5海の街と鮫 ダブモン!!11話/25
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これ以上、何が来るっていうんだ・・・
「リチャージ!」
「リチャージ!」
「ドロー!」
「ドロー!」
「セット!」
「セット!」
「オープン!!」
「オープン!!」
「アブソリュートスリーエレメント!!」
「波々々々エレメンタル!!」
「そいつはオーバックス!?」
やっぱり来る!?
海賊の前に山札が巻物のように左手側から右手側に移動していく・・・
「こいつだ!!」
バリィイン!!
海賊が右手人差し指でカードを指定した次の瞬間、ダイブシークの目が赤く光り、氷を打ち破り飛びあがる!!
そこに、潜水艦が左右に輪っかの一部分のようなものを伸ばし、上に鮫のヒレのようなものが伸び、前にヒレ付きの中に穴の開くように切れた果物の皮のようなものが伸び、
ダイブシークに装着!!
潜水艦を持つ輪っかと鎧を着けたかのような姿となる!!
「ダブモンNo.494イィィィイイエェェェックス!ダイブシィィィィイイイイク・オーバーァアアア!!!!」
そして、その鎧の隙間から凶暴な目が垣間見えている・・・
「ダイブシークオーバーの効果を発動!『コスト1以下のリサイクル、スマッシュ、ジェイルを三つ自動相殺!!』そして、1番戦闘だ!!」
いきなりダイブシークがありったけの魚雷をミサイルのように飛ばしてくる!
「そんなもの!」
槍を振るい冷気で凍結、落下させる!だが、その先
「フリィジア、下!アイスエレメンタルパワー!、フリーズフリーリブリングエレメント、アイスウォーターウィンドエレメント!これでダイブシークの効果はすべて消し去った!!」
凍った爆発物の間を縫い、一つの魚雷が飛んで来る!!
「はっ!」
それを槍を突き出し発射した冷気でとっさに凍らせ・・・
「コールドフリーズブリザードエレメント!!」
「ウォータースラッシャーエレメント!!」
ズドム!!
下からの大爆発が凍った魚雷をまとめて上に吹き飛ばし、凍ったままフリィジアを取り囲む、さらにダイブシークが周りに魚雷を飛ばしてくる・・・
「フリーズマーティエレメント!!」
「アンダーウォーターサデンヒットエレメント!!」
ズドドドドドド!!!
飛んできた魚雷が凍った魚雷ごと連鎖誘爆して全てを包み込む大爆炎!!
さらに、ダイブシークが口より薄く鋭い水流を吐き、爆炎を横に両断する!!
と、煙の上からフリィジアが飛び出してきた・・・
「全く、相棒がいなければ死んでたわ・・・」
フリィジアのいた場所の周りには分厚い氷の球体のバリアが・・・
「さぁ、お返しよ!」
フリィジアが氷のバリアを槍で突き刺し、そのバリアをダイブシークに放り投げる!
ダイブシークが水中に行こうと
「逃がさない!!」
振りかざした冷気が氷のハーフパイプとなってダイブシークの下まで伸びて、氷の球が転がり一気にダイブシークの顔に叩き込まれ、
その衝撃でダイブシークが水中に行く!
「追撃!!」
フリィジアが一気に水中に入り込む、そこでダイブシークが一気に咆哮するように口を開けヒレが下がり鎧が外側に展開、弾丸のような形となり、一気に潜水艦が後ろにロケットを噴射!!鎧から不意に出た泡で全体を包み込むとなぜかさらに加速!!
水中とは思えないほどの速さで突っ込んでくる!!
「フロストブロストエレメンタル!!」
「引いて返す渦潮波エレメント!!」
フリィジアが槍から冷気を放出し、体の外の水ごと凍らせる!
が、そんな事お構いなしに氷が削れていく
「ええい!膜が邪魔!!」
それでもスピードが落ちたことで何とか避ける!
曲がるときは無理なのか、膜を解除しつつ大きく曲がる
「ここだぁああああ!!」
一気にフリィジアが冷気を吹っ掛け、今度こそ体の内外ごと凍らせた、
しかし、体を振るうだけで氷が砕け、元に戻る、
やはり、格というものが違うのだろう
が、何発も当てればそうもいくまい・・・
そんなことを考えている間にも、ダイブシークが海底に・・・
「くそっ・・・」
フリィジアが追おうとするも、水圧からか遅くなっていく・・・
対して向こうは一気に潜り切っていく、
いきなり海底より空気が震えるほどの大震動が・・・
島を被るほどの津波が、そして、上の方にダイブシークが!?
「ウォーターウェーブエレメンタル、『コストにウォータースラッシャーエレメント、飛び込み勢い水潜エレメント!、アンダーウォーターサデンヒットエレメント!!を指定し、ダイブシークのパワーを1200上げ、そっちのパワーを1200下げる!!』」
いつの間にか海賊が得意そうに右口端を上げて宣言していた・・・
そこに俺たちの前に水中よりフリィジアが飛び出してくる・・・
「ええい!最後の賭けよ!相棒!!」
「島を守るためだ!フロストフロジスタルエレメンタル!!さらに、フリージングフリージストエレメンタルだ!!」
「はぁあああああ!!」
フリィジアが全身より両手両足を大の字に開いてまで力いっぱい解き放った冷気が津波を凍らせ、向こうに倒す
「お前はこっちだ!!」
そこから離れようとするダイブシークを一気に追いかけつつ伸ばした氷の槍でひっかけ無理矢理引き込み、
凍った津波の上で対峙する!
「今ここは海上の氷原、一枚下はお前のテリトリー、しかし、ここは私のテリトリー!!」
槍を戻しつつ一気に下に突き立てると、いくつもの青い氷の棘が突き立っていき、飛ぼうとしたダイブシークを下より突き刺しいくつも飛び出て一体化し凍らせる!
そして、フリィジアが上に飛び、
「はぁああ・・・」
あたりの冷気と氷を槍に集め、槍を巨大化させていく・・・
「これで、とどめだぁあああ!!」
その槍を一気に放り投げ、ダイブシークに突き刺さり、ダイブシークが爆発!とうとう消滅する・・・
ここだ!!
「フリィジア・イルミネートの効果を発動!!『2番戦闘もフリィジア・イルミネートが行う!』」
が、海賊はなおも右手でチャージゾーンのカードを一枚表に!?
「だが!波津波予想外波エレメント!!」
「フリージングフリージストエレメンタルで発動できない!!」
「だが、そっちも効果を発動できない!相殺でな!!」
いいや!左手の最後の一枚を海賊に見せつつ宣言!!
「さらに!!アイス&フリージング!!」
「なに!?」
「この効果により、そっちの効果を発動できるなら先に発動する!」
「な・・・しまった!!」
さらにフリージアがその手の槍を一気に横なぎに振るう!
辺りに冷気が一気に広がる!
「今よ!!」
マルティマが海賊に一直線に向かって言って体当たり
「ええい、逃げるぞ!!」
「おかしら、氷で船が動きません!!」
海賊が右手の操舵手の方を思い切り見る
「何だとう!?」
そう、さっきフリィジアが広げた冷気で海が凍てついたのだ!
海賊たちがうろたえているその間にもマルティマが海賊にぶち当たる!!
「ぐはぁ!」
そのおかげでとうとう、この戦いに終止符が打たれたのだった・・・
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