バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

Demon'Blacksmith Bustle 魔鍛冶師の喧騒/16

Demon'Blacksmith Bustle 魔鍛冶師の喧騒 16
 
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 「やっぱり開いてるなぁ・・・」
 大広間の上、階段を上ったところ、やはり壁のあったそこには通路、というより階段ができていた・・・
 「んじゃ、さっさと行きますかね!」
 「おーっ!!」
 そして、俺とリッキーは先に進んでいく・・・
 が、周りが闇に閉ざされていく・・・
 「なんだ、どうなってやがる・・・?」
 「くくく・・・愚か者め、あのお方のいる場所の前に罠が無いとでも思ったか・・・?」
 まっすぐ前方に現れたのは、黒い羽持つ真っ黒なクラゲ・・・
 上の膨らんだスカートのように浮いた黒水色の体に細い触手がいくつも垂れ流され、
 止まっているにもかかわらずさながら水中のように漂っている・・・
 「さぁ、貴様を闇に葬ってやろう・・・」
 「けっ!クラゲなんぞこの剣で斬り裂いてくれる!!」
 突撃して剣を振り下ろすと、いきなりクラゲの色が茶色に?!
 そして、剣が当たっても斬り裂けず柔軟にすり抜ける!?
 「な・・・馬鹿な!?」
 「くくく・・・」
 「それならこいつで!!」
 杖を持ち念じ、炎を出すが、いつの間にか赤に染まったクラゲには全く効果が無いように見える・・・
 「ふははは・・・!」
 いきなり触手を伸ばして・・・!?
 後ろに下がりながらプロペラシールドで防ぎつつ竜巻を起こして吹き飛ばそうとするも、今度は緑色に染まり全く動じない!
 「何だと!?」
 「ははは・・・」
 色が変わったり・・・まさか!?
 「属性のエネルギーを切り替えることでダメージを軽減している・・・!?」
 「ふふふ・・・」
 っち、厄介だな、それなら相手の特性を覚えて弱点となる俺の攻撃も利くか・・・?
 ・・・待てよ・・・
 俺は杖を取り出し、念じて炎を出し続ける!
 「ほう・・・やぶれかぶれか・・・?」
 炎は煌々とあたりを垂らしながらクラゲを燃やし続けるが、クラゲは黙ったまま・・・
 が、炎が衰え始める・・・
 「もう力が尽きてきたが・・・では・・・」
 触手を少しずつ伸ばし始める・・・が、この瞬間だ!
 杖を振るい、触手を地に叩きつける!!
 「ふむ・・・まだそんな元気が残っていたか・・・」
 「甘いな、こっからなんだよ!!」
 そこに水透石を叩きつけ、そこで槌を振るう!
 「頼むぜ、リヴァイア!!締め付けろ!!」
 現れたのは、長い蛇のような体躯の水竜、しかし、ところどころに生えたヒレが鋭角で、見事に竜のシルエットを醸し出している
 「な!?」
 リヴァイアがクラゲを締め上げて動きを止める中で俺は槌を振るい続け、ついにそれは完成する!!
 「出来たぜ!!」
 杖の先に赤の水晶、火透石と青の水、水透石を頂く、青と赤半々の杖・・・
 が、次の瞬間にはリヴァイアは消えていた・・・
 「ふう、ようやく解放されたわい・・・」
 そして、クラゲの視線を感じる・・・
 「さて、それは何かな?まさか、火と水の力を合わせた杖か?」
 「そのまさかさ!」
 「カカカ・・・」
 クラゲが笑いだす・・・
 「火に水をかけると消えてしまうぞ?知らないのか?」
 「そうだな、ならこれは?」
 俺は距離を取りつつ、火と水の球体を一つずつ生み出し、それをクラゲの前まで飛ばす!
 「・・・それが?」
 そして、二つの球体はクラゲの前で一体化し・・・互いに混じり合い、そして、火無き大爆発を起こす!!
 ズグォオオオ!!
 クラゲは吹き飛ばされ、前にある床のような場所に転がり、身を起こしながらこちらに視線を向けてくるのを感じる・・・
 「ば・・・馬鹿な!?火でも水でもないとは・・・!?」
 「そうさ、こいつは火の力と水の力を合わせた爆発、どちらか一方の属性で軽減しても意味はない、そして、純粋な破壊力もある、さて、お前にこれを攻略できるかな?」
 俺は杖を一振りすると、無数の水と火の弾を生み出し、
 「次はお前の体内で爆発させてやる・・・!」
 クラゲの方に向かって杖を振るう!
 火と水の弾はクラゲに集い、混じり合い、大爆発を起こす、
 辺りは水蒸気の煙に包まれ、しかし、煙の向こうには、いくつもの影が存在していた・・・!
 「な・・・なんだ!?」
 「くくく・・・」
 
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