バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

海の街と鮫 ダブモン!!11話13

海の街と鮫 ダブモン!!11話/13
 
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 このまま一気に攻め切る!!
 「リチャージ!」
 「リチャージ!」
 「ドロー!」
 「ドロー!」
 チャージゾーンの表側表示のカードを裏にしつつ山札の一番上のカードを引いてその中身を見る・・・
 きた・・・よし!
 「セット!」
 「セット!」
 チャージゾーンにこっちは2番、向こうは1番裏で置き、
 「オープン!」
 「オープン!」
 表に!
 「コールドシャッコスエレメント!!オーブカードだ!!」
 「面白い!ならこちらからだ!!チュイヘビ!!」
 「ダブモンNo.293、潜り水の水測員、チュイヘビ」
 海賊の前の海中より上黒下黄の太いからだ持つ長いものが顔を上げる、細い瞳孔の黄色い瞳持つ丸みを帯びた三角に近い長い顔がその大きな口を開け長い牙で威嚇する・・・あれは・・・ウミヘビか!!
 「コストにレッテグラウンドダウンウォーターエレメント、電導抵抗水ストリームエレメント、飛び込み勢い水潜エレメント!を指定!!」
 俺の前に山札が来て右手側から左手側に巻物のように動いていく・・・これだ!!右手人差し指で指し指定!!
 「ダブモンNo.287イィィィエェェェェックス!氷球の極地水先人、マルティマ・オーバー!!」
 俺の前に氷が凝縮するように現れたのは氷のような丸い体に白目に縦楕円黒瞳孔の両目が付きいくつもの丸い氷のバリアを纏うもの
 「1番戦闘!!」
 チュイヘビが水中に入りフリィジアに向かっていく・・・
 「甘い甘い!」
 が、水中を凍らせ行くフリィジアの冷気に阻まれ・・・
 その白黒虎柄の楕円球が付いた尾を振り回し一気に砕き割った!
 「ええ・・・」
 どうしたもんかと呆れ声を出すフリィジアに僕は
 「フリィジア!!『ヒョウセンの効果発動!!これでリサイクルカードを封じる!!』」憑依しているヒョウセン自身の力を開放するように助け船を出す!
 「チュイヘビ!!『相殺だ!!』」
 「はぁあああ!!」
 すると、氷のレールを水中に伸ばし、氷で水を斬り裂きながら突進、対するチュイヘビがその頭で突進して対抗し拮抗し、
 フリィジアを空中に弾き飛ばした!!
 「フリーズフリーリブリングエレメント!!」「ウォータースラッシャーエレメント!!」
 空中で華麗にターンし着水しようとするフリィジアに水中より大口空けて襲い来るチュイヘビ!
 「この!!」
 ヨットの下の氷を伸ばし、氷の刃と化す!
 これなら・・・
 が、チュイヘビはその氷の刃を食いちぎり水中に戻る・・・
 急場はしのいだか・・・しかし・・・
 「コールドフリーズブリザードエレメント!!」「アンダーウォーターサデンヒットエレメント!!」
 水中より尾が振り回されフリィジアが弾き飛ばされる!!
 「キャアア!!」
 「フリィジア!!フリーズマーティエレメント!!」
 「ぐぅう・・・」
 無いと見た!
 「『コストにフリーズフリーリブリングエレメントを指定し、フリィジアのパワーを1200上げる!!』」
 「こんのぉ!!」
 氷のレールがチュイヘビを中心にらせん状に構築される!
 そして、それに沿って一気にフリィジアが加速しながら海中に突入!
 「はぁああああああ!!」
 氷のレールを螺旋のまま一気に曲げて上方向に伸ばし水中で氷の竜巻を巻き起こしながらチュイヘビを巻き込んで氷漬けにしつつレールに沿って上昇させ空中に放り出し、
 フリィジアがその後を追うように沿っていたらせん状のレールから飛び出し氷の竜巻纏いながら回転し一気に突進!チュイヘビをその船先で砕きつつ貫通!
 「はいっ!」
 チュイヘビが爆発、消滅する!!
 「続けて2番戦闘!!」
 パチフィスが海中より飛び出し、その前足を海賊に叩きつけ、
 海賊がとっさに右腕でかばう!
 「『この瞬間、ライフカードが一枚になったことで、引いて返す渦潮波エレメントを手札に戻す!!』」
 トラッシュより跳ね飛ぶようにカードが向こうの右手に飛んでいき海賊がカードを受け取るが構いはしない!!
 「さらに3番戦闘!!」
 丸いマルティマとたくさんの足持つツメミグモが対峙しつつ、
 ツメミグモがその顎で噛みつきに行く、
 あっさりと一番外側のバリアの割れるマルティマ、
 このままじゃ相打ちか・・・?
 「マルティマの効果!」
 「ツメミグモで相殺だ!!」
 「アイスウォーターウィンドエレメント!」
 「先程手札に戻した引いて返す渦潮波エレメントで相殺!」
 「でも、アイスエレメンタルパワーだ!!」
 しかし、外側に氷の泡を生成しぶつけていく、
 当たり、氷の泡が割れるも、さらなるダメージを恐れてか水中に引くツメミグモ、
 などと思っていたら、氷を張り付けたツメミグモが浮いてきた・・・?
 あ!割れた破片が足や体に引っ付いて氷として拡大して氷の浮力に耐えられなくなったのか!!
 そのまま氷漬けが進むツメミグモ・・・
 ここで一か八かと水面より跳んで一気にマルティマに襲い掛かる!
 動かないマルティマ!
 が、マルティマの寸前で、まるで分っていたかのようにツメミグモの全身が氷漬けとなり落下、
 海の上を浮かび、最後の慈悲のようにツメミグモが真上に氷の玉を生成し、思い切りツメミグモにぶつけ、
 「『アイスエレメンタルパワーの効果でマルティマのパワーを600上げる!!』」
 ツメミグモが粉々に砕け散り爆発、消滅した
 ツメミグモがやられたせいか海賊が歯を食いしばりこちらを細めた上目で睨みつける・・・
 「この・・・それならこれだ!」と思ったらいきなり左手の手札から右手でカードを引いてカードを見せてきた!?「海波豪水流エレメント!!」
 「な!?」
 いきなり爆発したかのように、大きく海面が揺れる!!
 なんだ!?パチフィスとフリィジアが流されていき爆発!!
 フリィジアが爆発の衝撃で宙に飛び、こちらにフリィジアが飛んできたのを受け止める!!
 唇が力無く物理的な衝撃を受けた顔をするフリィジア
 「だ、大丈夫?」
 「うぅ、何とか・・・」
 そう言ってフリィジアは宙に浮かぶ
 と海賊が楽し気に目じりを上げた顔でこちらを見て大口を開ける
 「どうだ!『海波豪水流エレメント!!で貴様のモンスターを2体吹き飛ばしてやったぞ!』さぁ、カードバトルを続けようじゃないか!!」あたりに響く大声とこの状況に
 ぐ・・・
 俺は思わず一瞬ひるんでしまったのだった・・・
 
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