ハーフビースト:ハーフヒューマン:ヒーローズ 2
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「店長!!」
白い石煉瓦で外が作られ内部は壁から床から机椅子から木製な不愛想な酒場で、
俺は木のカウンターでグラスを拭いていた店長に声をかける、
身体が右半分熊で大柄であり、顔も顔大きめ系のこわもてであり、左半身に赤い長ネクタイに黒ベスト白シャツのウェイタースーツを身にまとっている、
境界線は黒い、この境界線は以前は黒ばっかりと言われていたがここ最近は色々、毛皮やくちばしなんかの素材の地の色だったり白かったり灰色だったり体調によって変わったりする、と言われている、
と、店長がこちらに両目を向ける
「出勤してきたな、早くタイムカードを押して、ランチタイムの準備をしろ」
「するけどさ、その前に少し言いたいことがあるんだ」
「なんだ?」
「やっぱりさ、この街って自警団が必要だと思うんだ!」
「ふむ・・・」
店長が少し黙り込むのをいいことに話を続ける
「この辺りって半獣化したやつらが多い影響で警察が見回りとかしてないだろ?」
「そうだな」
「けど、治安の維持って必要じゃん、だからさ」
「だが、それは誰がするんだ?」
「とりあえず、俺が、空き時間とか利用して、それ以外は募集で探して、お金とか出せないけどさ・・・」
「ふむ・・・」
マスターが右拳人差し指を曲げ口に当て考え・・・
ポケットから取り出した画面一面電話に指を何回か押し当て続けて耳に当て少しどこかと話し耳から離して親指を押しあてると今度はこちらを正面に見、
「ちょっと来い」
そして、マスターが振り返り歩き出しカウンターを奥から出てこちらに着て酒場の出入口より出てどこかに向かって歩き出す・・・
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