話しかけてきた、
 「会うに決まってんだろ、何のために恥を忍んでテイサバーンに通訳してもらったと思ってんだよ」
 「そりゃそうなんだけどさ・・・」
 まったく、一体何だってんだ・・・
 ・・・それから幾年・・・
 今日も今日とて薬草畑の世話、水をやり肥料をやり、収穫して溜めて置いた根菜を家に帰って食べる、
 「いやいや、話し来ないな、もしかしてあきらめたんじゃない?」
 ウワサツキがまたいつものように家に来て話し始めている・・・
 「何かあったならあったで連絡来るだろ?お前の方こそ、何か情報ないのかよ?」
 「な・・・ないわよ!!」
 「情報屋の癖になぁ・・・」
 「悪かったわね!!」
 あいも変わらずウワサツキとの会話に興じる日々、
 ん?木の洞の外の茂みの向こう側に人影が・・・
 「あれ、婆さんじゃねぇか・・・」
 思わず駆け出していき、その前に飛び出す、やっぱり・・・婆さんだ
 「婆さん、どうしたんだ?薬草無くなったのか?」
 いつの間にか杖をついて歩くようになった婆さんに声をかける、いの一番に薬草のことを話題に出したのは教会から誰かがくると大抵その用事だからだ、
 薬草は畑に一緒に行って必要な分だけ取り、その後、教会で代金を引きかえてもらう手はずになっている、
 もっとも、信頼のある奴にしか薬草畑の場所は教えないから、初見の奴には信頼のある奴からの紹介状と事情説明ぐらい欲しいけどな
 と、婆さんが俺の方を見て
 「ああ、迎えに来てくれたのかい、今日はね、前に言ってた結婚相手の話を持って来たんだよ」
 「マジか!?」
 思わず婆さんをじっと見返す俺、
 「ああ、その目、驚いてくれてるようだねぇ、来月に候補者を連れてこれるらしいから、詳しい日程が決まったらまた伝えに来るからねぇ」
 「ありがとう!」
 「それじゃ、今日はこれだけ、それじゃあねぇ」
 そう言って、婆さんは後ろを向いて街へと戻って行く、
 とうとうこの日が来たのか、くぅう、楽しみだなぁ!!
 ・・・そうやって・・・
 またも同じように婆さんが森に来て俺が出迎え
 「ああ、見合いの件、詳しい日程が決まったよ、日程は・・・」
 そうやって会話するなどし
 ・・・事は順調に進み、当日、教会の前で会うことになったのだった・・・
 「初めまして」
 「へぇえ、あんたが話の・・・」
 前にしたのは、頭に花を飾った桃色の兎・・・
 
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