バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

進め!火山遊園地!! ダブモン!!12話/12

進め!火山遊園地!! ダブモン!!12話12
 
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 次は黄色い液体が川や堀のように内外に流れる、お化け屋敷だ・・・
 内側に黄色い液体が入っていっているように見える堀の中央には藁ぶきの屋根に白い土壁、大きく、思いっきり和風の一民家・・・
 「次は誰が行くの?」
 「カンテーラとウィルピーかな・・・」
 「なんで俺たちが・・・」
 「ですね」
 民家を見る四葉さんと良星の言葉に同様に見上げながらカンテーラとウィルピーが呆れ驚いたように反応を返す
 「いやだって、お前ら幽霊型だろ?」
 「そうよね~」
 「いや、まぁそうなんだけどな・・・」
 「ですけどね」
 「ついでに言うと俺も行くぞ、」同じく民家を見上げるイグリードの言葉にやっぱり民家を見上げていた僕は思わずそちらの方を見る
 「え?この二人の前か後ろ歩くの?嫌だよ!?」イグリードの横目での行けという強い意思を感じる視線・・・「あ~もうわかったよ、こうなったら全部制覇してやる!!」
 イグリードの強い目に思わず返事をする・・・
 そうして、木製の戸を横に開け立屋敷風のお化け屋敷に入っていく・・・
 出てきたところは雑草が生えまくって荒れ果てた墓地である、上に行くにつれ縦長の四角い石が積まれた墓石が左右に置かれた・・・
 「墓が四角いな、見たことないぞこんな墓・・・」
 イグリードが墓石を見て反応する
 ・・・僕はものすごーく見覚えがある・・・
 「外大陸のもんかな?」
 「多分・・・」
 呆れて返しつつも先の方を見る、
 前の方では少し遠くを良星と四葉さんが歩いている、
 ちょうど、良星の左腕を四葉さんが抱きかかえ、良星を盾にするように少し後ろを歩いている・・・
 「おい、なんでんなことしてんだよ」
 「うるさいわね、別に怖いわけじゃないわよ、あんたはこういうの平気なの?」
 「刀両手から出して襲い掛かってくるようなのはごめんだがな・・・」
 「あたしもあれは・・・ウィルピーにどうにかしてもらったけど・・・」
 「俺もカンテーラにどうにかしてもらったな・・・」
 「感謝しろよ」
 「ですです」
 と、いきなり二人の目の前に黄色い火の玉が
 「うっぎゃあああ!!」
 「・・・ほら、とっとと行くぞ」
 おお~!驚く四葉さんとは対照的に良星は極めて冷静にスルーした!
 「おまえ、こういうの驚くと思ったが・・・」
 「後ろに先に驚いてくれる奴がいるもんでな」
 「ちょっとそれどういう意味よ!」
 四葉さんが歩きながら良星に視線を向け抗議するが、良星は何事も無いようにカンテーラに向かい
 「で、これもダブモンがやってるんだろ?」
 「多分な、気配がする・・・」
 「ど、どんな?」
 「おそらくですね・・・」と、また前に黄色い炎が現れ、それを見た四葉さんの目が見開かれ
 「うわっ!人魂?!」
 「四葉さん?」
 「あ、ごめんごめん」
 四葉さんがウィルピーの呆れた声にそちらを見つつぎこちない顔で返す
 「おりょ、大きな川に出た・・・?」
 良星のいう通り、先には大きな黄色い川が流れてる・・・
 「先にわたるには・・・って、順路を外れちゃいけないな、しゃーない、右の方に道があるからそっちに・・・」
 ざぱぁあ!
 すると、黄色いマグマ滴らせ、川から川のマグマが集まったような巨大な怪物が現れた!!
 それを一斉に見る皆・・・
 「・・・マジかよ・・・」
 
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