バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

魔石物語/14

魔石物語 14
 
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14 果実石3
 
 「とまぁ、ここで終わらないのが人類の業の深いところでね・・・」 
 話終わりから今度はあきれ力が抜けた様子に変わる
 「え?どういうことですか?」
 店主の目が私の方を流し目気味に指す
 「聞いたことない?石化人の欠片」
 ああ・・・
 「聞いたことありますけど、あれって石化魔法の触媒にするものですよね?でも、ただ石化魔法をかけただけの物じゃ大した触媒にはならないって・・・もちろん、製造そのものが御法度な代物ですけど・・・」
 緩急取りながらの私の話を聞いた店主はあきれた様子のまま
 「そうそう、ところがね、あれには製法が二つあって・・・」
 え?二つ・・・
 「まさか・・・」
 店主はあきれた様子のまま話を続ける
 「そう、さっきの果実石を短期間にたらふく食べさせると石化魔法の魔力が体内に大量に溜まって凝縮して石化する時には魔力の溜まった上質な触媒になるってわけ」
 「ひえっ・・・」
 私は少しの恐怖と多大な驚きに思わず絶句する
 そんな私に店主は力が少し戻った訳知り顔で
 「ま、長期間毎日食べたり余程一度にたらふく食べなければ大丈夫よ、人間には悪い魔力を排出する能力があるからね、ただ、悪い魔力が体内にたまっていると思ったら、魔力を持つ食事は控えること、いいわね?」
 私は左口端がヒクついたまま答える
 「はい、肝に銘じます・・・」
 
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